二風谷ダム裁判報告会(97/6/15)
■6月15日(日)
場 所:東京芸術劇場 5階 大会議室(池袋駅西口徒歩3分)
時 間:06:30pm〜09:30pm
参加費:1000円
二風谷ダム裁判報告会
〜原告の貝澤耕一さんを迎えて〜
報告:
貝澤耕一(二風谷ダム訴訟原告)
「川と森を取り戻す 〜アイヌ民族として」
房川樹芳(二風谷ダム訴訟弁護士)
「二風谷ダム裁判、判決の意義」
上村英明(市民外交センター)
「司法が認めた先住民族 〜先住民族と先住権」
主催:ユーラシアンクラブ・「二風谷ダム裁判報告会」実行委員会
二風谷ダム裁判報告会 Pagori
北海道の沙流川に作られた二風谷ダムは、アイヌ民族の農地を強制収用
して作られました。水没地域にアイヌ民族の聖地があり、それを守る為
に裁判を起こしました。今年の3/27には「アイヌ民族の先住性を認
定」する判決は出ていますが、ダムの事業認定は「事情判決」という事
で違法だが、現状を容認する形で、事業認定取り消し請求は、棄却して
います。
原告側は、この判決を得て「上告」はしないとの判断をしてます。
アイヌ民族を先住民族と明確に位置づけした、画期的とも言える踏み込
んだ判決を貰えたので、これを大事にしたいとの考えのようです。
今回の集会は、ハイレベルな議論が多くて相当難しいです。100名近く
集まったそうで、参加者の雰囲気は老若男女と幅が広い、その上に満
室で結構熱気がある方で、こんなに関心が高いとは思わなかった。
ただ今回のお話の中で、やや違和感のある内容もあるのですが、そう
ゆう部分で突っ込みたい気持ちも有る。あるけど顰蹙なんで止める。
この二風谷ダムもいつもの、「あまり公共性の無い公共事業」ですか
ら日本全国で問題が出ているパターンなわけです。そうゆう部分で、
ありふれた話なのですが、ここをアイヌの人達が祭儀場として利用し
ていた為に、耳目を集める結果になっています。もっとも会議の冒頭
で諌早湾の注目度に比べて、少ない的な発言はありましたが、諌早湾
が大騒ぎになったのは、本当にびっくりなもんで、決して他のさらに
深刻な(それこそ人体に悪影響があるような)問題と比べられてから
全国的に喧伝したわけでは無いので、その部分は発言者の勘違いでし
ょうね。
私もこの集会に行かなければ、やはり知らなかったでしょうし。
(アイヌ新法の話題は、聞いたことはあるんだが(^_^;)
現在は「ダムの運用中止」の活動をするようです。今年の8月20日
に船下ろし祭り(チプサンケ)が行われるようで、ダムの水門を開け
て水没した河原で、祭儀を行いたいと署名活動が始まってます。ダム
の水は水門を開けると4日で無くなるそうで、底が浅い。ですから、
簡単に開閉できるみたいです。
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