'いま田中正造と足尾鉱毒事件から何を学ぶか(97/1/26)


布川さん

■1月26日(日)

九十九里反乱研究会総会&公開講演会「いま田中正造と足尾鉱毒事件から何を学ぶか」13時〜17時、東京都・文京区民センター(水道橋駅)。五〇〇円。講師・布川了。九十九里反乱研究会


文京区の区民センターに行ってきましたが、ここも色々な集会で毎回通ってるので馴れた。さて足尾銅山の鉱毒事件で有名な田中正造氏の直訴状(明治天皇に直訴した)を民間研究者の立場から検証をしている布川了さん(渡良瀬川研究所)の講演です。栗原彦三郎「擬人全集」他文献の疑問点を解説して貰いました。

いきなり専門的なんで難しかったですが、良い話も聞けて有意義な1日だった。特に田中正造の「天の監督を仰かされハ凡人堕落、国民監督を怠れハ治者盗を為す」の言は、今の時代にも通じる明言で感動してしまった。大衆が為政者に無関心になった時点で権力が不正をする現実が明示されています。その為に「活動」が必要であり、気が付いたものが批判をせねば、腐敗するのが当たり前って事でしょうね。

随想社という、聞き慣れない出版社から「田中正造 たたかいの臨終」が集会で売られていたので、ついでに購入してきました。臨終までの一ヶ月間の病床描写と葬儀までの経過が書かれています。


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