音楽日記
最近、とても楽しくなってきたネットでの音楽活動についての記事をここで書かせていただきます。つまらない内容かもしれませんが・・・
現在の主力音源 YAMAHA MOTIF-RACK
2004年3月19日
ひさびさの作曲担当曲、「ほんとの気持ち」配信開始
神戸市在住で、私がアレンジを担当した「この部屋を今日限り」の作詞作曲者KEKOさんの作詞に、曲をつけさせていただきました。菅野かおりさんにヴォーカルを依頼して、かわいらしい感じの曲になりました。今回のアレンジは、ベルの音と純正律のストリングスサウンドで、さわやかな感じを重視しました。やっぱりかおりさんのヴォーカルすばらしいです。
KEKO〜with friends〜2004年2月14日
Chammy(ちゃみぃ)さんのオリジナル曲「密やかなる想い」をアレンジしました。
福岡在住の女性シンガーソングライター、Chammy(ちゃみぃ)さんが、彼女のホームページやmuzieなどで公開されていた、オリジナル曲のひとつ「密やかなる想い」をアレンジし、ミックスを担当しました。
Yahoo!掲示板「muzie登録ミュージシャンの雑談の場」というトピックで自作の歌のページを紹介されていた、ちゃみぃさんの曲は、シンプルなピアノの弾き語りでしたが、アレンジされた曲もあったので、彼女の曲をアレンジしてみたくなり、そのことを掲示板に投稿したところ、ちゃみぃさんにOKをいただき、メロディの美しさに惹かれた「密やかなる想い」を選ばせていただきました。
楽譜をいただいて、シーケンサーに入力して、いくつかのサンプルアレンジを作成して、リズムやサウンドの傾向を彼女と相談しながら煮詰めていきました。クラシカルかつメロドラマ風アレンジが彼女に気に入ってもらえたようですので、ピアノ、ストリングスとフレンチホーンをメインにしたクラシカルなサウンドで、まとめてみました。彼女の要望を取り入れて、華やかで分厚いオーケストラ風サウンドが出来上がりました。
この曲は、ヴォーカルトラックを彼女の自宅で録音してもらい、私のところでミックスして完成しました。ちゃみぃさんのホームページよりリンクをたどって聴いてみてください。
2003年12月20日
菅野かおりさんの新曲、Livin' Dream アレンジを担当しました。
11月ごろ、菅野かおりさんが、クリスマスソングとして彼女の作曲した曲をアレンジの依頼のメイルをいただきました。「え、こんな私でもいいですか?」という気分になりましたが、いつかはかおりさんから、アレンジの依頼ををしていただけるような実力を身につけたいと考えていましたが、こんなに早くくるとは・・・とにかく・・・嬉しかったです・・・・
さらに、この曲は、かおりさんが、中学生ぐらいのころに作った曲だそうで、彼女自身にとっても思い入れのある大事な曲ということで、この曲のアレンジを引き受ける事は、非常に光栄な事であり、素晴らしいことだと思いました。
いくつかのサンプルアレンジを作成して、彼女にメイルで送信して、サウンドの傾向を彼女と検討しながら、様々な試みを繰り返し、出来上がりました。
YAMAHA MOTIF-RACKをMULTIモードで使用。16トラックを目いっぱい使って作りました。使用した音色は以下の通りです。YAMAHA MOTIF等をお使いの方で興味のある方はごらんになってください。(え、あまり興味ないって?)
試聴は、kaoristicよりリンクをたどってダウンロードしてください。
track |
BANK |
PATCH |
COMMENT |
BASS |
GM |
Ba: FingerBass |
2コーラス目から入ります。原因の良くわからないトラブルで音がでない事があった。 |
DRUMS |
GM |
Dr: Stereo GM |
癖がなくてつかいやすいのは、GMドラムスです。 |
PIANO |
PRE1 |
Ap: PowerGrnd |
YAMAHAのシンセはピアノトーンが綺麗ですよ〜 |
GUITAR |
GM |
Gt: Nylon |
ある人に「生ギターの録音では?」と言われた! |
PAD |
PRE2 |
Pd: StackChoir |
プリセットトーンを幾つか聴いて「これしかない!」というぐらいハマッた音。アレンジのクオリティを私の力量以上に高めてくれた音です。 |
STRINGS |
GM |
St: Violin2 viola2 cello contrabass |
イントロのストリングスです。本気で小編成のストリングスを作るのは結構むずかしいです。まだまだ改善の余地あるかも・・・ |
PICCOLO |
GM |
Br: Piccolo |
イントロで参加、トリル奏法もシミュレート |
BELL |
PRE1 |
Cp: Bell Chiff |
ベルの音で、やはりクリスマスだなぁ・・・という気分にはなりますね。 |
ORGAN |
GM |
Or: ChurchOrgn |
エンディングに使用。深めのリバーブを掛けました。深遠で荘厳な雰囲気が出ます。ポップスというジャンルではめったに使えないが、クリスマスソングということで大胆にも使用。Idimコードをドミナントで使うと結構雰囲気いいなぁ・・。 |
ううむ、この曲でちょっとエネルギーを使い果たしてしまった・・・(笑)
2003年10月4日
コラボレーションの楽しみ
「二人のタイミング」の思い出
kaoriさんに、「私の曲を歌っていただけますでしょうか」という依頼で、まだちょっと作りかけの曲のサンプルを送信して、kaoriさんに気に入っていただけたのは、私の現在の音楽活動を始めるきっかけになりました。以来、音楽について積極的になってきました。
kaoriさんの歌声は、声の美しさ、歌唱力、表現力において、インディーズ界では、抜きん出た実力を持っております。そのkaoriさんに歌っていただけるというだけで、私はとても嬉しいことでしたが、アレンジなどについて、彼女の実力にふさわしいものが、自分でも出来るだろうかと不安を感じていました。でも、これはなんとか自力で完成させてしまおうという決心をしました。サンプルアレンジを自動アレンジソフトで生成させた伴奏は、まだまだ音が薄く、これを沢山の音を重ねて、立体的ななオーケストレーションにしなくていけないわけです。
エレキギターの音を重ねて分厚くする、方法を試みたのですが、これは、エレキギターの音があまりリアルに打ち込みが出来ないため難しいかなと思いました。ギターを弾ける友人に頼んで、録音して重ね録りでもしてみようかと思いました。ついでにアレンジのアドバイスでもと思ったのですが。彼いわく、ローランドのSC-88Proみたいな音の悪い音源は、使うべきではないという意見でした。現時点で使える音源はこれし無かったので、これでがんばるしかない。彼は、ヤマハDX7(初代)やコルグのM1R、ギブソンのセミアコギターなどいろいろと高級な電子楽器やエレキギターを持っているので、一台であれこれできる(だけ)のDTM音源などは、興味が無いのは、当然だとは思いますが・・・
アレンジについては、ストリングスサウンドをもっと活用すると、よいアレンジが出来るかもしれないということで、ストリングスサウンドで、カウンターメロディ(対旋律)を加えてみると・・おお「これがうまくいくかも」ということで、慎重に音を選び、メロディを引き立てる音を探りました。イントロ、間奏、エンディングでは、ある意味で定番のストリングスの駆け上がりフレーズ、フルートのトリル奏法(のマネ)を入力して、ブラスサウンドなどを追加しました。こうして、沢山の音を重ねると、以前からうすうすと感じていたSC-88Proの限界を感じるようになりました。沢山の音を重ねると、音の輪郭がはっきりしなくなり、何が鳴っているのか判らなくなってしまうということです。友人の言っていたと思われる、一般向け(プロユースでない)シンセ音源の限界も感じるようになりました。
それでも、「二人のタイミング」は、工夫によってSC-88Proだけで、なんとか聴けるオケを作ることができました。
Yahoo!掲示板。「muzie登録ミュージシャン雑談の場」で紹介してみたところ、トピ主のNecomposerさんに褒めていただいたのは嬉しいことでした。
楽曲制作をする上で、楽器の質というものを考えさせられた私は、プロユースなマルチ音源の購入を検討しました。
今回はGS/XG等のMIDIファイルの互換性を重視したDTM音源というよりも、音質の評価の高いマルチ音源をということで、楽器店で比較検討しました。RolandのXV-5080とかYAMAHA MOTIFなどの、マルチ音源として使えるシンセサイザーです。
XV-5080は、やや値段が高いので、ちょっとだけ値段が安いが、最新の音源LSIを搭載したYAMAHA MOTIF-RACKを選びました。YAMAHAの音は、透明感のあるさわやかな音で、やや低音が(厚みとか迫力という点で)弱いという評価があります。MOTIF-RACKの音は、まさにそういう感じの音ですが、低音が弱いかというとそうでもないかなということで、芯のある低音に、きらびやかなヤマハサウンドが乗っかっているという感じで、これならよい音でオケが作れそうだなと思いました。
「この部屋を今日限り」アレンジおよびミックスを担当
そこで、アレンジを引き受けて、自分の力をつけてみようと思って、Yahoo!掲示板でアレンジ依頼の投稿があったKEKOさんという方の曲を3曲ほど取り組んで見ました。そのうち1曲が「この部屋を今日限り」という曲です。あっこさんという方の作詞、KEKOさんの作曲で、メロディがフォーク調で綺麗なメロディでした。私なりの解釈で、コードなどを付け直して、KEKOさんにも満足していただけるアレンジとなりました。KEKOさんの方で依頼された亜彩さんという方のヴォーカルで、ミックスも担当しました。よい録音が出来ました。ぜひ、聴いて下さい。
このコラボレーションも、楽しく取り組むことが出来て本当によかったと思います。