宗教意識調査プロジェクト

(2017年4月25日更新)

☆重要なお知らせ☆
1995年度から2015年度まで12回にわたって実施した調査とそれぞれについての報告書の情報は下記にあります。
2016年度に12回の調査結果を1冊にまとめる編集作業を行いました。
2017年2月に國學院大學日本文化研究所から刊行されました(約400頁)。
なお、各回の報告はコメント類を省いてありますが、誤植等を訂正して再録してあります。
下記サイトからPDFファイルでダウンロードできます。
『学生宗教意識調査総合報告書(1995年度〜2015年度』

【責任者】
井上順孝(国学院大学・研究開発推進機構・日本文化研究所)
【メンバー】
毎回少しずつ変わります。各回のメンバーは、報告書の末尾に記してあります。
2015年度に実施した第12回のメンバーは次のとおりです。

天田顕徳 荒川敏彦 磯岡哲也 市川誠 稲場圭信 井上順孝
猪瀬優理 今井信治 薄井篤子 大澤広嗣 大谷栄一 川橋範子
川又俊則 黒木雅子 小島伸之 櫻井義秀 佐々木裕子
住家正芳 高橋典史 武井順介 武田道生 田島忠篤
塚田穂高 永井美紀子 中野毅 名和清隆 平藤喜久子
深澤英隆 福島栄寿 星野靖二 宮本要太郎 森悟朗
矢野秀武 湯川洋久 弓山達也 和田光一


【活動内容
1995年度に発足したもので、全国の大学生・専門学校生などを対象に、宗教、習俗、呪術、オカルト、精神世界などにかかわる事柄へのアンケート調査を毎年新学期に行い、その結果を分析することを目的としている。質問項目は20であるが、項目によっては、さらに細かな質問が設けられている。内容はおおまかに分けると、(1)学生及びその家族の宗教への関わり、(2)宗教に関連した最近の話題等への意見、(3)オカルト・超常現象・占いなどへの関心の度合い、などである。これらのうち約半分は、毎年同じ質問であり、残りは少しずつ異なった質問内容となっている。

調査規模は毎年30〜40校程度で、有効回答数は4〜6千人程度(99年度は特別な調査で1万人を越えている)をめどにしている。データ入力は国学院大学日本文化研究所の総合」プロジェクトとの合同で行っている。


◆これまでの調査結果は、次の8冊の報告書にまとめられている。
1.『「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第1回アンケート調査報告』1995年
2.『「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第2回アンケート調査報告』1996年
3.『「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第3回アンケート調査報告』1997年
4.『「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第4回アンケート調査報告』1998年
5.『日韓学生宗教意識調査報告』(「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第5回アンケート結果/第1回韓国学生アンケート結果)1999年
6.『日韓学生宗教意識調査報告』(「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第6回アンケート結果/第2回韓国学生アンケート結果)2000年
7.『「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト第7回アンケート調査報告』2001年
8.『第3回日韓学生宗教意識調査報告』2005年
9.『第4回日韓学生宗教意識調査報告』2008年
10.第10回学生宗教意識調査報告』2011年
11.第11回学生宗教意識調査報告』2013年
12 第12回学生宗教意識調査報告』2015年


 →訂正(第10回の報告書)
 4頁のA墓参り:「去年のお盆の墓参りはどうしましたか。」の数値に間違いがありました。
大変申し訳ありませんが、冊子をお持ちの方は訂正をお願いいたします。
 「間違った数値」
 
  行った家族もいるが自分は行かなかった          33 ( 0.8)    ( 2.0)     ( 1.6)      ( 2.1) 
    自分だけで行った                             1,150 (26.7)    (27.7)     (29.9)    (31.8)  
  
 「正しい数値」
  
行った家族もいるが自分は行かなかった       1,150 (26.7)     (27.7)     (29.9)   (31.8) 
    自分だけで行った                               33 ( 0.8)     ( 2.0)     ( 1.6)    ( 2.1) 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本での調査のみ報告書は20数頁、日韓合同の調査報告は50〜60頁程度の小冊子で、調査結果が数値とグラフで示してある。それぞれ若干の解説も加えられている。

*希望者には、送料等実費でお送りします。合計金額に相当する郵便切手を同封して下記住所に申し込んでください。
なお、在庫がなくなったものが増えています。この場合、コピーとなりますことをご了承ください。
1冊〜4冊の場合 300円+200円×冊数
5冊以上の場合 400円+200円×冊数
  (たとえば12冊すべての場合、400+200×12=2,800円となります)

〒150-8440 渋谷区東4-10-28 国学院大学日本文化研究所・井上順孝
問い合わせ: n-inoue(a)kt.rim.or.jp
(a)の部分を@に変えてメールを送付してください。

◆また、以上の調査結果に紹介・分析した書籍・論文として次のものがあります。

  (入手方法については、上記メールアドレスにお問い合わせください。)

・井上順孝「宗教の境界線―学生に対する意識調査から」『國學院大學研究開発推進機構 日本文化研究年報6号』2013年


・井上順孝霊能番組への関心と宗教情報リテラシー ―第9回学生宗教意識調査の結果を中心に―『國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所年報 創刊号』、2008年。

・井上順孝『若者における変わる宗教意識と変わらぬ宗教意識』国学院大学、2006年。
 *2005年までの調査結果から、変化が見られるもの、あまり見られないものなどを整理し、分析

・井上順孝
「現代学生が示す宗教への意識と態度―1992年〜2001年のアンケート調査の分析」(『国学院大学日本文化研究所紀要』92、所収)2003年。
 *8回の調査結果を比較し、学生が何に共感し、何に否定的になるかを考察。
・井上順孝
「学生における宗教および超常現象・神秘現象への関心」(『国学院大学日本文化研究所紀要』78所収)、1996年。
 *1995年の第1回の調査を結果を、1992年に行われた国学院大学日本文化研究所のプロジェクトによる類似の調査結果と比較して論じたもの

・井上順孝、磯岡哲也、葛西賢太、川又俊則、熊田一雄、佐々木裕子、永井美紀子、松本由紀子、弓山達也
「現代学生の宗教意識―1995〜7年のアンケート調査の分析」(『國學院大學日本文化研究所紀要』第82輯所収)、1998年9月。
 *1〜3回の調査結果を詳しく分析したもの。

・磯岡哲也
「大学生の宗教意識―1995〜98年調査結果より」『白山社会学研究』7、1999年。
 *第1回調査から4回調査までの結果を比較し分析したもの。

・井上順孝
『若者と現代宗教』ちくま新書、1999年
 *第1回調査から5回調査までの結果を、第1章「宗教情報ブームの出現」で分析。

・井上順孝
「現代学生が示す宗教への意識と態度―1992年〜2001年のアンケート調査の分析」『国学院大学日本文化研究所紀要』92、2003年。

 ・Japanese College Students’ Attitudes Towards Religion, Kokugakuin University, 2003年。


科学研究費補助金による報告書もあります。

 『高等教育における宗教の扱いに関する日韓比較』(國學院大學)、2004年。
〈収録論文〉
「公立学校における宗教教育の課題」井上順孝  
「宗教教育の公共性」津城寛文
「仏教系学校における宗教教育カリキュラムおよびテキストの作成―大乗淑徳学園の事例―」磯岡哲也   
「インタビュー調査を通してみた韓国の宗教教育」 岩井洋
「近現代の社会変動と韓国のキリスト教−韓国プロテスタントに対する世論調査報告書の紹介を中心に−」李和珍
「宗教教育関連記事一覧」桑原智子
「文献一覧 国内」永井美紀子   
「文献一覧 国外」市川誠      


『宗教教育の日韓比較』
国学院大学日本文化研究所、2002年
〈収録論文〉
「新しい局面を迎えた現代の宗教教育―日韓の比較を通して―」 井上順孝 
「世界の宗教教育に関する研究状況」市川 誠・津城寛文  
「戦後教科書に現れた宗教―地理・世界史の教科書の索引に見るイスラム教関連項目数の変遷について」田島忠篤
「国際シンポジウム「宗教教育の歴史と現状」の報告」井上順孝  .
「日韓の学生のアンケート調査結果の比較」井上順孝   
「関係年表」桑原智子     


『現代日本における宗教教育の実証的研究』国学院大学日本文化研究所、2001年
〈収録論文〉
「宗教への関与のダブルスタンダード―宗教と「宗教周辺」をめぐる意識の違い― 」井上順孝
「宗教系大学別の分析 」磯岡哲也
「宗教への関心度からみる現代学生の宗教意識の多様性」 永井美紀子
「生活形態の違いと宗教への関与について」松本由紀子
「大学生の宗教意識―超常現象・神秘現象・占い―」 岩井 洋
「オウム真理教にたいする大学生の関心について―家の宗教と本人の宗教別を中心に― 」田島忠篤
「宗教系高等学校の入学者と卒業者の傾向についての一考察 」市川 誠
「ジェンダーに関する意識と行動」 日比野由利
「韓国大学生の宗教意識の特徴―『日韓学生宗教意識調査報告』を中心に― 」川瀬貴也
「親の信仰の有無が子どもに与える影響―99年度調査の日韓比較を中心に―」 桑原智子 .
 *1〜5回の調査結果を比較しながら分析した報告書。巻末に第1〜5回の調査票の一覧 が付されている。

なお、1995年からアンケート調査を開始するに当たって、1992年に国学院大学日本文化研究所の宗教教育プロジェクトによって行われた調査結果は、以下の書籍に紹介されている。
国学院大学日本文化研究所編『宗教と教育』弘文堂、1997年。

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