「もっと生きたい」〜諌早からの緊急報告会〜(97/5/14)
諫早干拓問題集会(昨日は熱かった話) 千代田区永田町にある星陵会館で6:00pmから始まりましたが、 この手の集会では、大盛況でざっと見て200人〜300人は居る。 長崎県諫早湾を干拓するために4月14日に潮受け堤防を締め切りましたが (ギロチン遮断とやや強調してる)、水門を開けない 限り干潟の生物が、段々と死んでゆきます。そのために、 生物の救出作戦などが行われていますが、干潟を消滅させる事は、 あのあたりの環境に、あまり好ましい環境を作らないと言われている。 私は、諫早湾の干拓は、押し進めるべきとも思えませんし、そ れ以上にメリットよりもデメリットの方が大きく、恩恵を受け る筈の地元の人々すら反対派が増加し始めています。 (これもメディアの発信量が増加している結果だけど) まあ、しかし昨日は熱かったです。前環境庁長官や議員の方も 参加されての「語り」、地元の子供たち(5〜14才の3人)の「語 り」、最後に熱唱したギターの「弾き語り」。(プロの歌手も アトラクション?として参加もしましたが:-) 基本点は、公共事業の無策さというか、企業の為の事業計画。 住民とか環境とか自然とかは、まったく考えてない事。その上 に利権的な話で、一部の人間だけが恩恵にあずかる話。 毎度の事ながら、聞いているとうんざりしてくる、行政の姿勢 が再確認できた集会でした。 諫早干拓問題は、今ちょうど爆発した感じでこれからの展開が 重要です。なるべく耳目を集中して、発信して行く事が大事。 一般人の関心が集まるほど、国が動きやすくなる。 さて、今回の集会で聞けた事で耳新しい事実として、この干拓 計画(計画自体は古いけど)が、動きはじめた経緯として70年代 当時に一度、生活廃水(合成洗剤)で干潟が駄目になった話を 聞けた。その時に漁師が陸にあがる決意する。漁業権を放棄し て、干拓計画が推進された。 その当時、合成洗剤を糾弾して国に働きかけた人達が居たが、 その動きが停滞してしまい、その間隙を突いかれたのが残念だ った、「ちょっと遅いよ」とその当時に運動をした人達の言葉 が紹介されていたのが印象に残る。 しかし今は干潟は復活して、海の浄化にも必要なその場所が、 再度破壊の危機にある。今、出来る事は、水門を開けてもらい なんとか干潟に水の循環を戻す事、今日にも野党の議員が超党 派的な形で与党に働きかける話もある。議員さん頑張ってくれ。 |