土と微生物に生きる (97/09/20)


■9月20日(土)
土と微生物に生きる
時間:午後6時30分〜
料金:無料
場所:豊島区勤労福祉会館
主催:グループフリージア・豊島区教育委員会
内容:
「生ごみとコンポスト化」のお話

会場 「土と微生物に生きる」 Pagori
9/20(土)の夕方(18:30〜20:50)に、豊島区の勤労福祉会館で、佐久市バイオ研 究所会長の中村清博士の講演を拝聴してきました。中村博士は、東大で応用微 生物学で「博士号」を取得された方で、現在は農家を営みながら土と微生物に 関する研究をされています。 中村博士は、非常にざっくばらんというか、気さくな雰囲気で語りかける親し みを持てる人柄。板書しながら、化学変化の話や、コンポストの話を聞かせて 貰いました。その中で、やはりEM関係の話も出ていまして、中村博士は信用さ れていないようです。何故か?、というとタネ菌を故意に植え付けても、湿度 や温度、ph値などが変化をすると、よりその環境に適応しやすい他の雑菌が、 繁殖してしまい、タネ菌を駆逐してしまうそうです。これは、開放系の場合。 閉鎖系で、一定の環境を保つ場合は、タネ菌が繁殖したままとなる。理解しや すい例として、麹からミソや醤油を作る場合です。 ですから、EMのように土壌に直接の場合は、他の土壌菌や落下細菌の繁殖の影 響を受けやすいとも語られていました。 EMは最近かなり流行もしてますが、今一つ実証性が無いとも、批判をされている。 EM生ゴミ堆肥の作り方を見ると、確かに閉鎖系なんですが、それを開放系にばら まいても(畑等)、従来の雑菌の繁殖力が強ければ、駆逐されてしまう。逆に、 近所のドロなどを持ってきて、閉鎖系にして生ゴミを入れても、分解してくれる そうです。 豊島区のこれを主催したグループは、給食の生ごみの堆肥化を、中村清博士と始 めるようです。
#このグループは、C.W.ニコル氏も講師に呼ぶらしい。楽しみだな。


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