| 大気汚染連続市民講座のご案内
第1回 10月26日(土)午後1時30分〜4時30分 テーマ:東京大気汚染公害裁判に期待するもの 講 師:西村隆男(東京大気汚染公害裁判弁護団) 第2回 11月 2日(土)午後1時30分〜4時30分 テーマ:酸性雨の発生源と石炭火力発電所計画 講 師:伊瀬洋昭(酸性雨調査研究会 事務局長) 鈴木光弘(北茨城石炭火力発電所を考える市民連絡 会議 事務局長) 第3回 11月16日(土)午後1時30分〜4時30分 テーマ:地球温暖化とわれわれの生活 講 師:増田善信(元気象研究所研究室長・理学博士) 第4回 11月30日(土)午後1時30分〜4時30分 テーマ:いのち・暮らしと自然を守る環境アセスメント 講 師:本谷 勲(東京農工大学名誉教授、アセス条例改正 都民連 代表) 会 場:平和と労働会館6階会議室 港区新橋6−19−23 : TEL.5472−5841 参加費:1回 500円 ; 4回通し 1,600円 主 催:公害・地球環境問題懇談会/大気汚染測定運動東京連絡会 申込先:TEL 5472−5841(沢中)/ 3720−0779(藤田) FAX 5472−5845 / 3720−0779 会場の都合で先着40名で打ち切らせて頂きます。 上記の電話またはFAXへお早めにお申し込み下さい。 |
第1回 10月26日(土)午後1時30分〜4時30分テーマ:東京大気汚染公害裁判に期待するもの 講 師:西村隆雄(東京大気汚染公害裁判弁護団) 10/26(土)にJR新橋駅に出た時は、今年初めての寒波と曇天で平和と労働会館に到着した後も妙に薄寒く、気分は晴れなかった。60年代のセットのようなビルと怖いような建物内部や壁の張り紙。まるで押井守のあの陰うつな世界 に入り込んだ錯覚を覚えた。 前振りが変なんで、元に戻して、今年の5月頃に新聞に載った「東京大気汚染公害裁判」の弁護士さんと原告の方が来ておられまして、色々と実態を拝聴さ せていただきました。非常に簡単にまとめると「喘息患者の悲惨な現状と、ディーゼル車の普及で今後、汚染の拡大は自明」と言う話と受け取る事が出来ます。現在は原告が102名ですが、1000名単位の原告を望んでおり、それを支援する「青空の会」(年会費2000円)を発足させ1万人の会員を目指してします。現在は半年で800名ばかり集まっているそうで、これは他の団体から見ても異例と西村弁護士はお話してます。まず知識として、喘息患者の思った以上の困苦があります。喘息の発作で意識が無くなり、棒のように倒れ込む人。発作の為に寝る事も横になる事も出来ずにふとんを縦に積んで背中で支えながら2〜3時間休む事が精一杯の人。発作によってやつれ、目玉が飛び出さんばかりになる小学生。それもこれも、NoxとPM(粒 子状物質)の為に、健康な人でも免疫力が落ち、より病気になりやすい現状があります。西村弁護士は、患者の映画と、裁判官の臨床尋問(裁判官が患者と会って聞き取りをする事、裁判所まで出てこれない場合に行う)を希望しているようです。公害裁判の場合は、そうゆう実証を見せる事で、裁判中の雰囲気がガラッ と変わり、非常に有効とも話されています。西村弁護士はこの裁判を10年、15年の長期裁判にする期はなく、なるべく最短ですませる方策も練っており、月1回裁判をして、2000年に結審、2001年に判決を取る5年裁判を目指しています。その為にも原告と「青空の会」の会員を増やしたいと。千名の原告がいると、マスコミが精力的に動くとも言われていました。 もう一つ知識として、ディーゼル車の大気汚染が2tトラックでも自家用車の12.5倍のNoxを排出している話。10tトラックだと実に31倍と東京都の環境科学研究所の調査結果の表を見せられて、あーこれは、電気自動車よりもディーゼル車規制の方が効果ありそうだなと。また市販のディーゼルのRV車の売れ行きが好調という事で、是非ホンダのガソリンRV車を宣伝すべきとの話。「一般人までディ ーゼルを買う事はなかろう」です。 これ意外にも、近年のディーゼル車の割合が車両全体の60%(軽自動車を除く)と10年前の20%と比べて3倍もの伸びを示しており。このままでは深刻な大気汚染で東京都民全体に被害が拡大される事は当然の帰着として予測されます。 原告の教師の方からも、最近、体育の先生の健康被害が増えており、鼻やノドに不調を訴える人も多く、子供たちも、教師よりも元気が無くなっている現状を話 されていました。 大気汚染は現在、常時Noxの値が環境基準以上の飽和状態になっている事を示すデーターもあります。これから患者数が増えると考えられています。 |