ダイオキシン問題を考えるフォーラム(96/11/15)


■パネリスト■
《行政の立場から》 *坂川 勉(厚生省生活衛生局水道環境部環境整備か・課長補佐) *磯部総一郎(厚生省生活衛生局企画課生活科学安全対策室・ 科学物質安全管理専門官) 《学者の立場から》 *宮田 秀明(摂南大学薬学部教授) 《弁護士の立場から》 *梶山 正三(弁護士) 《医師の立場から》 *山本 征也(阪南中央病院小児科科長)《ジャーナリストの立場から》 *中村 吾郎(フォトジャーナリスト) 《議員の立場から》 *胴元 暁子(参議院議員) *枝野 幸男(衆議院議員) 《市民運動の立場から》 *藤原 寿和(止めよう!ダイオキシン汚染・関東ネットワーク事務局長) *山崎 清(止めよう!ダイオキシン汚染・関西ネットワーク事務局長) ■コーデネーター■
*依田彦三郎(「ダイオキシンフォーラム&全国集会」実行委員会代表) ■日 時■
*11月15日(金)13時〜17時30分 ■会 場■
*北区立滝野川西ふれあい館8F多目的ホール 東京都北区滝野川6-21-25 東京都北区滝野川西区民センター内 ■参加費■
*2000円(資料代1000円を含む) ■主催■
*「ダイオキシンフォーラム&全国集会」実行委員会 ■事務局■
*〒272 千葉県市川市下貝塚2-19-2藤原寿和気付 (TEL/FAX 0473-73-4006) ■交 通■
JR板橋駅下車 徒歩10分 地下鉄西巣鴨駅下車 徒歩5分 都バス西巣鴨駅減車 徒歩5分 ■交流懇談会■
日 時:11月15日(金曜日)19時〜21時 会 場:滝野川西ふれあい館 第1和室 参 加 費:2000円程度
転載者はPagoriです。市村智信氏から転載許可を貰っています。
集会 ほぼ満員状態 ダイオキシン問題を考えるFORUM 今日(96/11/15)に板橋駅の近く、滝野川西区民センターの8Fで開催された「ダイオキシン問題を考えるフォーラム」に行って来ました。250名が参加したこの講演会は、厚生省の職員も参加した本格的な会合です。区民センターの8Fは体育館並みに大きく、入った瞬間に人が集まるか心配してましたが、実際は満杯状態。テレビのクルーなのかビデオカメラを持った人間が何人も動き回っていました。放映でもあるんでしょう。さて集会の中身の方はパネリストなが9人近くいる為に、発言時間も10分位で次々変わるもんですから結構忙しい。内容の方は、小児科の山本征也氏がベトナムで調査をしてきた、奇形児のスライドやデータがインパクトが強いです。日本と東京の異状児の発生率が既に世界一。毎年排出される、ダイオキシンの量は、ベトナム戦争時の枯れ葉作戦並みに大量に存在する話(1年間で15Kg)。こうやって聞かされると、エイズの血液製剤の話じゃ無いですが、行政の無策ぶりが恐いです。法律が無ければ何にもしない役人って・・・、やる気がある無しの話どころじゃない。後、野焼きを取り締まらない話やダイオキシンのような意図しないで作られた毒物の法規制の難しさをなど、新たな知見をたくさん聞けました。最後にグリーンピースの関根さん?以下5人が一般代表としてお話してましたが、トリは中学2年生の男子生徒の作文発表。まとまりが良くて私の書いているような文章よりもよっぽど、理解しやすい。(^_^;
ダイオキシン問題を考える(11/15)東京 「ダイオキシン問題を考えるフォーラム」
かってベトナム戦争で大量に散布された彼は材の中に含まれていた猛毒ダイ オキシンが、今、私たちの頭上に降りそそぎ、飲み水や野菜や土や魚介類を汚 染し、そして人体をむしばみ続けています。専門家によれば、すでに私たち日 本人の汚染レベルは、南ベトナムや欧米の工業先進国よりも上回っており、今 や"世界一"とも言われています。かの南ベトナムでは、20年以上立った今日で も、父母に蓄積したダイオキシンによって、ベトちゃん、ドクちゃんのような 先天異状児が多く生まれているといいます。この現実は決して他人事では、あ りません。確実に私たちの暮らしの中にしのびよっています。こうした現状に 対して、日本のダイオキシン対策は一体どうなっているのでしょうか。 日本でごみ焼却によるダイオキシン発生の事実が学者の手で初めて世に明ら かにされてから、すでに10数年が経ちます。これまで日本の取り組みの現状は 欧米各国に比べて著しく立ち遅れてきましたが、今年になってから厚生省や環 境庁による積極的な取り組みが始まっています。この1年以内に国の基本的な 取り組みの方針が決定されると思いますが、果たして欧米並みの規制が行われ ることになるのか、あるいは日本の汚染の現状から考えてさらに一段と激しい 対応がとられる事になるのか、それとも、とても欧米並みにも及ばないガイド ラインに留まるのか、今、その事を見極める重要なな段階にあると思ってます 。一体行政は何をすべきなのか、私たち市民はどうすればよいのか、専門家の 責任と役割はなにか。−私たちは、今、これらの事を、それぞれの立場を踏ま えて、真剣に論議を行いたいと思います。

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