Network Working Group R. Callon, Editor Request for Comments: 1925 IOOF Category: Informational 1 April 1996 ネットワークに関する 12 の真実 このメモの位置づけ このメモはインターネットコミュニティのための情報を提供する。このメ モはいかなるインターネット標準を規定するものではない。このメモの配 布に制限はない。 要旨 このメモはインターネットコミュニティのために、ネットワークの根源的 な真実を文書化したものである。このメモは標準を規定するものではない が、全ての標準はこの根源的な真実に必然的に従う、という点は除外する。 謝辞 このメモに記述された真実は、この作業に協力することを望まない人も含 めた数多くの人々による、長期間にわたる広範囲の研究の成果である。編 者は単にこれらの真実を集めただけに過ぎない。これらの真実を当初に解 明したネットワークコミュニティに感謝したい。 1. はじめに この論評依頼(RFC)は全てのネットワーキングの根源となる基本真理に関す る情報を提供する。これらの真実はネットワーク一般に適用されるもので あり、TCP/IP、インターネット、その他のいかなるネットワークコミュニ ティの部分集合に限定されるものではない。 2. 基本真理 (1) これで動かなければならない。 (2) いくらがんばって押しても、どんな優先事項があろうとも、光の速 さを超えることはできない。 (2a) (発展形) いくらがんばってみても、赤ちゃんを 9 ヶ月以内で 作ることはできない。これを早くしようと努力しても、遅くな ることはあれ、早くなることはない。 Callon Informational [Page 1] RFC 1925 Fundamental Truths of Networking 1 April 1996 (3) 十分な力で押し出せば、ブタだってうまく空を飛ぶ。しかし、これは 必ずしも良いことではない。それがどこに着地するかはよくわからな いし、それらが頭上を飛んでいるときにその下に座っているのは危険 であるかもしれないのだ。 (4) 人生においては、それを直接体験するまで、はっきりと認識したり理 解することが絶対にできないことがある。ネットワークにおいては、 商用ネットワーク機材の作成者や運用中のネットワーク運用者には、 絶対理解してもらえないことがある。 (5) 複数の独立した問題を、複雑に相互依存する一つの解決法に、 多糖類結合させることは常に可能である。たいていの場合、こ れは良くない方法である。 (6) 問題を回避する(例えばその問題をネットワーク構造とは完全に別の 場所に移動させる)ことは、問題を解決するよりも簡単である。 (6a) (発展形) 不正レベルをさらに増加することは常に可能で ある。 (7) 必ず何かがある。 (7a) (発展形) 早い、安い、うまい: どれか二つ選んでください(三 つ全てを選ぶことはできません)。 (8) それは思っているより複雑だ。 (9) 全ての資源は、それが何であれ、もっと必要になる。 (9a) (発展形) 全てのネットワークの問題を解決するには、必ず必要 と思われる以上の時間がかかる。 (10) 帯に短しタスキに長し。 (11) 古いアイデアは必ず、違った名前、違って表現で再び提案される。そ れが動作するかどうかは問わない。 (11a) (発展形) ルール 6a を参照。 (12) プロトコル設計において理想に達するとは、何も追加するものがなく なった時点ではなく、何も取り除くものがなくなった時点のことであ る。 Callon Informational [Page 2] RFC 1925 Fundamental Truths of Networking 1 April 1996 セキュリティに関する考察 この RFC はセキュリティに関する問題を取り上げない。しかし、セキュリ ティプロトコルはこのネットワーク基本真理の影響を受ける。 参考文献 参考文献は、その罪を保護し弁護士を儲けさせないために削除された。 著者の連絡先 Ross Callon Internet Order of Old Farts c/o Bay Networks 3 Federal Street Billerica, MA 01821 Phone: 508-436-3936 EMail: rcallon@baynetworks.com Callon Informational [Page 3]