ハンセン病を正しく理解する講演会 
2004 
関東の部
6月19日(土) 千葉市ハーモニープラザ イベントホール
講師:全国ハンセン病療養所入所者協議会 神 美知宏氏


 
 今年の講演会は、映画「風の舞」の上映と全療協事務局長神美知宏氏の講演。当日は幸いにも晴で参加者は65名。内容の素晴しさからすると、参加者数が少し物足りなく感じました。しかし、ハンセン病患者の方々が、これまで受けた差別と偏見の根深さと、その中で塔和子さんや神美知宏さんのように、なお希望をもって人間と人間社会の本来のあり方を求めかつ示しつつ生きる姿が浮き彫りにされた良い内容の会になりました。また、タイ国チャンタミット社から4名の社員が参加したことは、彼らにとってばかりでなく、この会の参加者にとっても、ハンセン病問題を国際的視野で考える一つのきっかけになったように思いました。
(社員・棟居 洋記)







神 美知宏さんによる講演





「風の舞」監督宮崎信恵さん





タイ国チャンタミット社職員を迎えて




ご来場ありがとうございました


ハンセン病を正しく理解する講演会 
2004 
関西の部
6月26日(土) 西宮市大学交流センター
講師:全国ハンセン病療養所入所者協議会 神 美知宏氏


 
 映画上映と講演という組み合わせで行った今年の「ハンセン病を正しく理解する講演会」は、大変盛会でした。大島青松園在住の詩人・塔和子さんのドキュメンタリー映画『風の舞』は、すでに全国各地で上映されていますが、この度も観る人々に深い感動を与えたように感じました。療養所を訪ねたことのない人にとっては、ハンセン病を病んだ人達が、なぜ社会の偏見・差別を受け、過酷な人生を余儀なくされたのか、その実態の歴史を「映像」を通して深く心に感じ、学ぶことができたと思います。神美知宏氏の講演も非常に好評で「映像」から「実像」として、その歴史を生き抜いてこられた一人としての生々しい証言を聞くことが出来ました。さらに、全国ハンセン病療養所の代表者として国と厳しく向き合いながら、終焉期に直面している療養所のあり方をめぐる不安を率直に語られました。毅然として、誠実さにあふれたなその語りに深い感銘を受けました。120人程の参加者の顔ぶれは、大学生、主婦、幼稚園の保護者、高校教師、教会員、市会議員、学校のPTA、牧師、放送局アナウンサー、新聞記者、福祉関係、焼き鳥屋のママさん、公務員など様々で、会場は満席でした。予定時間が若干過ぎたこと:に反省点が残りましたが、映画も講演もその内容が「ハンセン病回復者が問いかけるもの」というテーマにぴったり、人権啓発をアピールした集会としては非常に良かったと思います。(理事・川崎 正明記)






神 美知宏さんによる講演





川崎理事による司会





棟居理事長よりご挨拶



ご来場ありがとうございました