エテイオピアは本当に飢えているか!?(96/10/19)
食と環境〜エティオピア編〜
アフリカ日本協会
第1回目 エティオピア
 エティオピアは本当に飢えているのか!?
 〜エティオピアの人々と食と生活〜
日 時: 10月19日(土)午後6時半〜
会 場: 文京区区民センター
報告者: 中野智之(AJr会員・青年海外組力はOB) 安田 馨(AJF会員)他

10/19(土)に文京区民センターでAFJ(アフリカ日本協議会)が主催の報告会が ありました。タイトルは「エティオピアは本当に飢えているか!?−エティオ ピアの人々と食と生活−」。 結論を先に書きます、確実に生活は向上はしているようですが、人口の増え すぎで、耕地面積が人口と比べて少なくなってしまう現実、という事です。 現在でも、食料援助が100万トンを受け入れていますが、エティオピアの成 長率が様々な原因で(内戦、旱魃、環境破壊?)18年間で0.3%と極端なほど悪い。 ちなみにこの報告会で環境破壊という言葉が何度も出てましたが、いわゆる 酸性雨とか、土壌汚染という意味での環境破壊ではなく、雨季に表土が流れ 出て栄養分が多い耕地を、作れないと言う意味で使われていたのですが、そ れは環境破壊とは言わないのでは?と突っ込みたくなる。もしかしたら、そう やって流れ出た栄養分は、川から海に渡って海洋の栄養分になる感じなんで ここで塞き止めたら下流以後の生態系が壊れる気がする。(それは置いといて) フードセキュリティのお話もありました。その意味は社会の各個人が、健康 で必要最低限の生活を、営むために必要な食料の供給を確保出来る能力。 実際には、フードインセキュリティ(十分な食料へのアクセスの欠如)が起こ  っており、それを回避するためにアメリカやEECが数十万トンの食料を援  助しています。(ちなみに日本は約1.5万トン) フードインセキュリティの要因として、土地制度(牧畜をするために土地を  売って耕地面積が減る)、人口増加(子供が増える、ストリートチルドの発生) 市場の不健康さ、社会開発(治水しない。様々な技術を修得しない)などを挙  げています。  それへの対応策もあるのですが、なんか非常に観念的でわかりにくかった。 「状況を総合的に判断する事のできる能力を身につける」 「当事者の話に耳を傾ける」 「アイデアを提供する事で当事者の選択肢を増やす」  当事者というのは、エティオピアの人々の事ですが、NGO側は、情報提供を  するだけとも読めます。また話の中に、化学肥料や農薬を使った、日本の  財団の農業プラントを非難する話も少し出ています。(明言はしてません)  ここまでは、エティオピアを視察した若い人の話。  次が青年海外協力隊のOBのお話で、家畜を眠り病から守る行動をされてきた  獣医さん。牛の検査と、現地スタッフの育成を手がけて、成功した事例を  ビデオで拝見。(このモニターが小さい、せめてプロジェクターにしてくれ  14インチ以下だものあれ)、全体の話の中で、ツェツェ蠅(眠り病を媒介)の  駆除に、トラップ(ハエ取り紙?)と殺虫剤が使われているのですが、牛に直  接かける話があって、人体や食肉には影響は無いようだ、と言っているん  ですが少し怖いような。(まぁ影響が無いって言っているんだから)  まとめとしてエティオピアの官僚側の意見として「ドナードリーム」は止め  て欲しいとの話。つまり援助国がこうすべきと、押しつけるような援助の仕  方は勘弁して欲しいのでしょう。あー削った話が一杯あるな。  2時間でAFJの会員以外は\500.取られます。次回は10/27(日)、セネガルの  人々と食と生活。場所は四谷のアジア経済研究所。  (直接人口問題と関係が無いような)

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