登録記事/記事関係
|
| 瀬戸万博開発予定地に、絶滅危急の植物2種愛知 愛知県瀬戸市南東部の万博会場候補地約540ヘクタールのうち、主に開発の対象となる「施設区域」約150ヘクタール内に、絶滅の恐れのある危急種2種が生育していることが10日、分かった。 鈴木礼治知事と地元マスコミ幹部との懇談会で、県の山中保教建築部長が明らかにした。それによると、会場候補地内には「レッドデータブック」(日本自然保護協会など編)に絶滅の恐れのある植物などとして記載されているもののうち、12種類が生育。施設区域からは、シデコブシとサクラバハンノキの2種類の危急種が見つかったという。 候補地全体では、両種とも1000株弱が見つかっているが、このうち施設区域内で生育しているのは各8%前後。多くは、施設区域の西側約100ヘクタールに設定されている「保全区域」に集中しているという。 また、山中部長は、施設区域の地質が主に花崗かこう岩であるのに対し、保全区域は主に砂れき層であることを指摘。保全区域は地質的に独立性が高く、隣接する施設区域で開発を行った場合でも、影響を受けにくい、との見方を示した。(毎日新聞愛知版から) |
|
[1996/12/12] |
2005年万博、豪州に辞退の動き 2002年「認定博」に意欲
国、愛知県が同県瀬戸市での開催を目指す2005年万博に立候補しているオーストラ
リアに、立候補辞退の動きがあることが7日明らかになった。三つどもえの誘致レースは
、日本とカナダの一騎打ちになる可能性がでてきた。(毎日新聞中部夕刊から) デンマーク外務次官「愛知万博、積極的に検討したい」 2005年の万博誘致のため訪欧中の鈴木礼治愛知県知事は9日午前(日本時間同日夜)、 コペンハーゲンでボルグ外務事務次官と会談した。 日本の支持要請に対し、ボルグ次官は「積極的に検討したい」と前向きな姿勢を見せたと いう。鈴木知事はフィリップソン博覧会国際事務局(BIE)議長の母国から一定の理解 を得たことで、他のBIE加盟国への波及効果に期待をかけている。 (毎日新聞中部朝刊から) 2005年万博への立候補、豪州が正式辞退−−認定博に“転進” 2005年の万博開催国に立候補していたオーストラリアのボ ービッジ・クインズランド州首相は10日夜(現地時間)、パリ市内のホテルに博覧会国 際事務局(BIE)加盟国の政府代表らを招き、立候補の辞退を正式に表明した。同州首 相は代わりに「2002年に、より小規模な国際博覧会(認定博)を開催したい」と述べ 、2000年から5年間は万博を開かないことを定めた「モラトリアム決議」の解除に理 解を求めた。(毎日新聞中部夕刊から) 2005年万博、オーストラリアが再立候補 博覧会国際事務局(BIE)総会が12日昼(日本時間同日夜 )、パリで開かれ、2005年万博の開催国に立候補している日本とカナダが開催構想の プレゼンテーション(趣旨説明)を行った。これに先立ち、2002年の小規模万博に方 針転換の意向を示していたオーストラリアが、一転して2005年万博に立候補を表明。 誘致運動は再度3カ国による争いの様相となったが、豪州は小規模万博に意欲を見せてお り、立候補を辞退する可能性も残されている。(毎日新聞中部朝刊から) |
|
| 推進派と反対派がPR合戦−−2005年万博誘致で総会の会場前 「ウエルカム ツー ジャパンエキスポ」「ノー エキスポ」。12日朝、愛知県から 来た万博誘致推進、反対の両派が、BIE総会会場となった パリの国際鉄道連盟会館前で、狭い道路を挟みパフォーマンスを繰り広げた。 (毎日新聞中部朝刊から) |
|
| 愛知万博の会場候補地「海上の森」、手を入れることが保全 国、愛知県などが同県瀬戸市の通称・海上(かいしょ)の森を会場候補地に誘致を進め る2005年万博の構想についての説明会が22日、同市文化センターで開かれた。同県 などの主催で、通産省21世紀国際博覧会推進室の松尾隆之室長や、構想づくりにかかわ ってきた東大アジア生物資源環境研究センターの武内和彦教授らが、参加した市民ら約2 50人に構想内容などを説明した。 質疑応答では、反対派から「なぜ会場が海上の森なのか」との疑念が出された。これに 対し、建築家の隈研吾さんは「このまま放置すれば、うっそうとした森になるだけ。貴重 な植物のシデコブシなどは消えていき、ギフチョウもエサがなくなり生息できない。手を 入れることが里山の保全方法と言える。乱開発で次々と壊されてきた里山を舞台に、街づ くりやライフスタイルを提案するところに意義がある」と強調した。 また、瀬戸市内の陶土採掘跡地や、生活排水で下水路化した瀬戸川の自然修復などを求 める声に、松尾室長は「反対派の意見を取り入れ、まだまだ変えていく必要がある」と答 えた。(毎日新聞中部朝刊から) |
|
| 愛知万博構想で4月に最終報告−−自然保護協小委の中間報告 愛知県瀬戸市を会場候補地とする2005年の万博構想について、日本自然保護協会は 14日、「海上(かいしょ)の森・万博問題小委員会」(委員長、金森正臣・愛教大教授 )の中間報告を発表。27日に現地視察を行い、万博が自然環境に及ぼす影響について、 4月中旬にも最終報告をまとめる方針を示した。 (毎日新聞中部朝刊から) |
|
|
2005年万博は愛知で開催 1997/06/13 01:29(時事通信) 2005年万国博覧会の開催国を決める博覧会国際事務 局(BIE)の総会が12日、当地で開かれ、加盟国による投票の結果、愛知 県瀬戸市での開催が決定した。日本での万博開催はこれが5度目。「科学」「 海」などと分野を絞らない総合的な博覧会は1970年の大阪万博以来となる。 総会では、カルガリーを候補地とするカナダと瀬戸市を候補地とする日本の プレゼンテーションが行われ、その後BIEの委員が1国1票で投票。日本開 催が決まった瞬間、鈴木礼治愛知県知事ら関係者は喜びに沸き返った。 88年に誘致構想を打ち出した同県はこの10年間、鈴木知事が10回以上 も海外へ足を運び、政財界の協力も得て積極的に誘致活動を展開。直前になっ てカナダ支持のカリブ海諸国がBIEに加盟するなど厳しい状況に直面したが、 態度を保留していた国が日本支持に回るなどして過半数を制した。 愛知県は、81年の名古屋オリンピック誘致、96年のサッカー・ワールド カップ誘致にいずれも失敗しており、今回はまさに「3度目の正直」。万博開 催決定は、2005年の開港を目指している中部新国際空港など、東海地方の 大規模プロジェクトの進展にも影響を与えそうだ。 1997/06/13 01:29(時事通信) 中部新空港や第2東名・名神高速道路など、東海地方の大規模プロジェクト 推進の起爆剤として期待されている愛知万博。しかし、建設費用の調達や環境 問題を中心に、開催までに愛知県や関係者が解決しなければならない課題は山 積している。 県の試算によると、万博の会場建設費は1千億―千500億円。1995年 の閣議了解で、国、自治体、民間が3分の1ずつ負担することになったが、交 通アクセス、周辺整備など1兆円を超える見通しの関連事業費の調達方法はま だ決まっていない。 また、開催予定地「海上(かいしょ)の森」の里山保護をめぐって反対運動 も続いている。鈴木礼治知事は「対話を継続する」としているが、会場までの 道路建設をめぐり対立が深まるなど、解決の糸口は見えていない。 地元の盛り上がりがいまひとつの中、これらの課題をどう解決して県民の全 体的な支持を得るのか。誘致に成功した鈴木知事の手腕が問われるのはこれか らだ。 |
|
|