インドネシア・日本適正技術会議(97/5/18)


■5月18日(日)


日 時:平成9年5月18日(日)
場 所:早稲田奉仕園(東京・西早稲田)
時 間:10:00pm〜17:00pm
参加費:1,500円

5/17
○プレゼンテ−ション ・アントン・スジャルウォ(ディアン・デサ財団・ディレクタ−)
・「21世紀のアジアと適正技術」Al.スウォンド(奉仕事業財団・議長)
・「住居・環境・生業-YABAKA の理想と実践 」 河宮信夫(中京大学教授)
・「地球環境とエネルギ−・材料技術の選択」森田恒幸(環境庁国立環境研究所地球環境グル−プ総合研究官)
・「環境調和型都市の形成」 村井吉敬(上智大学教授、PARC共同代表)
・森清(山野美容芸術短期大学教授、羽生田鉄工技術顧問)
・ディスカッション
5/18
○プレゼンテ−ション及び質疑
・スンタヌ・ヒンドラクスマ(自立財団・エグゼクティブディレクタ−)
・「中小産業のための適正技術」Fa.スマルノ(社会教育福祉財団・議長)
・「職業訓練・教育と技術-YPKM のめざすもの 」 アフマッド マフムディ(農村技術開発協会・議長)
・「バイオガス−複合的効用をもつ農村技術の展開」奥村昭雄(建築家、東京芸術大学名誉教授、OMソ-ラ-ハウス 発明者)
・「OMソ−ラ−ハウスの開く世界」 アントン・スジャルウォ/田中直(ディアン・デサ財団・ディレクタ−/APEX代表)
・「アジア型回転円板式排水処理装置の開発」 岸 博(農村環境研究会、代表)
・「回分式活性汚泥法の妙味」 鹿嶋博文(サンポリ、社長)
・「廃プラスチック再生の技術と実践」

主催:アジア民間交流ぐる−ぷ(APEX:Asian People's Exchange)
賛同・協力団体
NGO活動推進センタ−、(株)OM研究所、「環境・持続社会」研究 センタ−、現代技術史研究会、地域自立発展研究所、日本・インドネシアNGOネットワーク
熱唱中

インドネシア・日本適正技術会議 Pagori

APEX(アジア民間交流グループ)の主催する「インドネシア・ 日本適正技術会議」に参加してきました。当日なんで1500円。 企業の社長さんから民間団体の支援者まで、多彩な人々の講演を拝 聴できました。かなり勉強になります。「回分式活性汚泥の妙味」 から、生活排水の浄化を目的に、従来の複雑な活性化汚泥方式より も構造が単純な、一つの槽(下水の処理をする場所)で処理できる のが回分式活性汚泥方式。 素堀り(地面に穴を掘っただけ)をして、そこにゴムシートを敷い て処理できるので、従来より低コストで実現できる。酸素を無理に 入れないで、微生物に硝酸呼吸をさせて還元させる事で、反応槽を 増やす必要が無い。残った汚泥も、悪臭が無く庭先の肥料にもなる。 んで、何故にこうゆう環境技術が普及しないかというと、単純に支 援を要求する国が「高コスト低レベル」の技術に対して、文句を言 わない。設置される方が、要求を出さないので、無駄に金を使って しまう。 一見他国の事に見えて、実は先進国はお金を出しているわけですし、 その技術を提供する企業が、要求を上げない「顧客側」に従来の「 高コスト低レベル」の技術を押しつけ続ける話は、聞いてみれば目 を覚める。 声を出して行くって話は、現場では聞かされる話だけど今回のそれ も同じ構造です。支援を受けているからって、要求が出なければ、 技術革新はあり得ない、それ以上にその技術の見直しをしない提供 側もちょっとまずいかもしれない。



back