'97国際協力フェステイバル (97/10/04〜10/05)


■10月04日(土)〜10月05日(日)
'97国際協力フェステイバル

時間:11時00分〜17時00分
料金:無料
場所:東京都・日比谷講公園
共催:外務省

日比谷公会堂
夢幻想
東南アジア風輪タク
雨の会場


'97国際協力フェステイバル #1

10/4〜10/5で東京の日比谷公園で、「'97国際協力フェステイバル」を開催 します。今日は、ついでに見学してきました。 東京は雨で、出足が鈍いと思ってましたが、そうでもないです。それなり 人は居ました。イベント会場には、ざっと見て100名以上はいたようです。 外務省が協力しているせいか国連関係や財団法人の関連団体が目立ちます。 ユニセフ(国連児童基金)、ILO(国際連合開発)、国土緑化推進機構 もあるな(^_^;、勧誘が激しかったですが。>国土緑化 今日の目玉は、日比谷野外音楽堂で、りんけんバンドのコンサートがある ので、夕方に行きましたが、雨が激しく降り始める。野音ですから、もち ろん、天井は無い。雨ガッパを売っていたので、購入しましたが、買って おいて良かった。数時間、外にいると体温が下がってしまい、結構きつか ったけど、雨ガッパのおかげで、けっこう暖かかった。しかし、後半にな ると、それでも震えが来てましたが。 りんけんバンドも良かったですが、中国から来ている「夢幻想」の女の子 の三人組が、けっこうかわいくて、見てて楽しかったです。(^_^)日本人 受けしそうな、美人で、中国の八万人以上から選別されて、合格した彼女 達は、日本でもCDを出す予定。そしてアジアの各国でも、進出するそうで す。日本で、彼女達の「中国風」の歌がどこまで受けるのかは、やや疑問 を感じるけど、それでもそこそこは知名度は、上がりそうにも思える。 しかし、寒かった。

'97国際協力フェステイバル #2

10月5日(日)、2日目は、日比谷公会堂で、講演「"次世代へのメッセージ" 〜自分にできる国際協力〜」を、拝聴してきました。 簡潔に要約すると(失礼だけど)息の長い支援の姿勢として、「共同体に 溶け込む」ような、肩に力が入らないような参加の仕方が、地元の人にも 、自分の為にも良い。というような、感じで語られていた。 何か地元に積極的に「教え込む」ような姿勢だと、どうしても、反発とい うか、相手に違和感を与えるようで、気楽に「自分が出来る事」を、謙虚 な心で支援をしてみる、といった感じでしょうか。 気追い込んで、参加して、受入れられない時の挫折感を持つ人の話なんか を聞くと、そんなに頑張って支援をするのではなく、息の長い支援の仕方 の方が有益という話でした。 講演の後は、インドネシアの映画で「青空がぼくの家」。スラムに住むグ ンポルと、上流家庭のアンドリが友情を育みながら、逃避行をする内容。 グンポルは、紙屑拾いを生計にしている11歳程度の少年。住む家は、バラ ックで、違法建築でもある。無許可でどぶ川の両隣に立てられた掘ったて 小屋の中で、父母と幼い弟(妹?)と暮らしながら、家庭を支えている。ある 日、上流家庭のアンドリが通う小学校を覗きにきたグンポルは、教師に捕 まるが、事情を説明して、学校から古紙の回収を許可され、その時にアン ドリと友達になる事ができる。アンドリは、母親が死去しており、父親は 仕事と体面を重視する、家庭をあまり重視しない性格の為か、アンドリは あまり幸福な生活をしていない。姉は居るがうるさく小言を言うばかり、 それでも使用人にわがままをいいながら、それなりの生活を送っている。 ある日、グンポルの小屋が取壊され、家族も近所の住人も警察に連行され る。グンポルは、仕事から帰ってみると、廃虚しか残されていなかった。 アンドリは、修学旅行のお金をグンポルの為に使い、共にグンポルの田舎 に行く事を決意した・・・。 といった内容です。場面転換が早い。無駄なカットが無いわけですが、あ まりの速さに、ストーリに付いてゆけない感じもある。頭の中で、内容の 補完をしながら、見てましたが。 非常に粗削りですが、それなりに面白いです。ラストのグンポルが電車で 、田舎に一人で帰る場面なんかは、けっこう涙も出ます。ややあざとい演 出でも、ツボは押えてます。グンポル役の子供は、実際にホテルで働いて いて、撮影の後に監督の養子になったとも解説されている。 メインは二人の旅行な筈なんですが、どうも冒頭のスラムの描写の方が強 烈で、今の日本には無い風景。(いやまあ、帰りに日比谷線で帰ろうとし て地下通路を歩いていると、浮浪者が新聞紙やダンボールで寝てます。少 なくても、グンポルが同じように高架の下で寝ている状況と変わりは無い) だからどうしたってわけ、でもないですが。 映画の後は、又「噴水ステージ」の方で、夢幻想やマークディローズグル ープのコンサートを観て堪能しましたが、映画もコンサートも無料なわけ で、逆に数百円でも料金を取ってもいいとも思える程、満足でもあったの で、料金箱でも置いても良さそうでもある。 しかし、ODA関係は来年から1割程削るとも報告されていて、政府とし ては、財政難の為に支援の手をゆるめるようです。これは世界の動向も同 じようで、国際協力自体が、縮小しているとも語られていた。

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