「ちょっと中華なファンタジー」ではない

注)本原稿は某サークルの部誌用に執筆され、〆切に間に合わず落ちた原稿です。
某部関連の記述は無視しましょう。



「今、僕は素数の勉強をしている。頭の中は素数のことばかりだ」

どうも御無沙汰しております。御無沙汰してない?
それは、どうも始めまして。某部01のむのおです。
知らない人も多いかとおもうのでこの場で簡単に自己紹介させて頂きます。
01のむのおです。むのおではありません。むのおです。
イントネーション記号がないのでさっぱりわかりませんが、四声です。
って、単に名をハンドルに一括置き換えたんで間違いになってる。
四声じゃなくて三声かな、二声やもしれぬ。まぁそれはさておき。
コンゴトモヨロシク。

注意:この分裂的でゲームブックな文章は、章に番号がついてますが普通の文章です。
      普通の本のように順序の通りにお読み下さい。但し prime number だけ。




1

「ちょっと中華なファンタジー」 君は新米の仙人「左元放」である。 偉大な道師烏角先生に師事し、七日間の絶食をしたり、竜の肝や松江(しょうこう)の 鱸を食べたりしながら遁行術を学んでいた。 そんな修行を続けていたある年の冬至の夕暮れの事だった。 君はその日の試練を終えて道観(☆1)に戻ってきた。 「お師様、ただ今戻りました。蜜柑の中身を空に・・・」 言いかけて君はその場に凍りついた。草は枯れ、鳥は空を捨て、 観の庭は見る影もなく荒れ果てている。 あわてて、辺りを見回すと、灯篭の横に人が仰向けに倒れていた。 「師匠!」 「げ、元放。お主は無事じゃったか・・・けほ、けほっ」 咳き込みながら君の師は起き上がった。 「これは一体、何が?どうして?どうなって?いつ?だれが?どこで?」 「武装テロ組織MRSAの奴等じゃ。わしらが冬至祭の酒宴を開いている隙を狙って、 南瓜灯に仮装した武装兵力を投入し、一気にこの館を制圧したのじゃ。 まだ邸内には人質も残っておる」 「人質ですと!なんと卑劣な・・・ ええい、かくなる上は私が単身乗り込んで見事戦場の徒華と散ってみせましょう」 「待て、あせってはならん。拙速は巧遅に如かずという格言を知らぬとは言わせぬぞ。 現在のお主の力では奴等は倒せん。このわしが保証する。そこでじゃ」 君の師匠は腰に付けた異次元に繋がっていると噂される瓢箪に手を入れると ごそごそとなにかを探り出した。 「遁行天書っ」 「そ、それは、知力+2に加え天候を操る能力が付くという幻のアイテム!」 「よいか元放、一度しか言わぬ。あきらかに聞き、良くこれを思念するのじゃ。 この天書のテキスト137ページを開くと右から五列目に禁呪の解説と その効能が書かれておる。その名も「盤古邁進」じゃ」 「盤古邁進ですか・・・」 「この禁呪を習得すれば、奴等を人質ごと殲滅するのも 掌中の赤子を捻り潰すようなものじゃ」 「まさに私の望むところです」 「お前ならできる。武装テロ集団を撲滅しこの世に正義の木鐸をもたらすのじゃ。 ではあとは頼んだぞ、んがぐぐ」 師の姿は一陣の風とともにかききえた。 せいべいのひょうたんをてにいれた。 とんこうてんしょ をてにいれた。 もちものがいっぱいです。なにかすてますか? はい てっぷてんぐりのほねをなげすてた。 とんこうてんしょ をてにいれた。 ちりょくが2あがった。 君は大きく息を吸い込むとそのまま天書を開いた。 →一旦2を読んでから →8へ進む ☆1 観とは道教の寺院のこと。

2

注意した通り。この分裂症的でゲームブックな文章は普通の文章です。 必ず普通の本のように、但し素数だけを順序の通りにお読み下さい。 つまり、今迂闊にも読んじゃったかもしれない1は「全くの蛇足」なのです。 参ったか。 →参った 30 へ →何ほどのこともないね そのまま以下へ というような分岐は一切無視しましょう。 いや無視しなくてもいいけど。別に。止めないよ。僕は。 ああ、それから、多分わからん人には 全然なんだかわからないモノ です。今のうちにあきらめてこんな原稿は読み飛ばしましょう。 表記の注意は以下の通りです。 →の部分は分岐です。無視しましょう、無視。 #の部分は特に専門知識を必要とするでしょう。無視していいです。 ☆の部分は試験によく出ます。50以上の場合は技の確率で必殺攻撃が出ます。 ×の部分は穴です。伏字ではありません。多分。 ◎の部分は本命です。オリコカードではありません。97年の本命は三碧木星です。 →なしくずしに 3へ続く

3

この原稿はH&Bというゲームに関する文章である。名前はまだない。 H&Bはヒットアンドブロウと読む。マスターマインドの変種である。 色はなく数を使う。4桁の重複なし数字5040通りをヒントを元に推理していく 知的遊戯である。 「真・女神転生」ふぁんなら 印度のナンディさんのコードブレイカーである、 といえばわかってもらえるであろうかと期待する。 なお、ここを読んで混乱した人は2へ戻って読んでおくといい。 →4へ続く

4

てなわけで、この文章の題は 「H&Bのアルゴリズムを求めて+α」 です。1では無茶苦茶書いてたね。ゲームブックじゃないんだってば。 そういや、+αって、何故+αなんでしょうね。+οとかでもいいのに。 (読める?おみくろん、なんだけど。) #闇の預言者とは関係ありません。 ο。ο。迫害されてるο。 LaTeX でも嫌われて \omicron がないο。 数学や、物理でも、めったに見えぬο。 ああοよ君を泣く。 どうしてこんなに使われぬのか。 七五調にまとめてみました。 しっかし、あわれよのぉ。小さな(ミクロン)O(オー)。 P(ぺー)とかΡ(ろー)とか使うくらいならΟ使えよなぁ(義憤) 大きい(メガ)O(オー)の方は周波数とか色々と優遇されているのに。 #おめがは、「わたしはαでありωである」とYHVH様にもひいきされてるし。 あれですね。「昔むかしその昔、小さな川のほとりに、大きなOと小さなOが 並んで咲いていたぁ〜」と同じ。 と、この辺がプラスアルファなのです。この辺だけじゃないけど。 おおっと、そうだ。不思議なもの「ミラ」はそういやοですね。οCet。 小さな希望が箱の底に残っていました。 →オミクロンを憐れに思ったら 15 へ →オミクロンは消えて当然と考える人は 5

5

H&Bのルールに関しては01のあかしょうびん君(仮名)の書かれた 完結して明瞭な文章があるのでこれを引用して紹介の言葉にかえさせて頂きます。 -- ●Hit&Blowの説明  ・二人でやる数字のあてっこである。  ・自分の4桁の数字をあらかじめ決める。数字の重複は×。  ・相手の数字を予想して4桁の数を言う。言われた相手は、自分の   数字と見比べて、    数も位置もあたり -> Hit    数はあたりだが位置が違う -> Blow   と、HitとBlowの個数を教えてあげる、  ・変わりばんこに言っていき、少ない回数で当てた方の勝ち。 -- ご精読ありがとうございました。 では、あかしょうびん君にもう一度拍手をお願いします。 パチパチパチパチ おめでとう。おめでとう。 →休むなら6へ →本論を読みたいなら 13

6

ちょっと小休止。 ここで気力を3μシステムズだけ回復させることができる。 もし、今日の食事を取ってないなら今とってもいい。 また、できるなら呪文を覚え直してもよい。 さて、この後はどうしようか? →H&Bの解説を読み続けるなら 7へ →本を閉じ、冒険を続けるなら 16

7

H&Bの実際の例を挙げましょう。 25歳になって初めてH&Bを始めたのに 10歳にも満たぬ嘴の黄色い小童の時から H&Bを嗜むむのおより強いかもしれないぴくんとの棋譜です。 悔しいので僕が勝った棋譜を載せます。 例) 先手(ぴ) 後手(むのお) 2930 2B 9876 1B 5678 1B 5432 2H 9214 2B 5140 1H1B 6593 2B 7630 1H1B 1056 2H 5038 1H1B 4026 X と、このようにゲームは進むのです。 ☆後手の次の1手を求めよ。5分で初段、10分で1級。 本当の「実際」には や「そっちからだよ」 ぴ「えっと、ねぇ。じゃあまず 2930」 や「2930 ね、2B」 ぴ「ま、そんなもんでしょう」 や「9876」 ぴ「9876 っと、1B だな。んじゃあこっちは 5678」 や「1B。 5432」 ぴ「5432 っと・・・おおぅ。むのお」 や「なんだい」 ぴ「なーいす」 や「まさか 3H?」 ぴ「いや 2H」 や「2H ね。まぁよしよし。で、そっちだよ」 ぴ「ええっと、まだ言ってない数字ってどれだっけ?」 や「こっちに聞くない」 と、こんな感じでゲームは進むのです。 (上の会話は事実を想像したフィクションです) 人間対人間で、小学生からお老寄まで年齢は問わず幅狭く遊べるゲームです。 特に曇った合宿などで、やることはないけど頭が朦朧ともしていない時に おすすめの一品です。2人用なのがよいですね。1ゲーム数分だし。 →8

8

本を読んでいると突然遠くで悲鳴が起こった。 君は読むのを中断した。 耳を澄ますと東の森の中から聞こえてくるようだ。 君はとりあえず →ボミオスの呪文をとなえるなら 40 へ →バマツの呪文をとなえるなら 12 へ →カバディの呪文をとなえるなら 22 へ →そのまま森の中へ入るなら 16 へ →あるいは無視して読み続けるなら 18

9

「おや、そんな事を言っていいのかね?」 目の前の老婆は不敵な笑みを浮かべた。 なにか、変だ。世界が歪んでいるようだ。 ようやくそれに気がつきはじめた時、世界がぐるぐる回り始めた。 だぶつだぶつみんなおだぶつだぶつだぶつみんなおだぶつだぶつだぶつみんなおだぶつ 「わしらに逆らうとは愚かよの」 わしら、だって?1人じゃなかったのか? 「1つは3つ、3つは1つ、などと言うまでもなく、 当然この世の秘密など知ってるのであろうな!」 君はどうやらとんでもない者を怒らせてしまったようだ・・・。 「お主のようなものはH&Bでもやっているがよいわっ」 →ゲームブックから抜けて2

10

まじめに素数読みをしていたらここに辿りつくことはない。 君は普通に読んでいるようだ。 そんな素数を知らない君のために、ここに50H以下の素数を書いておこう。 2H 3H 5H 7H BH DH 11H 13H 17H 1DH 1FH 25H 29H 2BH 2FH 35H 3BH 3DH 43H 47H 49H 4FH では幸運を祈る。祈るだけ。 そういえば、5月4日って、May the forth って言うんだろうか? May the FORTH be with you! の元ネタは有名だと思うので#は付けない。 #でも 日本語 FORTH はマイナー。あどびの Post Script 言語が近いらしい。

11

さて、このように人と対戦しだすと、練習相手がほしくなります。 しかし、今や皆忙しい人ばかり。 夜中に電話かけて、 「よぉよぉ、H&Bの相手しろよ」 とか言える相手はなかなかいるものではありません。 また、言えても 「ごめん、今ぷろぐらむのβ版(バグ付き)の納期が迫ってて忙しいんだ」 等と言われてしまった場合 「なにぃ、そんなことは許さん。 ま、どうせできなくても金もらえるんだし、あきらめればぁ」 とか言う度胸は我々にはありません。 そこで、以前からあった 「一人足りなくても大丈夫、インテリジェントナポレオンプレイヤー計画」 「一人足りなくても大丈夫、インテリジェント七並べプレイヤー計画」 「一人足りなくても大丈夫、インテリジェントインデアンポーカープレイヤー計画」 と並んで、 「一人足りなくても大丈夫、インテリジェントH&Bプレイヤー計画」 を私むのおは考えていたのです。10年ほど(爆)前から。 なおここでいう「インテリジェント○○プレイヤー」とはコンピュータぷろぐらむで、 人間の替わりに考えて相手をしてくれるものを想定しています。 #マッチ箱インテリジェント3目並べプレーヤーなどはマイナーだから敢えて #コンピュータぷろぐらむだと断る必要もなかったかもしれん。知ってる?>マッチ箱 しかし、 「一体私はどう考えてH&Bをやっているのか」を「簡単な形で定量化する」 ことがなかなかできなかったのです。 → 17

12

マジックポイントを2減らす。 ふっと誰かに守られている気がした。 ぼうぎょりょくが4あがった → 16

13

ここで、「コンピュータには何が出来るのか」を書いておきます。 まず、正解と相手の質問数を得た場合、HとBの数をもとめることはできます。 例えば、0123 が正解の場合、4126 という質問に対して、 0B 2H ということを計算させるのはできます。 また、ランダムに4桁のダブりなしの数を作り出すことができます。 0123 のような数は作っても、2222 とか、4000 とかいう数は作らないように することができます。 (ちなみに、ダブりなしの4桁の数は 10C4=5040 通りあります) また、今まで自分(コンピュータ)のした質問とその答えを全て記憶しておく事は できます。 さて、そうすると問題はどうなるかというと、 まず、1手目は、情報が全くないので、ランダムに数を言えばいいのです。 例えば、0123 という数を言います。 すると、人間側がそれに対する Hit と Blow の数を言います。 例えば 1H1B 、あるいは 2H 、など、14 通りのどれかです。 さて、次の手はどうしましょう? 私は3手目まで、良く次のような定石を使いました。 -- 1: 0123 1B 2: 4567 2B 3: 8901 1H1B -- この結果、(01) のうち一方のみ当たり。(89)のうち一方のみ当たり。 (23)は外れ。(4567)のうち2つは当たり。 という情報を得ます。 しかし、この(0123,4567) と聞いていく方法は、 -- 1: 0123 2H2B -- という場合には良くありません。 どこで方針を切り替えるべきなのでしょうか? また、上のように >(01) のうち一方のみ当たり。(89)のうち一方のみ当たり。 という情報はどうやったら計算できるのでしょうか? 更に、4手目以降は何をやったらいいのでしょう? 私はこの辺で袋小路に陥り、長い暗闇の中を手探りでさまよい歩く日々でした。

14

村は鉱山の一角にあるという。 君は村に辿り着いた。 「どうぞ、お入り下さい、私の家です」 「家・・・」 洞窟である。 中に入ると同様に顔を覆面で覆った娘が出迎えた。 「私の娘です」 「はぁ、どうも。はじめまして」 「では、ここは若い者に任せて・・・」 君と娘だけが残された。と、娘は大きな溜め息をついた。 「どうしました、お嬢さん。何か深い悩みがおありのようですが」 「ここには坑夫がたりないわ」 「こ、功夫が足りないわ、とはマイナー・・・」 「私達はこの山の中で中性微子の光を見つけ出そうとしているのです。  希瓦斯ではなく水を使って」 「希瓦斯?水?微子って微子啓?」 「微子は太陽がくれた贈り物です。あなたも今日からは私達の仲間。  飛び込みましょう鉱山の下へ」 「はぁ」 君はそこはかとなく危険を感じた。 数年後、君は立派な坑夫となっていた。 (完)

15

ο保存協会にようこそ。 当会では失われゆくοを保存すべく 顔文字等に積極的にοを使用することを推奨します。 会費は年ο円。 ホームページは http://www.kt.rim.or.jp/~munou/omicron/ です。 皆様の「こんなところにοが」という情報をお待ちしております。 よろしくね (^ο^)

16

森の中には若い娘がうつぶせに倒れていた。 「導師様!」 「導師じゃなくて道士なんですけど・・・」 「先生、お願いです。助けて下さい」 「落ち着いて下さい。それで、今日はどうしました? どこか具合の悪いところでもあるんですか?」 「足が痛いんです」 「ちょっと見せて下さい。あ、服はそのままで結構です。 ああ。これはひどい。罠にひっかかったんですか。ここは痛むでしょう?」 「すごく痛いです」 「ああ、そうでしょうね。わかりました。この罠をまず外しましょう。んしょっと。 これでどうですか?」 「先刻ほどの痛みはないです。」 「まだ、傷から血がでていますね。ここから悪い気が入ると病気になるんですよ。 そうですね。葛根湯を塗っておきましょう」 「ありがとうございます」 「そうだな。それじゃあ、このお薬を3日分出しておきます。 朝夕2回食前に、傷口に擦り込んで下さい。 ただし擦り込む前には良く傷口の毒を吸い出して周りを煮沸消毒して下さい。 それから、これは弱いお薬ですが、もしルミノール反応がでるようでしたら、 擦り込むのをやめてください」 「はい。あの先生・・・」 「どうしました?」 「その本をちょっと見せて頂けますか?」 「『遁行天書』ですか。ああ、この本は私の先生の遺物なんですよ」 「勝手に殺すな!」 突然烏角先生が現れた。 烏角の攻撃 痛恨の一撃、元放は65535のダメージをうけた。 元放は瞑想した みるみるうちに傷がふさがっていく →この戦いに勝ったら 38 へ →もし、負けたら 35

17

私に光を与えて下さったのは私が当時入院していた病院の先生でした。 その方は私の悩みを寝台の横に腰掛けてじっくり耳を傾けて下さると、 暫し考え込んだ後、次のようなお考えを披露して下さったのです。 -- (記憶に頼ってますので、細部は全然あてになりませんが、要点は押さえてます) 「ある数を尋ねた時に結果は X(当たりなし) 1B 1H 2H 1H1B 2B 3H 1H2B 2H1B 3B 4H 2H2B 1H3B 4B の 14 通り。 これらにできるだけ均等に結果が分かれるように聞くのが いいんじゃないかな?」 -- 例を挙げます。例えば3手目までが -- 1470 1B 3692 2H 3215 X -- という棋譜だったとしましょう。ここで答は 8694 8697 0698 4698 7698 の5通りに限られます。 ☆各自確かめよ。 このとき、0648 というのが「最長手数最短」という原則の元では最適解の1つです。 0648 と言った場合の結果は (1H2B 1H1B 3H 2H1B 2H) のいずれかになります。 これで、「必ず次の2手丁度で正解に達することができる」事になるのです。 仮に解候補の1つ 8694 を言った場合、結果は (4H 3H 2H1B 2H2B 2H1B) となり、2H1B と言われると 0698 と 7698 を分離 できず、最悪3手かかってしまうのです。 「均等にばらまく」を定量化するために、その麻酔科医師(当時)は 「表(ヒストグラム)を作って、その相乗平均を最小にする」 ことを提唱しました。この「表」のアイディアは画期的でした。 表とはこんなものです。 -- X 1B 1H 2H 1H1B 2B 3H 1H2B 2H1B 3B 4H 2H2B 1H3B 4B 0648 1 1 1 1 1 8694 1 2 1 1 -- 相乗平均は 0648 では 1、8694 では 1.2 になります。 だから、確かに 0648 を選びます。 しかし、この方法では表中の空欄 (0) の扱いに面倒がある、ということから 表の数字の「最小自乗和最小」という原則が考えられました。 つまり、0468 の場合は 1^2*5=5 、8694 は 1^2*3+2^2=7 で、 確かに 0468 を選ぶのです。 素晴らしい方法でした。 この原理に基づいて、私は入院中に 2H2B、1H3B、4B および 3H の場合の 手分岐木を手計算で作成しました。 2H2B の場合はこうです。 -- 1: 2: 3: 4: 0123 2H2B 0245 1H1B 0132 1H3B 0321 4H 4H 2B 4025 1H1B 3120 4H 2B 2103 4H 2H 1023 4H 2H 0213 4H -- 木の見方: 数とHB が並んで書いてある。 左から右へ進む。数が書いてないのは上と同じ数である。 例えば -- 0123 2H2B 0245 1B1B 4025 2B 2103 4H 終了 -- と進む。 この原理に基づくと 2H2B の場合 最大 4 手で解が求まることが わかります。

18

わかった事をまとめると、以下の通りである。 盤古は古代の巨人。混沌の鶏卵から生まれた。鮮やかに激しく生きろと生まれた。 混沌の鶏卵は「沃度卵光」の呪文で作成する。瓢箪と黄金虫が必要である。 瓢箪は瓜科の一年草。夏には白花が咲く。内部に駒や宇宙を有する。 黄金虫は金持ちだ。金蔵立てた蔵立てた。髑髏の目から吊るす必要がある。 君は幸いにも瓢箪と黄金の蜂蜜酒に漬けた虫を持っている。 あとは、「沃度卵光」の呪文を手に入れるだけである。 しかし、この呪文は天書には書かれていなかった。 「仕方ないな」 君はやむなく知己の住む仙洞を訪ねることにした。 →街道沿いに行くなら 21 へ →蜀の山道を行くなら 28 へ →空を自由に飛んでいくなら 34

19

さて、少し話は変わりますが、その後、この 「最小自乗和最小」の原理は「期待情報量最大」と ほぼ等価であることがわかりました(後にこの部分に関しては補遺があります) どんどんタクい話になってきてますね。 情報量はエントロピーと言い代えてもいいです。なんでも、 「確率 p で起こるある事象が起こった場合その情報量は -log(p) に比例する」 らしいのです。詳細は情報理論か統計力学の参考書をひもといてください。 「比例する」とごまかしてるのは log の底がネイピアの数だったか 2 だったか、 それに計数がぼるつまん定数でよかったのかどうか全然自信がないためです。 ( 但し、符号は p → 0 で 情報量 → +∞ になる方向でとりたいので、 底は 1 より大きな実数です。) するとすると、どうなるか。 ある手に対する表を P(x) とします。 x=(X 1B ,... ,4H) の 14 通りで、P(x) は場合の数です。 全場合の数 が N の場合、(つまり、ΣP(x)=N の時) ある手に対する「得られる情報量の期待値 S」は S = -ΣP(x)/N*log(P(x)/N) = AΣP(x)log(P(x))+const. (A<0) となり、 (念のため。x → +0 で xlog(x) → -0 なので、0log(0)=0 としてます。) Sを最大にするのは ΣP(x)log(P(x)) が最小 の時です。 ΣP(x)=N で一定のとき、これは ΣP(x)^2 最小と同じ ですよね。 (筆者注:って最初はそう思ってたんだよ実は。 でも、この原稿かいてて、これが誤っていることを発見。ショック) 人間が log を計算するのは数表や計算尺などを使わないと難しいですが、 計算機を使えば簡単です。 そこで「ΣP(x)log(P(x)) 最小」の原理を使って実際に インテリジェントH&Bプレーヤーぷろぐらむを作りました。 このアルゴリズムをH&Bの「MEM(最大エントロピー法)」と勝手に呼びます。 私は更に勝手に「むのおアルゴリズム」と名付けています。 (むのおの部屋を知ってる人は裏の意味をわかってください)

20

君は問答無用に老婆をしばこうとした。 と、老婆はその姿に似合わず素早い動作でさっと身をかわした。 「その通りじゃ、流石は烏角の弟子。よくわかったな。 こちらの世界など所詮まやかしに過ぎぬのだ」 老婆は身を震わせると呪文を唱えた。 君の目の前に、若い小娘が現れた。と同時に老婆は宙に溶けるように消えた。 「お、お前は・・・」 BGMがボス戦用に変わった。 黒雲が天を覆い、雷が天を切り裂いた。 娘の攻撃 娘は懐から卵を取り出した 「そ、それは混沌の鶏卵・・・」 君は混乱した。 元放の攻撃 元放はとまどっている 娘の攻撃 「盤古邁進!」 娘の呪文とともに鶏卵は巨大になっていき、その中から巨人が誕生した。 「腐ってない。早すぎたわけでもなかった。原作通りだ」 娘は微笑んだ。 巨人は大きく咆哮すると、君に向かって拳を振り上げた、と後ろから一喝され、 「馬鹿者がっ!!」 君は背後に忍び寄った何者かに後頭部を殴られた。 君は気を失った。 →混乱のまま 35

21

そう、こんな静かな夜更けには、街道を進むのが安全である。 「夜歩〜海水褌人間〜、雖雨日〜乾海水褌〜」 古歌を歌いながら場違いに陽気に君は進んだ。 「一刻も早く修行場と大事な仲間を救わなければ!」 そんな重い想いをすっかり忘れ去ったかのように・・・。 次第に目が暗闇に慣れてくると、夜の谷間の暗闇にキラリと光る明かりが見える。 進行速度を落とさずに街道脇にそれとなく目を走らせると、 木漏れ月影の中に黒い影がチラチラと君を追いかけているようだ。 「夜陰に紛れて僕を尾行するとは・・・隠れファン? いや、まさか。そんな・・・」 君は頭の中で現在位置を計算した。 「参星、南極老人星、北落師門・・・」 星を見ながら方向を確認する。西へ向かっている。間違ってはいない。 とりあえず八陣図のような厄介な罠に迷いこんだわけではなさそうだ。 とすれば、追い剥ぎの類であろうか? 斯様な輩は黙殺してこのまま西の方へ直進すれば 夜明け前には目的の芭蕉庵に到着するはずであるが・・・ 「待て!」 木の影から覆面をした男が片手に匕首を持って飛び出した。 どうやら運命の仙人は君をみすみす楽な道を歩ませてはくれないようだ。 君は心の中でそっとため息をついた。 →無視して移動し続けるなら 24 へ →止まって様子を見るなら 30 へ →所属と階級を尋ねるなら 36

22

体力ポイントを2減らす。 君は大きく息を吸い込むと小さな声で唱えながら森へ向かった。 「かばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃか ばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかば でぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばでぃかばっ」 しかし君は途中で息がきれたので失格だ。 どうやら修行不足のようだ。 → 16

23

さて実際にこの「エントロピー最大法」を使ってH&Bを解かせました。 全 5040 通りに対して何手で解を求めるかを計算させたのです。 どこの計算機を使ったかは指導教官とかにバレるとアレなんで秘密です。 -- CPU Intel 80486/66Mhz OS MS-DOS on Win95 4.00.950 CC GNU-C 2.6.3 -- でやると1日以上かかって終らん、とだけは言っておきます。 あと、有志の同志による追計算で、 -- SunOS 5.5 Generic sun4u sparc SUNW,Ultra-1 メインメモリは 64MB で、 コンパイラは cc(acc)−但しマルチプロセッサ非対応型。 で、13.25 時間位かかりました。 -- ってのもあります。 計算の結果、以下の手数の結果ヒストグラムを得ました。 -- 手数 1 1 2 4 3 62 4 612 5 2483 6 1779 7 98 8 1 -- 最大 8 手、平均 5.2 手です。 最悪の場合(8手)の手筋を載せます。 9835 ------- 0123 1B 1456 1B 4278 1B 6709 1B < この時点で残りは 3895 3985 8395 8935 9385 9835 3895 2H2B 3985 1H3B 8395 1H3B 9835 4H -- よって、まず最初の問は 「解が 3895 3985 8395 8935 9385 9835 だけの場合、 3手以内に正解する尋ね方はあるか?」 になりました。 この尋ね方があるなら、 H&Bは全て最悪でも7手以内で終ることが証明でき、かつ 「最大エントロピー法は手数最小ではない」 事が示されます。 現在、手計算により、この手筋は存在することがわかっています。 よって H&Bには最悪でも7手以内で終る手筋が存在する。 のです。 読者への挑戦: 「解が 3895 3985 8395 8935 9385 9835 だけの場合、 3手以内に正解する尋ね方を示せ」

24

君は無視して移動しつづけた。 「参星が消えていく、雲に」 背後で悲鳴がした。 「さぁもう行こう」 遠くで阿鼻叫喚の声が聞こえる 「振り向かずに走ろう」 沈黙が支配した。 ・・・ 「君のために僕は強くなる。運命ならばめぐり会えるさ」 とりあえず気まずさを紛らわせるため誰にでもなく呟く元放であった。 夜半前にようやく目的の芭蕉堂に辿りついた。 → 27

25

君は桜の大門の前に立っている。もう月は西に傾いている。 大きく深呼吸をして、君はおもむろに門をたたいた。 暫くしてくぐもった返事があった。 「はい」 「夜分恐れ入ります。ご主人にお取り継ぎ願えますか」 「その前に貴殿のIDとパスワードを伺えますか?」 「あ、すみません。私は左元放と申します。合言葉はないですけど、 芭蕉公主様の紹介状を持参しております」 君は郵便受に紹介状を入れた。 「どうぞよろしくお見知りおきください」 「左元放様でございますね、少々お待ち下さい」 音楽が流れた。 「烏角師の御弟子、左様に相違ございませんね?」 「え?はい。そうですが」 「担当者に変わります、少々お待ち下さい」 音楽が流れた。 「お待たせしました。お上がり下さい」 ようやく門が開いた。大きな伽藍である。 「入ればいいんですよね?」 「左様、どうぞ」 君の後ろで大門がぎぎーっと音を立てて閉まった。 もはや前に進むしか道は残されていない。 → 26

26

社寺の朝は早い。 夜明け前だというのに山の中は既に低い読経の声 せーそんみょーそーぐーぶっしーがーいんねん・・・ そして、幸せの青い雲のような香の匂いがたちこめていた。 お茶と菓子で控えの間に半刻待たされた後、君は本堂に招かれた。 目の前に本尊観世音菩薩が半跏踏下座を組み古典的な微笑みを浮かべていた。 と、おもむろに菩薩は座を崩し立ち上がった。 「お主の苦境は存じておる」 「ありがとうございます」 「あの猿めにも困ったものだな」 「はぁ?」 「これを使うが良い」 菩薩は花瓶から楊柳の枝を三つ取ると えい と掛け声をかけて、三つの巻物に変えた。 「よいか、猿は龍の首と呼ばれる場所で雨宿りをしておる、 第一の巻物を使えばそこへ転移できる。 猿めは己の力に慢心しておる。 第二の巻物を使えば猿めの必殺技を封じる鋼鉄の旗竿を作ることができる。 首尾よく猿めを倒したならば、猿にお主の求める呪文を尋ねるが良い。 それを第三の巻物に封じ込めるのだ」 3つのまきものをてにいれた 突然、強い力で君は後ろに押し戻され、本堂の外に出てしまった。 扉はしまった。 後には童子が一人残っただけである。 「お帰りはあちらです」 「え、え、え?」 どんどん追い立てられていく。 「ちょっと待ってください。私は呪文を教えてもらいに・・・」 童子は聞く耳を持たない。 「猿を倒すなんて・・・私はそんなことやってられません!!」 「大丈夫です」 「待ってください!!」 「できます。左様なら」 大門は閉まった。推そうが敲こうが沈黙したままであった。 夜明けは近い。 とりあえず →巻物を使って龍の首に飛ぶなら 54 へ →この×××と観音に悪態を吐くなら 42

27

芭蕉堂の主は鉄扇仙という、偉い仙人である。カルディアという伝説の扇を持つ。 その仙人の娘と君は仲良しであった。 「こんばんはぁ」 「あら、元放ちゃんじゃない。お久しぶり。いらっしゃい」 鉄扇仙であった。鉄扇仙は女性である。 #その夫は平天大聖といい別の洞を構えているが、本筋には全く関係ない。 「あの、今日は・・・呪文を教えて頂きに来たんです」 「呪文?そんなのは烏角せんせに聞けばいいのに」 「それが・・・」 「まぁ、入って入って。立ち話は嫌いなのよ」 君は部屋に招き入れられ食事をごちそうになった。 その間、問われるままに、いままでの経緯をかいつまんで語った。 「んまぁ大変ねぇ」 「どうか「沃度卵光」の呪文を教えて下さい」 「ごめんなさい。その呪文はかなり特殊だからうちには教えられる者はいないのよ。 ちょっと待っててね」 鉄扇仙はすらすらと紹介状を書いてくれた。 「これを持ってらっしゃい」 しょうかいじょう をてにいれた。 「本当はゆっくり泊まっていってね、って言いたいけど、 そういう事情なら一刻も早く呪文を開放させたいでしょうね」 「いえ、あ、はい」 「じゃあ、送ってあげるわ、えっと転送の呪文はっと、 日は昇り、日は沈み、 門は開いて、また閉じる 行きはよいよい、帰りは怖い 細い道では、届かない ・・・えふてぃぴぃ!」 君は転送された。 → 25

28

「おいーーーーーーーーーーらはーーーーーーーーーーー」 ぱっかぱっかぱっかぱかぱぱっかぱっかぱっかぱかぱ 「さびーしいーーーーぃうしかいーーーーーーーーーーー」 ぱっかぱかぱぱっかぱかぱぱかぱぱかぱぱかぱぱかぱ 「あのーーーーーーーーーーこをーーーーーーーーーーー」 ぱっかぱっかぱっかぱかぱぱっかぱっかぱっかぱかぱ 「もとーーーーーーーめさすらうーーーーーーーーーーー」 ぱっかぱかぱぱっかぱかぱぱかぱぱかぱぱかぱぱかぱ と、ロバの走りに合わせて鼻歌を歌いながら野道を行けば、 夕闇がおりて、星が瞬きはじめた。 上弦過ぎの月は中天にありその影は地上の霜のようであった。 が、頭を上げて山月を望むと、晴天俄かにかき曇り、 須臾にして大粒の雨が振りだした。 「これは・・・嵐が来るのか・・・」 嵐が来た。雨は夜更け過ぎに雪に変わった。静かな夜。聖なる夜。 特に四川地方では明日朝にかけ、多いところでは雪五尺ほど積もると見られており、 地元の気象台では大雪に関する警戒を強めるよう呼びかけていた。 「寒い・・・」 方術だけで熱を発生させ続けるのは偉大な魔術師といえども難しい。 「いけない。暖かくなってきた。ぽかぽか」 「これが3本目のマッチだ・・・」 「これがまぁ最期の住処か・・・」 「人生いたるところに青山ありと言うが・・・」 「いやだ、まだ私にはやるべきことが残っているんだ」 「だめだ。ここで眠ってしまっては・・・」 しかし、そんな君の努力もむなしく、 君の頭の中には慌ただしかった今日の出来事が走馬灯のようにかけめぐり始めた。 →1

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というわけで、次の問は 「最悪最長手数は7手か?」あるいは言い換えれば 「最悪でも6手で全てを分離する方法はあるのか?」 です。 これは未だ解かれていません。 勇気と暇を持て余す読者は挑戦してみて下さい。 第1手の結果、7 手かかる手順は、最大エントロピー法でやると、 1B 79(/1440) 通り(うち1通りは8手) 1H 1(/480) 通り 1H1B 1(/720) 通り 2B 18(/1260) 通り 合計 99 通り (うち1通りは8手) となります。 私は「6手で全てを分離する方法はない」と思ってますが証明はできていません。 しかし、今の手筋が最善とも思ってません。 ちなみに、よく人間が使う 0123 の次は 4567 という手筋では、 2手目以降を最大エントロピー法でやると、 1B 100 通り 1H 1 通り 1H1B 10 通り 2B 92 通り 3B 1 通り X 1 通り 合計 205 通り と、その差は歴然です。 参考までに他の最小手数結果は 4H(1) 1 手 (当たり前だ) 2H2B(6) 4 手 (手計算と一致) 1H3B(8) 5 手 (手計算と一致) 4B(9) 4 手 (手計算と一致) 3H(24) 5 手 (手計算と一致) 2H1B(72) 5 手 1H2B(216)6 手 3B(264) 6 手 2H(180) 6 手 X(360) 6 手 です。 なんか、どんどん、一般ウケしない話題になってますな。 H&B自体が広く一般向けネタとは思えんし。 てなわけで、 もし、上の表以下の手数で解く手筋を発見された方はむのおまでご連絡下さい。 特に一般的な原則やアルゴリズムを発見された方は是非御教示下さい。

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「参ったなぁ・・・」 思わず君はつぶやいた。 木の影から別の人影が転げだしてきた。 「もう逃げられまい、お前は囲まれている」 新たな人影は四つん這いであたふたと君に近づくと 「お願いです、道士様、お助け下さい」 と縋り付いた。 辺りの木の間からは三々五々覆面の男達が現れてきた。 「これは一体何の騒ぎだ?」 「係わりなき者は去れ。さもなくば、斬る、はいふんきゅう」 「ちょ、ちょっと待って下さい。いきなり斬るとはひどい」 「その男は記憶漏洩者だ。漏洩者は浄化されねばならぬ」 「なるほど、事情はわかった。どうぞ」 「道士さまぁ」 男は縛り上げられ、連れ去られた。 「さて、そこの娘」 「僕のことか?」 書き忘れていたが、君、左元放は小娘である。 「その方、係わりなき身でありながら本虫取りに対するけなげな協力、  まことに天晴れである」 「はぁ」 「よって、本件はおとがめなしとする。早々に立ちいませい!」 「じゃあ、さようなら」 君の後ろで一件落着とかいう声が聞こえた。 →道を進んで  27

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また、別の話題です。 何様(仮名)が提言した問題なのですが、 「何を最適化するのが最善(最強)か?」 です。 現在私は「最長手数最小」を目指してますが、 対戦の場合はこれが最強とは限りません。 例えば、相手が後1手で勝つとわかっている場合、 あと2手で確実に勝つ手は無意味です。 例)架空の対決 先手 後手 0123 2H2B 0123 2H2B 0245 2B 0245 2H と進んだとしましょう。 次の先手は「最大手数最小」では 4025 がいいのですが(確実に4手で終る) これは 4H になり得ないので、次の後手の 0213 に確実に負けます。 ですから、ここは 4H の可能性のある 3120,1023,2103 のどれかをいうのが 「最善」なのです。この場合最悪5手かかります。 これをどう柔軟に判断させればいいんでしょう? ある人は「4回以内で正解すれば大体勝ち、 5回目までで正答できないときはお話にならないといった感じだった (もしかしたら一回ずつ勘違いしていたかもしれない)」 らしいので、今のままではこの人には勝てません。 インテリジェントゲームプレーヤーって奥が深いっすね。

32

娘は懐から卵を取り出した。 「ここに混沌の鶏卵があります、これを使えば「盤古邁進」が使えるはずです」 「ありがとう」 こんとんのたまご をてにいれた。 「盤古邁進!」 君の呪文とともに盤古が現れた。 盤古は天と地を真っ二つに引き裂くと、新しく出来た世界に君以外の 全てを放り込んで世界を閉じた。 君は古い世界の皇帝となった。 この世界にはもはや邪悪はない、平和な世界であった。 君は死ぬまで平和に暮らした。 (完)

33

予想されない呪文が発動されました。 お手数ですが使用環境と住所、氏名、年齢、職業、好きなゲームを明記の上、 munou@kt.rim.or.jp まで、その呪文をお知らせ下さい。追って代替呪文をお届け致します。

34

「ああ、人は昔々、烏だったのかもしれないな」 そんなことを思いながら呪文で空を飛んでいると、 程なくして目的地の芭蕉堂に到着した。 君は門や回廊を飛び越え、一気に本堂の前に降り立った。 → 27

35

「元放!元放、起きなさいってば!」 目をこすりながら起き上がると目の前に同室の仙人の顔があった。 「あれ?ここは?」 見渡せば花も紅葉もなく、枯れた道観の一室である。 そう。あの冬至の朝の風景と同じだ。 「何ねぼけた事を言っているの?大事なコロキウムの日に寝坊するなんて。 お師様がお冠よ」 「え、あ、げげげ、いけない!」 君はあわてて服を着替え、師の部屋へ走った。 「ひょっとして、ここが武装集団によって破壊されたのは夢だったんだろうか?」 いや、そんなことはどうでもいい。それよりも師の怒りの方が怖い。 「貴様、誰の弟子じゃ?お主のような弟子を持った覚えはない!」と 雷を落とされるかもしれない・・・。 しかし、烏角先生は意外なほど上機嫌であった。 「元放か。死んでしまうとは田舎者め!」 「え?じゃ、やはり・・・」 「そう、お前はもう死んでいる」 「あべし」 「そう。衣の盾は綻びにけり。じゃ。 あの日あの時あの場所でお前に出会わなかったら、 わしらはいつまでもあの日に閉じ込められておったであろう。 「はぁ?」 「あの日あの時偶然に出会っていたから未来があると言っておるのじゃ。 あそこで意識を失ったお主の力を使ってわしら2人だけ記憶を時間転送したのじゃ。 一か八かだったがのぅ。」 「ちょ、ちょっと最初から始めて終わりまで話して下さい。 私には何がなんだかさっぱり・・・」 「今は冬至前日の朝じゃ。明日の正午過ぎ、例の襲撃が起こるはずじゃ。 お主が今日の試練に落ち、追試に出かけてる間にの。 じゃが、わしらはそれを知っている」 「はい」 「良いことではないがやむを得まい。静けさを乱し時間を曲げる。 よいか、陰気が最大に満ちる今夜夜半から策をしかける。 昼は休んで鋭気を養うのじゃ。明日は長い戦いになるからのぉ。 おお、そうじゃ、よもや呪文は忘れてはおらんじゃろうが、これを貸しておこう」 とんこうてんしょをてにいれた。 「今夜十二時迎えに行く。窓を開いて空を見ているがよい」 「あの、ところでコロキウムは・・・」 「そんなものサボってよい。どうせ皆寝ておるわい」 「そうですね・・・って、師がそんなこと言っていいんですか・・・」 そういいながらも、君は降ってわいた休日をどう使おうかとわくわくしていた。 そう、君には暫しの休息が必要だ。 君の冒険はまだ終ったばかりなのだ。(完)

36

「貴様、この私を左元放と知っての狼藉か!所属と階級を言え!」 「私はこの村の村長にございます。道士様、遠いところを、よう参られた」 「村長ぅ?じゃあその覆面は何だ?」 「これは毒気を防ぐためのまじないにございます」 「毒気?じゃあその匕首は?」 「これは鬼を追い払う行事の神具にございます。今日は冬至祭故」 「じゃあ待てというのは何故だ?僕は先を急いでいるんだが」 「こんなところで立ち話もなんですので、家へご案内致しましょうと思いまして」 「それで、何の用だ?」 「立ち話もなんですので・・・」 「何の用だ?」 「我々の村は年々過疎が進み若い者がおらんのです」 「は?」 「そこで、この街道をお通り下さる若い方には定住して頂いております」 「本気か?」 「本気です」 木枯らしがざわわざわわと通り過ぎていった。 →「じゃあお言葉に甘えて」 14 へ →「ふざけるな!」 44

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いやぁ、良くここまで読みましたね。御苦労さま。 本筋はここで終わりです。以下素数ページには読者様への問題集があります。 お暇な方は解いてみましょう。ではまた。 むのお(拝) と、書いたものの、〆切1週間前にあたらな事実を発見。 以下その話題が続きます。

38

戦いはあっけなく片がついた。 烏角の攻撃 「匹夫元放。お主の左道は児戯に等しい」 烏角は挑発した 「そんなつまらない挑発には乗りませんよ」 元放に効果はなかった。 元放はおまじないを唱えた。 「夜の光が二人の心を優しくつつみますように。 元放の心、烏角に届け、ラブラブフラッシュ!」 烏角先生は逃げていった。 経験値0ポイントかくとく 魔法習得値0ポイントかくとく 0ギル手にいれた。 「い、いまのは一体?」 あからさまに動揺した娘に対して君は泰然自若としてこう答えた。 「よくあることです」 「へぇ、この本に『盤古邁進』があるんですね!」 「た、立ち直り早いですね」 「ちょっと、失礼します」 娘は天書をさっと懐に入れるとすばやい動きでうしろへさっととびのいた。 「なにをする!」 「まんまと私の策にひっかかったわね!左元放!」 「策とは片腹痛い。単に強奪しただけではないか!強奪は泥棒の始まりだぞ!」 「不毛なおしゃべりはそこまでよ!」 「待て、罠を外してやった恩を忘れたか!」 「豆は七歩歩むと七回煮た恩を忘れるといいます。豈に人間に於いてをや」 「分かった。待てとは言わん。せめてその本は返せ。大事な形見なんだ」 師匠との戦闘が繰り返された。 「終った?」 欠伸をしながら娘が君にたずねた。 「おい・・・何故待ってる?」 「捨て台詞を言う機会を今か今かと窺っていただけよ。いい、言うわよ」 「どうぞ」 「この本が返してほしくば峨嵋山中腹黒桔梗堂まで来なさい。勿論一人でね」 「貴様、何者だ、名を、名を名乗れ!」 「ふっふっふ。あなたのような小物に名乗る名などないわ。さようなら」 娘は走り去った。 とんこうてんしょをうばわれた。 「・・・悪い奴ではなさそうだが・・・変な奴だ」 君はひとりごちた。 さて君は →そのまま黒桔梗堂に向かうなら 45 へ →とりあえず宿屋へ戻るなら 51

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ここは最新情報。 (注:当時ね) >ΣP(x)=N で一定のとき、これは > ΣP(x)^2 最小と同じ >ですよね。 というのは実は誤りだったのです(ざざーん) で、「ΣP(x)^2 最小」(以下 P2 と略)でやりなおした結果は MEM → P2 1 1 1 2 4 4 3 62 59 4 612 573 5 2483 2438 6 1779 1878 7 98 87 8 1 0 となりました。平均手数は 5.243 → 5.267 と僅かに悪くなってます。 各1手目結果の最長手数は MEM P2 4B(9) 4 手 → 5 手 X(360) 6 手 → 7 手 1H(720) 7 手 → 6 手 1B(1440) 8 手 → 7 手 が変化しています。また、7手かかる筋は 1B 66(/1440) 通り 1H1B 1(/720) 通り 2B 19(/1260) 通り X 1(/360) 通り です。 P2 での 一番の新事実は 「1H の場合 6 手で終らせる手筋は存在した!」 です。 ベストのアルゴリズムはこの MEM と P2 の間(?)にあるのでしょう。 その道の読者のために、最初の3手を載せます。 0123 1H 0456 1B 7148 ( MEM の駄目な例 ) 0123 1H 0456 1B 4172 ( P2 の良い例 ) 暇で仕方ない人は 1H1B を 6 手で終らせる手筋を探しましょう。 以上1月末の解析情報は、おしまい。

40

マジックポイントを3減らす。 君は自分に対してボミオスの呪文をかけた。 なんか体が重くなったような気がした。 本当にこれでよかったのだろうか? → 16 へ進む

41

問題 1234 1B 7890 3B 5678 1B 9543 2B 5039 2B 次の1手を求めよ。

42

君は成仏した(完)

43

問題 1234 1H1B 5678 1H 5906 2B 1629 2H 1640 1H1B 次の1手を求めよ。

44

「ふざけるな!」 君は思わず叫んだ。 「・・・さすが左元放、これしきの罠にはひっかからぬか・・・」 「いったい何が目的だ?」 「貴様は完全に包囲されている」 「だから、いったい何が目的だ?」 「抵抗するようならば我々は武力行使も辞さぬ」 「目的は何なんだ?」 「おとなしく縛に就けばよし、さもなくば少々痛い目にあうぞ」 「だから目的は何なんだぁ!!」 「まぁよい」 「よくない!」 「言ってもわからんようだな。この手は使いたくなかったが」 「言ってないだろう!」 「覚悟!」 その言葉を合図にばらばらと10数本の矢が飛んできた。 とうぞくΒの攻撃  元放はひらりと身をかわした。 とうぞくΑの攻撃  元放はひらりと身をかわした。 とうぞくΚの攻撃  元放はひらりと身をかわした。 とうぞくΗの攻撃  元放はひらりと身をかわした。 ・・・ とうぞくΖの攻撃  痛恨の一撃!  元放は4126のダメージを受けた。 元放の攻撃  会心の一撃!  とうぞくΥは9999のダメージを受けた。  とうぞくΥは倒れた。 とうぞくΟは仲間を呼んだ  しかし助けはこなかった。 「衆寡敵せず。このままでは埒があかない。一気にけりをつけるしかないな」 君は強力だが殺傷能力は低く広範囲に効果のある呪文を唱えはじめた。 「塗に当たりて高きもの 蜜の水より赤きもの   かれ璽の力もて 四世三公の名を汚さん!      江亭公路!」 突如、あたりの覆面達はのどをかきむしり始めた。 「水を、水を・・・」 と叫んでいるものもいる。 「一介の弓手風情が大言壮語を吐きおって」 君は吐き捨てるように言うと、惨状に脇目も振らず、 ゆうゆうと目的地へ向かって歩きだした。 → 27

45

黒桔梗堂につくと、兄弟子の静音が先刻の娘とともに待っていた。 「やぁ」 きみは思わずずっこけた。 「静音師兄!」 「良く来たわね」 「そいつは一体誰なんです?」 「闇、私の古い友人だ」 「これ返しておくわね」 とんこうてんしょをてにいれた。 「不本意だけど、今後ともよろしく、闇さん、でいいのかな? それで、師兄、どうしてこんなところに?」 「君にもう一度相談しにきたのだ」 「相談?修行場がテロ集団に乗っ取られてる事ですね? 師兄が脱出できたとは存じませんでした。よかった僕一人かと思っていたんです。 それで、何故あんなことになったんです?」 「幻影が緩やかに忍び寄っているからだよ」 「!」 「ねぇ、その幻影ってなに?」 「・・・古の妖魔です、最早滅びていたと思っていたのに」 「奴は種子を残していったのだ。私の睡眠中にな」 「種子ですって!あいつめ・・・どこに、一体どこに! 何故すぐに焼却しなかったんです!」 「・・・静音様・・・確か頭の中に種があったって・・・」 「そ、そんな・・・」 「そして、私の脳の中に植え付けられた幻影は未だに残ったままなのだよ」 「じゃあ、今、幻影がいるのは・・・」 「静音の内部だ」 そう言ったきり君の師兄は暫し沈黙した。 暫くして静音が口を開いた時、その言葉は支離滅裂であった。 「元放さん、私に力を貸して下さい、この人を消去します」 「闇さん、だって」 「・・・甬道の壁や住居の広間に予言者の詞が書いてあるという・・・」 静音はまだしゃべり続けていた。 「この人は、もう正気を保ってられないんです、でも私には呪文は使えない・・・」 そのまま闇はうなだれた。 →「・・・わかった」 32 へ →「駄目だ、そんなことは出来ないよ!」 58

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「心の平安」 「どういう意味だ?」 「つまり、助けに行かないと後味が悪い。そうすると僕の心は平安じゃいられない」 「自分が後味がわるくならないために助けに行くのか?」 「そうだ」 「つまりは自分のためか?」 「まったくその通り」 「気に入った」 静音は笑った。 「それはどうも」 「後味が悪いから私も殺さなかったのか?」 「そうかもしれない」 「どうします、師?」 「問題はあるが、合格じゃな」 「え?」 烏角先生が現れた。 「え、え、え?」 「試験じゃよ」 「しけん?じゃあMRSAに襲われたっていうのも」 「いや、あれは本当じゃ」 「じゃあ、早く人質を助けださなければ!」 「惜しいな、実に惜しい」 「なぜ人質ではいけないの?なぜ観を取り戻す必要があるの?」 「闇、余計な口を挟むな」 「だって闇さん・・・あ!」 「そう、人質ならばその状況を楽しむ。観を奪われたら別の観を立てる  わしは常日頃そう言ってなかったかのお」 「で、でも老師が敵を討てって・・・」 「このうつけが!わしが死ねと言えばこの場で死ぬとでも言うのか!  人をダシにするのもいい加減にせい!あの場でお主は判断を誤った。  まだそれを上塗りする気かっ!」 「・・・」 「まぁ、お主の思いは仲間を心配してのことだ。わからんでもない。  じゃからそれに免じて合格じゃ」 「ごうかく?」 「昨日の試験じゃよ。もう忘れおったかこの皿頭め。  お、そうそう。静音、闇殿、芝居ご苦労」 「しばい?じゃあ幻影っていうのは?」 「嘘八百じゃ」 「そんなに迫真の演技だったかな?」 「全然なってなかったわよ」 「・・・そ、そんなぁ」 君はぺたんと床に腰を落とした。 「ま、とりあえずここを拠点として善後策を練ろうかのぉ。  そうじゃ、元放。早速じゃが麓の沢まで行って水を汲んできてくれ」 君の修行という名の奴隷生活はまだ続きそうである (完)

47

問題 1623 1H1B 5497 2B 1967 1H1B 4325 1H1B 7239 2B 4763 3B 次の1手を求めよ。

48

「ひとの幸せな未来」 「何がお前の幸せだ?何をして喜ぶのだ?」 「わからない。でもみんなが笑って楽しく暮らせるような未来。  そんな未来を作るために僕は左道と言われようとも道術を使いたい」 「そのためにMRSAを滅ぼすのか?」 「先に攻撃してきたのは彼らだ!彼らと同じ天を戴くことはできないよ  それに彼らは盗賊じゃないか。盗賊がいて幸せな世界なんて・・・」 「盗賊が滅ぶのと道士が滅ぶのとどっちがひとの未来に幸せかな?」 「・・・何だって?」 「人の明日を築き幸せな未来を作るのに道士は不要なんだよ。  なぜ盗賊が生まれるのだ?食うものがないからだ。  なぜ食うものがないのか?作る量より減る量が多いからだ。  さてでは尋ねる。お前はこの世界で食べ物を産み出しているのか?  否。では食べ物を消費していないのか?これも否」 静音は君を指差した。 「お前のような道士が盗賊を生んでいるのだよ」 「それは詭弁だ」 「詭弁と札付けをして納得したいか?それもよかろう」 「黙れ」 「いや、黙らぬ」 「おしゃべりはそこまでよ!」 闇が叫んだ 「お前と話すことはない」 「静音様、あなたも道士でしょ。だったらまず自分が滅びなさいよ。  偉そうに他人に説教する暇があるなら自分が実践すればいいでしょ」 「俺は静音じゃない」 「言ったわね!」 瞬間、闇の姿が大きく跳ねると静音にとびかかった。 君の目の前が赤く染まる。 「頸動脈を切ったわ」 「・・・なぜ?」 「あなたも言ったでしょ?  人の幸せな未来のためには同じ天を戴けない相手もいるって。  彼は幻影とともに滅ぶしかなかったのよ」 言いながら闇は涙を流していた。 数ヶ月後、君は苦労の末MRSAから観を取り戻した。 しかし、観を取り戻しても君の心は晴れなかった。 「MRSAの正体を知っているか?」 泣き叫ぶ人影 差すような眼差し 「盗賊が滅ぶのと道士が滅ぶのとどっちがひとの未来に幸せかな?」 赤い血 鉄のにおい 「お前のような道士が盗賊を生んでいるのだよ」 炎 君は幻影の新たな犠牲者になっていることにまだ気がついていなかった。 (完)

49

「金だ」 「よし、わかった」 静音は床板をひっぺがすとそこから大きな箱を取り出した。 蓋をあけると大判、小判、珊瑚、瑠璃、璧、銅鏡、 ありとあらゆる高価そうなものが詰まっている。 「すごい・・・」 闇がのぞきこんで思わず溜め息をもらす。 「残念だが、私にできるのはここまでだ。達者でくらせよ」 そう言って静音は自らの胸に短刀を突き刺した。 「なぜぇえええ!」 「元放、静音様は最後の気力を使って、幻影を自分ごと封じたのよ」 「納得できないよ!」 君は静音にすがって泣いた。 埋葬を終えた君は、床下から出たその金を元に貿易商をはじめ、 みるみるうちに巨万の富を貯えた。 その側には悲しみから立ち直った闇の姿が常にあったという。 数年後、遼東郡熟田津にて。 「今度の航海は長くなりそうだけど、留守は頼んだよ」 「健康には十分気を付けてね。元放。特に生野菜を忘れずにね」 「あの・・・」 「どうしたの?」 「もしもこの船で君の幸せ見つけたら・・・」 闇は、くすっと笑った。 「私はもう十分に幸せよ」 「・・・そっか、そうだよね」 「あ、そうそう。これ水のお守り。」 さんごのゆびわを手に入れた。 「ありがとう。大事にするよ」 潮風を頬に受け振り向けば白い砂。真っ白な雲を見上げて、海原にゆられる。 君の新たな航海が始まった。 (完)

50

「気合い気合い気合ぃいいいい」 君は気合を集中した。 体の中を気が巡る。指先、掌、首筋、額、丹田、胸。 「うぉおおおおお」 君も巨大化した。 しかし、少々巨大化しすぎたようである。 君の頭は天を突き破り、破けた天から星と雨が地上に槍のように降り注いだ。 老婆は君が天に首を突っ込んで動けないのをいいことに 手にした杖で君を攻撃しまくった。 「まぁ、今日のところはこれくらいで勘弁しておいてやろう」 60棒を打った後、老婆はそう言い残すと元の姿に戻って去っていった。 君が元の姿に戻れたのはそれから2日後だったが、 盤古を呼び出すまでもなく地上の悪は善とともに一掃されていた。 君は忠実に老師との約束を果たした。 君は立派な道士だった。 (完)

51

宿に着いた君は睡魔に襲われた。 睡魔のこうげき 元放は眠ってしまった。 その夜のうちに付近住民の通報により官軍が到着し、テロ集団を一気に包囲殲滅した。 人質は衰弱はしていたものの怪我人はなかった。 ただ、師と兄弟子一人は行方不明で、官軍は見せしめに殺されたものとみて、 捜査を進めている。 天書を奪った娘は山賊にでも襲われたのか、黒桔梗堂に無残な屍を晒していた。 天書はその脇に転がっていた。一体何が目的だったのだろう? ともあれ、君は師の敵を官軍にとってもらえたのだ。 ありがとう官軍。 正義の官軍。 これからも税にみあう働きをしてください。 (完)

52

こんな巨大な敵には勝てない。 「仕方ない。宗派は違うけど助けを呼ぼう」 君は懐から猿から奪った笛を取り出すと短く3回吹いた 「達磨大師!」  印度がうんだ世界の達磨、中華の仏道を守るため テーマソングに乗って空中を座禅したままで飛んできた達磨大師は 老婆を一撃で滅却しさると、そのまま大師公邸へと戻っていった。 「そうか、最後に頼りになるのは仏なんだ」 この奇跡にいたく感動した元放は深く仏道に帰依し、 その後鎮国寺の僧として武装ゲリラ側と朝廷側との協議の 橋渡し役を勤めたという。 (完)

53

問題 0123 4B 次の1手を求め、可能なら全手筋を示せ。 と、これだけではあんまりなので以下の中から選んでもいい(正解は2つ) a) 2301 b) 4015 c) 2014 d) 1230

54

君は猿を倒し、「沃度卵光」の呪文を手に入れた。 翌日の午後、君は道観へ戻ってきた。 黄金虫を瓢箪の中に入れて呪文を唱える。お湯を注いで3分間待つ。 「もう溶けたかな?」 蓋を開けて覗いて見ると、瓢箪の中には「混沌の鶏卵」が出来ていた。 こんとんのたまご をてにいれた。 「そのくらいにしておくのだ」 君が顔を上げるとそこには見覚えのない老婆が立っていた。 「その呪文を唱えてはならぬ」 「何故です!私は悪人どもを倒す権利を有し義務を負っているのです」 「悪い事は言わぬ、この老婆心から申しておるのが分からぬか」 「折角のご忠告ながら、こればかりは譲るわけには参らぬのです」 「破壊は禍根と悲しみしか生み出さぬぞ」 「破壊ではありません、粛正です。この世には消えさるべき者もおるのです」 「知ったような口を。お主がこの世界の何を知っている? この夢でしかない仮の世の、何をわかっていると申すのか?」 老婆は笑った。 君はこう答えた →「ほほぅ、それは何のことかな?」 56 へ →「ひ・み・つ」 9へ →問答無用に老婆をしばくなら 20

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「師との約束です」 「つまりは信義か」 「ちょっと違うんですけど、そんなもんです」 「そうか、ならば仕方が無い」 静音は懐から巻き物を出した。 「それは!」 「この程度の手品にひっかかるとはたわいない」 とんこうてんしょをてにいれた 「やってみるがいい。盤古は人間に操れるものではない。  それも承知でやるというなら止めはせぬ」 「静音師兄・・・」 「その約束はお前にかかった呪いだ。お前にしか解くことはできぬ。  呪いに縛られて動けなくなり、何気ない行動で人を傷つけていく。  呪いだ。誰もお前を責める事はできない。自由に動き、自らも滅ぶがいい」 「わかりました」 「闇、達者で暮らせよ」 「静音さま!」 静音は短い呪文を唱えると、ふっとその場から消えた。 翌日、君は闇と一緒に観の前まで戻っていた。 → 32

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「ほほぅ、それは何のことかな?」 「その通り何の事じゃ」 「はぁ?」 「知っておるのか、ならば仕方ない。思う存分やるがよい」 老婆は巨大化した。 →誰かに助けをもとめるなら  52 へ →自力でなんとかするなら  50

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問題 0123 2B 4567 1B 9012 1H1B 1349 3H1B 次の1手を求めよ。

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「駄目だ、そんなことできないよ!」 「・・・わかったわ」 闇は懐から巻き物を取り出した。 「とりあえず、これ返しておくわ。私には必要ないから」 とんこうてんしょをてにいれた 「そうはさせん!」 「え?」 静音がさっと君の手から巻き物を奪った。 とんこうてんしょをうばわれた 「くはぁ」 静音は気合とともに巻物を散り散りに砕き、床に塵の山を築いた。 風が塵を運び去っていく。 「静音師兄!どうして?」 我に返った君は殴りかからんばかりの形相で尋ねた。 「言ったでしょ・・・静音様はもう限界だった。こいつはあの人じゃない」 闇が呟く。 静音は高笑いをした。 「どうしてだと?理由を聞いてどうする?このばか!」 「・・・ばかでなにがわるい!」 「教えてやろう。人間は左道なんぞに手を出してはならなかったのだよ」 「道術は左道じゃない。それはあなたもご存じだったはずだ」 「その通り。小国寡民、無為自然、  だがな。今のお前の修行はそれを目指しているのか?  このつまらん巻き物はその成就に役に立つとでも言うのか?」 「それは・・・」 「MRSAの正体を知っているか?」 「MRSAの正体?」 「左道によって仲間を殺された者の生き残りだ」 「なんですって!」 「もっとも大部分は盗賊だがな。  小遣い稼ぎに盗賊団を滅ぼした有り難い先輩達の置き土産だよ」 「でも、盗賊は滅ぼさなければ村が・・・」 「その通り、村は滅ぶかもしれん。だから助けたのだな。それのどこが無為自然だ?」 「・・・」 「彼らには普通の左術は効かぬ。だから盤古なんぞを召喚しようとしているらしいが、  無駄だ」 「無駄かどうか試してみなければ・・・」 「いや、もちろん今回は倒せるかもしれん」 「だったら・・・」 「お前も後世に置き土産をするのか?」 君は沈黙した。 「じゃあ、どうしろと?」 「放っておけばいい」 「放っておく?でも、師と約束したんです。奴等を滅ぼすって」 「一つ尋ねる。お前にとって今一番大事なものは何だ?」 →人類の平和な未来  48 へ →心の平安  46 へ →師との約束  55 へ →金  49

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ああ、疲れた疲れた。読んでH&Bに興味をもった方、私に勝負を挑んで下さい。 喜んでお相手致します。また、読んでH&Bが嫌いになった方、 実はこの原稿はひどい出来ながらげーむぶっくとしても成立してます。 いまさらですがそっちもどうぞ。 本企画は 「おもしろくてだめになる、プロジェクト暁」 とは関係ないです。

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ピテカントロプスオシモサクを倒した君達は正味の風景画の前にやってきた。 「いよいよ、だね」 「うん」 「恐くない?」 「うん」 「じゃあ、呪文を展開するよ」 「うん」 あぶりぐれきたりてぬらたかなるとなげらぜんごふかくにてんしきりしけり いともかよわれなりしはぼろぐろげらえでたるとんじらほしゃずりけり 君がその詩を詠み終ると、風景画は太陽のような光を発しはじめた。 「これで、爪哇はもう大丈夫だよ」 「うん」 「帰ろうか」 「うん」 君は、こうして1つの邪神をインストールすることに成功した。 そう、君には暫しの休息が必要だろう。 君の物語はまだ始まったばかりなのだ。(完)
(ver 1.0 1997/3/3 ver1.01 1999/10/15)
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