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日本橋MSビル


外観

 この建築の形態のエレメントは、

(1)アバンスケールの門型壁

(2)ヒューマンスケールの門型壁、線柱等

(3)ミドルスケールの門型壁、門型線柱等

に分類される。

 道路に平行に配置された(1)の門型壁は構造体に対し4度振れて メインのファサードをつくり、建築の内、外部の空間に変化を与えている。
 また、(2)の門型壁は、各階インテリアの軸線上に配され積層された空間を際だてている。外部に配置したステンレスの線柱は、リズムとスケールと距離を感じる装置となる。
 (3)の門型壁はや白色の門型線柱、敷地の両端に立つH鋼は、(1)と(2)の中間的なスケールのエレメントとして存在し、これらが建築にヒューマンスケールからアーバンスケールへの変換装置として機能する。



エントランスホール

 二層の吹き抜けのエントランスホールは、(2)のスケールの門型壁で 構成しており、実像と虚像によって生成される図像は、軸線上のレイヤーを横断する 人々に、空間的なシークエンスを与える。
 各エレメントには、中心性の高い門型壁や線材を使用しているが、高さに規則的な変化を加え、非対称に配置することで、不定型な建築の輪郭を生成している。
 これは、恣意的につくられた単純形態の紡ぎだすハーモニーが、 波動のような動きを建築に与えることを意図している。

(新建築1994/2 要約)







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