古典尺八II/柿堺香
FRK-0901 税込2,625円
英文解説入り

 2009年4月、秩父ミューズパーク音楽堂にて録音。(一日で全曲収録してしまった。)
 全曲違う長さの管で演奏。三尺二寸管などは、背が高く、手の長い柿堺氏だからこそ吹ける管であろう。それぞれの管の音色が違うので、何度聴いても飽きない。
 全曲独奏なので、マイクは近接が1本。ホールの響きを録るのに客席に左右2本。それだけ。ホール自体が響きがよいので、自然な音が録れた。電気的加工もレベルを合わせたぐらいでほとんどしていない。
 なんとも深く、厚みのある音は、柿堺氏の持っている本当の音なのだ。
 尺八は元々禅宗の一つである普化宗のもの。坐禅を組むときに、呼吸法などを教えてもらうが、尺八は息のもの。呼吸だ。「吹禅」と言う言葉がまさにその通りだと感じた。

〈曲目〉
打波(二尺四寸)
息観(三尺二寸)
古伝巣籠(一尺六寸)
霊慕(二尺七寸)
下り葉(二尺一寸)
山谷(二尺九寸)
鶴の巣籠り(一尺八寸)
〈演奏〉
尺八:柿堺 香
production 大森美樹 Miki Omori
recording engineer 時枝一博 Kazuhiro Tokieda
assistant engineer 橋本将 Tadashi Hashimoto
mastering engineer 宇野勝昭 Katsuaki Uno
art direction & design 國高秀基 Hideki Kunitaka
photograph Rich Iwasaki

recorded at Chichibu Muse Park Music Hall
Apr.24, 2009
制作:株式会社フリーキック(Freekick Studio)