模型写真
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本計画は、植栽,門型壁,壁柱,フレーム,東屋,ライトボックス,
水路,空中回廊,石の広場,芝の広場等の様々な構成要素が平面的、
あるいは立体的に関係しながら、要素の集合体として、「ひろば」全体
の空間を創り出している。これらの構成要素が織りなすリズムとハー
モニーは、「さいたまひろば」の視覚的,体感的な経験として、訪れ
た人々の記憶にとどめられることになる。
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■回廊
通路部分には、人々が流動,滞留することを、視覚的に認識できる
ような回廊として、建築的な仕掛けを配置する。東西方向の軸には
「門型壁」を、南北方向の軸には「壁柱」を6mスパンで配置している。
壁柱は、3,4,5mの高さとし、回廊や広場においてはヒューマン
スケールに合わせた3mの壁柱を配置し、敷地外周においては、5m
の壁柱を配置することで、広場に対する求心性と囲まれることによる
やすらぎを獲得しつつ、視覚的に開放された「ひろば」を目指している。
道路横断ブリッジとその軸線上に3mピッチで連続した「フレーム」は、
緑地帯,門型壁,壁柱と共に、歩行者に空間的なシークエンスと心地
よいリズム感を与える。また、仮設的なシートを取り付けることにより、
フリーマーケットやイベント時の屋台の構造体として利用可能なよう
計画した。
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■広場
回廊によって囲まれた南側と北側の広場は、性格の異なった広場と
して計画する。北側の広場は、「芝の広場」とし、適宜、樹木を配する
ことで、緑で構成された広場とする。その中を水路が循環し回廊と南側
広場の領域へ貫入する。南側の広場は、「石の広場」とし、花崗岩の敷
き詰められた床が、1階,地下階に設けられた機械設備により昇降する
ことで、様々な会場構成が可能な野外シアターとなる。「石の広場」の
上部には、「空中回廊」を設け、広場の立体的な眺望が得られると共に
、野外シアター使用時のサービス動線として機能する。
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■ストリートファニチャー
東屋は、連続フレームを利用して敷地内15mごとに設け、通過する
人々、広場でくつろぐ人々に憩いの場を提供する。また東屋と交互に、
同じモデュールで設置するライトボックスは、昼間は下層階のトップラ
イトとして、夜間には回廊や広場を照らし出すガーデンライトとして
機能する。
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