たとえばこんなクルマなら・・・


その2

ランボルギーニ・ディアブロ −「スーパーカーの色」−



●帰り道、ロードスターでトロトロと走っていると、青山の「KIHACHI」の前でランボルギーニ・ディアブロを見かけた。

●いうまでもなく、あのスーパーカー・ブームのヒーロー、カウンタックの後継。だから当たり前のようにスーパーカー、スーパーカー全開。

●ボディ・カラーはすんばらしく美しいイタリアン・イエロー。ちょっと赤が入ってて、かなりイケてる。もちろん同じならびに止まってたクルマの中で、一番のお目立ちだった。それに比べたらSLなんて、とってもフツーな乗用車。かわいいもんだ。

●でも、場所柄のせいなのか、そのクルマは全く浮いてなかった。むしろ、そこにふさわしくさえあった。青山の夜にランボ。庶民にはあまり関係のない世界だからこそ、しっくりと溶け込んでいたのか? ま、これが白昼の渋谷だったら、もうオゲレツ全開なワケだけど。

●それにしても、スーパーカーには、イエローが良く似合う。例えそれがフェラーリであっても・・・だ。一般的に(?)イエローを好む人は、キチガイだとか、おバカさんだとか聞くけれど(ま、これも根拠のないものだ)、誰がなんといおうと、スーパーカーは黄色。

●なぜなら黄色いクルマって、理屈じゃなくて速そうに見える。高速道路公団のクルマは別として、イエロー=速いの式は、そんなに間違ってないと思うのだ。ま、もうちょっと弱気になって言い直せば、イエローはスポーツカーにふさわしい。

●それだけでもう、人間の意識の昂揚を促すような、というか、興奮の色というか・・・自分でもよくわからないが、そんな感じ。実際イエロー、大好きだし。

●国産車の中にもイエローのボディカラーを持つクルマはいくつかあるけど、やっぱりほとんどがスポーツカー、もしくはスポーティ・カー。ただ、似合っているかというと、これは別の話で、国産車になると急に違和感を感じたりもする。ま、NSXあたりだったら納得なのだけど・・・。

●そんなことを考えながら交差点を右折したら、黄色いフェラーリ512TRがカッ飛んでいった。うむむ、やっぱりスーパーカーはイエローなのだ。

●それにしても今日の青山は、バブルのような光景だった。しかも、それに違和感がないのがまたスゴい。

 

 

●たとえばこんなクルマなら・・・その2、ランボルギーニ・ディアブロ−「スーパーカーの色」−


イエローのクルマはとてつもなくカッコいい。ただし、それが似合うのは、その色にふさわしいだけのボディをもったクルマでなくてはならない。分相応の、とでもいうような。




 

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copyright Manabu Kawaguchi 1996

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