ジャパン・エレクトロニック・オーケストラ

Japan　Electronic　Orchestra（ＪＥＯ）

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　電子オルガン（エレクトーン）によるクラシック音楽の演奏はもはや珍しくなくなりました。協奏曲やオペラの伴奏に頻繁に使用されるようになり、オーケストラ作品もソロ演奏で弾かれる機会が増えました。しかし、それらはあくまで電子オルガンを弾く側から発想されたものであり、クラシック音楽、オーケストラの本質を損なわずに演奏されているかどうかという点では、まだ不十分であると言わざるを得ません。ジャパン・エレクトロニック・オーケストラは、そうした疑問から出発し、オーケストラ作品をそのスコアと音楽内容に忠実に演奏しようという試みです。ただ弾ければ良いというだけなら電子オルガンは１台で十分ですが、原曲に忠実にとなると、少なくとも４人の奏者が必要です。伝統をできる限り忠実に継承する。しかし、それを現代の最も進んだ楽器である電子オルガンに行わせることで、オーケストラの伝統を現代的に再構築し、進めることができるのです。つまり、過去との断絶ではなく、良き伝統に安住することなく、それを常に新しく解釈しなおしていくことが大事ではないか、と考えております。（JEO音楽監督　野口剛夫）