ダイオキシン問題を考えるフォーラム(96/11/15)
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ダイオキシン問題を考える(11/15)東京
「ダイオキシン問題を考えるフォーラム」 かってベトナム戦争で大量に散布された彼は材の中に含まれていた猛毒ダイ オキシンが、今、私たちの頭上に降りそそぎ、飲み水や野菜や土や魚介類を汚 染し、そして人体をむしばみ続けています。専門家によれば、すでに私たち日 本人の汚染レベルは、南ベトナムや欧米の工業先進国よりも上回っており、今 や"世界一"とも言われています。かの南ベトナムでは、20年以上立った今日で も、父母に蓄積したダイオキシンによって、ベトちゃん、ドクちゃんのような 先天異状児が多く生まれているといいます。この現実は決して他人事では、あ りません。確実に私たちの暮らしの中にしのびよっています。こうした現状に 対して、日本のダイオキシン対策は一体どうなっているのでしょうか。 日本でごみ焼却によるダイオキシン発生の事実が学者の手で初めて世に明ら かにされてから、すでに10数年が経ちます。これまで日本の取り組みの現状は 欧米各国に比べて著しく立ち遅れてきましたが、今年になってから厚生省や環 境庁による積極的な取り組みが始まっています。この1年以内に国の基本的な 取り組みの方針が決定されると思いますが、果たして欧米並みの規制が行われ ることになるのか、あるいは日本の汚染の現状から考えてさらに一段と激しい 対応がとられる事になるのか、それとも、とても欧米並みにも及ばないガイド ラインに留まるのか、今、その事を見極める重要なな段階にあると思ってます 。一体行政は何をすべきなのか、私たち市民はどうすればよいのか、専門家の 責任と役割はなにか。−私たちは、今、これらの事を、それぞれの立場を踏ま えて、真剣に論議を行いたいと思います。 |