■ＡＣＣＥＳＳ

高度情報化された、現在の社会的な状況は、情報を受け取る側が、氾濫した情報をいかに取捨選択し利用しうるかによって、その有効性が試されるものとなろう。 これは、メディアを検索，利用し、メディアを生成，発信することによって、その建築が存在する地域はもとより、ネットワークを通じて世界中のメディアを結び付けることを可能にする。

そこで本計画においては、本施設の利用者の必要とする情報が、どこに存在し利用することが可能か、またどこにいても、情報が活用できるようなスペースを、設定すること試みた。

計画的には、情報へアクセスするスペースとして、各階に検索ブースを設けたアクセスホールを確保し、利用者が、どこにどのように、必要なメディアが存在するかを検索するための機能をもたせ、垂直動線によって移動することが可能になる。アクセスコアから各種メディア施設には、中空回廊でもあるブリッジを経由しアクセスするように計画した。

これらの、機能と空間とプログラムから生成される建築言語で構成された、この建築は、新しい情報検索の場、新しい情報発信の場としての建築を目指している。