Semar Pegulingan saih pitu OTOKOBA

GSP東京
スマル・プグリンガンによるチャロナラン曲集
演奏:GSP音工場(
改めGSP東京

tabuh Terong (Matah Gede)

 チャロナランの物語や伝承は地域によっても異な様々ですが、村の厄払いとしてバロンとランダという二つの強い力のバランスをとるため、負の力であるランダを祀って厄災を払う儀礼演劇です。

 tabuh Terongは、チョロナラン劇に於いて、「マタ・グデ(通常はワルナテン・ディラ=ディラの未亡人)」が筆頭弟子のラルンと共に登場し、物語の経緯などを語り合っていく場面で使用される楽曲です。

 チャロナランはバリ島で広く行われる儀礼劇ですが、バリ島で最も一般的に演奏されるGong Kebyarの誕生よりも前に成立したこともあり、宮廷舞踊のLegongとほぼ同時代に完成されました。音楽的な構造や形式もLegongとよく似ており、Gong Kebyarで演奏される場合でも基本的にはreyongは用いません。

Tunjang Sisyan

 このTunjang Sisyanは、劇中でランダの弟子達(Sisyan)と、それらの魔力で変化したCelulukと呼ばれる化け物が登場し、相手の国に魔力を使って厄災を振りまく場面で使用される楽曲です。

 チャロナラン劇ではSisyanやMatah Gedeのような主要キャラクターの比較的複雑な楽曲のほか、場面毎に様々な場面用の曲や道行きのためも曲などを物語の進行と共に演奏して行きます。