■今までの年賀状です。



2008

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海外も楽しいのですが、国内を旅していてもいろいろな発見があります。何気ない家の形も見ているだけで飽きません。新しい家、古い家、物置だったり。古い家をちゃんと改装して住みこなしている住宅や店。土地に馴染んださりげない形の中にモノ作りの基本があるような気がします。食べ物もそうですが、モノ作りも地産地消が気になってきました。これからもいろいろな人たちと一緒に、人々の本当の幸せに繋がる、モノ作りやコト作りに関わっていきたいと思っています。

今年もよろしくお願いいたします。

2010年 元旦


昨年9月,事務所を作ってから20年という節目を迎えることが出来ました。
ここまで無事やってこられたのは皆様のおかげと深く感謝しております。ありがとうございます。
これからもいろいろな人たちと一緒に、人々の本当の幸せに繋がる、もの作りやコト作りに関わっていきたいと思っています。これからも末永くお付き合いいただければ幸いです。
まずは、本年もよろしくお願いいたします。

2009年元旦

2009

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2008

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昨年訪れたリスボンとミラノの街にはトラムが走っています。両都市とも新型車両も走っていますが、何といっても古い車輌のほうが親しみが湧きます。ノスタルジーとか観光などの視点ではなく、産業全体にとって、古いものを維持し、思想を継承することが新しいものを生み出すのと同じぐらい、重要なことになってくると思います。
これからもいろいろな人たちと一緒に、もの作りに関わると同時に、ものをむやみに作らない仕組みも考えていけたらと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

2008年元旦


昨年9月、自宅を20年住み慣れた世田谷・代田から千駄ヶ谷に移しました。友人との共同プロジェクトで建物から造りました。「住まい」を考えることは、「生活の仕方」を考えることであり、生活を取り巻くモノ----建築金物、照明、住宅設備、家電製品、家具、生活雑貨、食器、文房具、などなど----について深く考えることだと再認識しました。
これからもいろいろな人たちと一緒に、自分の生活発のモノ作りに関わっていきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。

2007年元旦

2007

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2006

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ChristoとJeanne-Claude夫妻の「The Gates」プロジェクトは、ニューヨークのセントラルパーク全体の小道や遊歩道全長37kmにわたってサフロン色の布を垂らした高さ約5mのゲートを7500本設置するというもの。これらは公園の地面や樹木に一切負担をかけない方法で設置され、16日間の展示後すべてリサイクルされました。構想25年、かかった費用22億円というのは想像を絶しますが自分で描いた絵を売った費用だけで賄われました。ボランティアにも給料を払い、寄付は一切受け入れません。1991年茨城で「The Umbrellas」、1995年ベルリンで「Wrapped REICHSTAG」を見た時と同じような感動を再度味わうことができました。アートとデザインはスタンスが異なりますが、社会的な意味性やモノやコトを作る情熱は、デザインにとっても大変重要だと思います。
まだまだいろいろなことを、いろいろな人たちと一緒にチャレンジしていきたいと考えています。本年もよろしくお願いいたします。

2006年元旦


昨年訪ねたヘルシンキの街は静かで落ち着きのある街でした。街の一角にある、大きな一枚岩盤をくり抜き、円盤をかぶせたようなこの教会は、信仰のない人をも敬虔な気持ちにさせます。自然と対峙することの意味を問われているような気がしました。
自然という手のひらに乗っている人間は、あくまでも自然界の一員としての振る舞いが要求されます。それはモノ作り、環境作り、そして生き方そのものにも及びます。便利で、より快適な暮らしを否定することは出来ませんが、少しでも自然との共生を図り、自然から様々なことを教わりながら、生きていかなければなりません。
デザインの役割が、表層のデザインだけではなくモノ作りの意味を問われる時代になっていることを十分認識しつつ、まだまだいろいろなことを、いろいろな人たちと一緒にチャレンジしていきたいと考えています。
本年もよろしくお願いいたします。

2005年元旦

2005

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2004

バンドと呼ばれる旧租界地にある和平飯店のレストランから、アジア一の高さを誇るテレビ塔、東方明珠塔を撮った写真です。窓から夜景を覗く西洋人、手を振りながら電話をするアジア人、花火が上がり、船が行き交います。植民地、戦争、革命という歴史に翻弄された上海は、新旧の建物、東西の人種が入り交じるエネルギッシュな街でした。異なる様々な文化を理解し尊重しあうことが世界の平和につながるのではないかと思います。日本人だからこそ感じられること、出来ることがあるはずです。もっと日本の役割を見極め、実践しなければなりません。デザインもその役割を担っています。
まだまだいろいろなことにチャレンジしたいと思っています。

本年もよろしくお願いいたします。 2004年元旦


昨年はベルリン、ストックホルム、コペンハーゲンを旅しました。
それぞれ短い滞在ではありましたが印象に残る旅でした。ほとんどすべてのものをリセットしての再開発、体制が変わっても古いものをリノベートしながらの自発的街作り、恐らく四半世紀あまり変わっていない街、変わろうと思っていない街、もの作りに真摯に向かう若者、真面目なモノ作りを真面目に応援する店、、、、。
写真はデンマークの建築家/デザイナーA.ヤコブセンの設計した建築のなかにある、彼をテーマにしたレストランです。ヤコブセンは1960年代、建築、インテリア、照明器具、家具、食器、カトラリー、テキスタイルなど幅広くデザインしてきました。生活をトータルにデザインし、それが現代も人々に愛されていることはうらやましい限りです。
まだまだいろいろなことにチャレンジしたいと思っています。

本年もよろしくお願いいたします。
2003年元旦

2003


2002

ことしはよい年でありますように。

昨年はいろいろなことがありました。
近代文明が本当に人間の幸せに役に立ってきたのかを問われているような気がしました。
自分とは違う人たちや、異なった文化に対しての理解があれば、不幸な出来事はもっと減ると思います。その理解を深め、共存していくために、政治や宗教の世界だけでなく、デザインの果たす役割はもっと大きいと思います。包装紙のような表層のデザインではなく、理解し合える文化としてのデザインが今、求められています。
ものをデザインすること、作ることは、文化を創ることと認識し、人々の本当の幸せのためにデザインに何が出来るかをより一層探求していきたいと考えております。

本年もよろしくお願いいたします。
2002年元旦


パリには、廃止された鉄道の高架下を再開発したヴィアデュックデザールという地区があり、クラフトなど手仕事による商品を扱う工房兼店舗が店を連ねています。ものを作るプロセスを見せつつものの持つ背景や哲学までも感じさせる商業施設です。
日本のもの作りや商業施設は「早い、安い、若者向け」の3拍子ばかりを追求している気がしてなりません。
「早い、安い、若者向け」も確かに一つの解ですが、他の選択肢が少ないのは困ったものです。
自らもっと他の選択肢も提示できるよう、何事にも好奇心を持って、楽しい生活を実践していきたいと考えています。

本年もよろしくお願いいたします。 2001年元旦

2001


2000

昨年秋に韓国を訪ねました。写真は古い建物に残るオンドル部屋です。薪を焚き口で燃やし、竃の熱と合わせて床下に回す、床暖房の原点です。開口部は小さく、部屋中紙貼り。床は石の上に土を硬め、油紙を貼ってあります。風土が生み育てた知恵ですが、現代のテクノロジーでどの様に変わってきているのでしょうか。そのシンプルな住まい方の思想が今でも息づいているのでしょうか?
テクノロジーによって不便は解決したけれど、何かが違う?と感じることが時々あります。それを解き明かすのもデザインだと思い、様々な選択肢を考えられるよう、何事にも好奇心を持って、楽しい生活を実践していきたいと考えています。

本年もよろしくお願いいたします。 2000年元旦


昨年は、母校千葉大学の非常勤講師を仰せつかったり、
ドイツのiF賞を戴いたり、軽井沢にスタジオを作ったり、盛りだくさんの一年でした。
今年も、仕事や遊びやふだんの生活において、
世の中の役に立つこと、楽しいことを目標に、
様々な方法でチャレンジしていきたいと考えています。

本年もよろしくお願いいたします。

1999年元旦

1999


1998

写真はナイアガラ滝下流のワールプールにある、ロープウエイ乗り場のテントです。
さりげなくシンプルなデザインに好感が持てます。特別なもの、目立つもの、人を驚かすもの、感動させるものだけがデザインではありません。形も仕組みも含め、日常の普段のモノのさりげないデザインこそが、その国の文化のような気がします。
高齢社会への対応や景気の回復、環境問題など、課題の多い日本ですが、もう一度普段の生活からも、デザインを考えていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

1998年 正月


テクノロジーの進化やインターネットの普及でますます生活の「テンポ」が速くなっています。背中をどんどん押されている感覚です。
デザインという創造行為もスピードに追われています。今年こそはもう少しじっくり、ゆっくりとデザインに取り組みたいものですが、どうなるでしょうか。まず私自身、スピードに流されず物事をもっと深く考えるように自己改革が必要かもしれません。
今年もよろしくお願いいたします。

1997年元旦

1997


1996

昨年6月ベルリンでCristoの"Wrapped Reichstag"を見ました。中央部にあったドーム屋根をナチスによって焼き払われたこの旧ドイツ帝国議会を包む構想はCristoによって1971年から描かれています。Cristoにとって25年越しのプロジェクトが完成した訳です。銀色に輝く布が非常に印象的でした。芸術とデザインとは近いようでかなり距離があります。作り手の思いを25年間も暖められることに驚嘆すると同時に、自分にとって25年も想い続けられるモノ、コトとは何か?と自問するしかありません。
今年も一層のご指導をお願いいたします。

1996年元旦

昨年10月に事務所を移転しました。広さは変わりませんが、駅からはぐんと近くなりました。是非お立ち寄りください。
電話、Faxも変わりました。


 写真はシドニーにあるQ.V.B.という1893年のビルを再生した商業施設です。価格破壊やリストラが吹き荒れた昨年でしたが、モノや環境の価値を見直す良い機会だったといえます。安いから、流行っているから、儲かるからといった視点では通用しません。良いモノを作って後世に残す意気込み、不要なモノは作らない勇気、古いモノを正しく評価できること。工業化社会のパラダイムが崩れつつある今、自分自身の視点に立つ他に道は無いような気がします。そして自分自身の視点に立つために努力が必要だと思います。
 今年も一層のご指導をよろしくお願いいたします。

1995年 元旦

1995


1994

 ヴィムヴェンダーズの映画「ベルリン天使の詩」のなかで、天使は裏の写真の「勝利の塔」の女神の肩から下界を見下ろし、人間の女性への愛に目覚め、もう二度と天使に戻れないことを覚悟で下界に舞い降り、人間になりました。
 どんな時代においても人間社会はとても魅力的なはずです。愛、夢、冒険、喜び、悲しみ、考えること、創ること、、、。モノ創りを通して少しでも多くの天使達を下界に舞い下ろしたいと思います。
 事務所を開いて5年が過ぎました。
感謝あるのみ。
 今年もよろしくお願い致します。

1994年元旦


 昨年は口を開けば「景気はどう?」。
 仮に、製品のモデルチェンジのサイクルが4年から5年になれば当然デザイン作業の仕事は20%減ります。しかし、デザインに20%多くの時間をかけることが可能です。20%以上、作業としてのデザインとは違う何かが生まれる気がします。
 仕事より大切なものが昔よりも増えました。人生の20%upのためにも、消費のためのデザインではなく文化としてのデザインに、頑張って少しでも係わっていきたいと思います。
 今年もよろしくお願いいたします。

1993年 元旦

1993


1992

事務所を構えて丸3年が経ちました。たった3年、ようやく3年、まだ3年、もう3年、とにかくここまで来られたことを、唯々感謝するばかりです。景気がますます悪くなるとか、春には底だとか、いろいろ言われますが、生活者の選択の視点が鋭くなり、真面目なモノ作りが要求されてくることは間違いありません。消費のデザインではなく、生活文化のデザインとして「用」と「美」が両立したロングライフなモノ作りの一端を担えたらと思います。今年もよろしくお願いいたします。

1992年 元旦


東京23区内の電話番号は今年から局番が4桁になりました。理論的には1億近くの回線が用意され、一層加速的に情報が氾濫することでしょう。しかし、これだけ情報が氾濫する消費社会はそろそろ曲がり角なのではないでしょうか?生活の仕方はもちろん、モノ作りの側も健全な精神を必要とされる時代になるでしょう。21世紀までちょうどあと10年。企業の論理ではなく、真に生活者の側にたったモノ作りをしながら、健全な世紀末を迎えたいものです。
旧年中は本当にお世話になりました、今年も真面目に仕事を楽しみながら、モノ作りにかかわっていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

1991年 元旦

1991


1990

環境の問題、東西の問題、人間性の問題、、、、問題ばかりの世の中になっています。本当に必要なものを必要な数だけ作る時代ではないでしょうか。幻想のマーケティングを信じることは終わりにしたいものです。
旧年中は本当にお世話になりました。今年もまじめに仕事を楽しみながら、モノづくりにかかわっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

1990年 元旦


昨年9月末に事務所を開いて3ヶ月、おかげさまでようやく年を越すことができました。
今年は飛躍の年と言えるように、
より一層頑張りますので旧年中にも増してご支援いただきたくお願い申し上げます。

1989年 元旦

1989