■今までの年賀状です。
昨年9月,事務所を作ってから20年という節目を迎えることが出来ました。 2009年元旦 |
昨年9月、自宅を20年住み慣れた世田谷・代田から千駄ヶ谷に移しました。友人との共同プロジェクトで建物から造りました。「住まい」を考えることは、「生活の仕方」を考えることであり、生活を取り巻くモノ----建築金物、照明、住宅設備、家電製品、家具、生活雑貨、食器、文房具、などなど----について深く考えることだと再認識しました。
2007年元旦 |
昨年訪ねたヘルシンキの街は静かで落ち着きのある街でした。街の一角にある、大きな一枚岩盤をくり抜き、円盤をかぶせたようなこの教会は、信仰のない人をも敬虔な気持ちにさせます。自然と対峙することの意味を問われているような気がしました。 2005年元旦 |
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バンドと呼ばれる旧租界地にある和平飯店のレストランから、アジア一の高さを誇るテレビ塔、東方明珠塔を撮った写真です。窓から夜景を覗く西洋人、手を振りながら電話をするアジア人、花火が上がり、船が行き交います。植民地、戦争、革命という歴史に翻弄された上海は、新旧の建物、東西の人種が入り交じるエネルギッシュな街でした。異なる様々な文化を理解し尊重しあうことが世界の平和につながるのではないかと思います。日本人だからこそ感じられること、出来ることがあるはずです。もっと日本の役割を見極め、実践しなければなりません。デザインもその役割を担っています。 本年もよろしくお願いいたします。 2004年元旦 |
昨年はベルリン、ストックホルム、コペンハーゲンを旅しました。 本年もよろしくお願いいたします。 |
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ことしはよい年でありますように。 昨年はいろいろなことがありました。 本年もよろしくお願いいたします。 |
パリには、廃止された鉄道の高架下を再開発したヴィアデュックデザールという地区があり、クラフトなど手仕事による商品を扱う工房兼店舗が店を連ねています。ものを作るプロセスを見せつつものの持つ背景や哲学までも感じさせる商業施設です。 本年もよろしくお願いいたします。 2001年元旦 |
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昨年秋に韓国を訪ねました。写真は古い建物に残るオンドル部屋です。薪を焚き口で燃やし、竃の熱と合わせて床下に回す、床暖房の原点です。開口部は小さく、部屋中紙貼り。床は石の上に土を硬め、油紙を貼ってあります。風土が生み育てた知恵ですが、現代のテクノロジーでどの様に変わってきているのでしょうか。そのシンプルな住まい方の思想が今でも息づいているのでしょうか? 本年もよろしくお願いいたします。 2000年元旦 |
昨年は、母校千葉大学の非常勤講師を仰せつかったり、 本年もよろしくお願いいたします。 1999年元旦 |
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写真はナイアガラ滝下流のワールプールにある、ロープウエイ乗り場のテントです。 1998年 正月 |
テクノロジーの進化やインターネットの普及でますます生活の「テンポ」が速くなっています。背中をどんどん押されている感覚です。 1997年元旦 |
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昨年6月ベルリンでCristoの"Wrapped Reichstag"を見ました。中央部にあったドーム屋根をナチスによって焼き払われたこの旧ドイツ帝国議会を包む構想はCristoによって1971年から描かれています。Cristoにとって25年越しのプロジェクトが完成した訳です。銀色に輝く布が非常に印象的でした。芸術とデザインとは近いようでかなり距離があります。作り手の思いを25年間も暖められることに驚嘆すると同時に、自分にとって25年も想い続けられるモノ、コトとは何か?と自問するしかありません。 1996年元旦 昨年10月に事務所を移転しました。広さは変わりませんが、駅からはぐんと近くなりました。是非お立ち寄りください。 |
写真はシドニーにあるQ.V.B.という1893年のビルを再生した商業施設です。価格破壊やリストラが吹き荒れた昨年でしたが、モノや環境の価値を見直す良い機会だったといえます。安いから、流行っているから、儲かるからといった視点では通用しません。良いモノを作って後世に残す意気込み、不要なモノは作らない勇気、古いモノを正しく評価できること。工業化社会のパラダイムが崩れつつある今、自分自身の視点に立つ他に道は無いような気がします。そして自分自身の視点に立つために努力が必要だと思います。 1995年 元旦 |
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ヴィムヴェンダーズの映画「ベルリン天使の詩」のなかで、天使は裏の写真の「勝利の塔」の女神の肩から下界を見下ろし、人間の女性への愛に目覚め、もう二度と天使に戻れないことを覚悟で下界に舞い降り、人間になりました。 1994年元旦 |
昨年は口を開けば「景気はどう?」。 1993年 元旦 |
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事務所を構えて丸3年が経ちました。たった3年、ようやく3年、まだ3年、もう3年、とにかくここまで来られたことを、唯々感謝するばかりです。景気がますます悪くなるとか、春には底だとか、いろいろ言われますが、生活者の選択の視点が鋭くなり、真面目なモノ作りが要求されてくることは間違いありません。消費のデザインではなく、生活文化のデザインとして「用」と「美」が両立したロングライフなモノ作りの一端を担えたらと思います。今年もよろしくお願いいたします。 1992年 元旦 |
東京23区内の電話番号は今年から局番が4桁になりました。理論的には1億近くの回線が用意され、一層加速的に情報が氾濫することでしょう。しかし、これだけ情報が氾濫する消費社会はそろそろ曲がり角なのではないでしょうか?生活の仕方はもちろん、モノ作りの側も健全な精神を必要とされる時代になるでしょう。21世紀までちょうどあと10年。企業の論理ではなく、真に生活者の側にたったモノ作りをしながら、健全な世紀末を迎えたいものです。 1991年 元旦 |
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環境の問題、東西の問題、人間性の問題、、、、問題ばかりの世の中になっています。本当に必要なものを必要な数だけ作る時代ではないでしょうか。幻想のマーケティングを信じることは終わりにしたいものです。 1990年 元旦 |
昨年9月末に事務所を開いて3ヶ月、おかげさまでようやく年を越すことができました。 1989年 元旦 |
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