「少年事件と少年法」 (97/10/18)


「少年事件と少年法」

時間:13:00〜16:00pm
料金:無料
場所:弁護士会館
主催:東京弁護士会



「少年事件と少年法」 Pagori 10/18に東京弁護士会秋期市民法律講座で「少年事件と少年法」を拝聴し てきました。霞ヶ関の弁護士会館に道順も雰囲気にも段々と馴れてきた。 講師は女性の弁護士さんでしたが、少年事件の概説、少年事件の手続きの 流れ、現行の少年法、少年法の理念、少年法の改正、付添人の説明などを 2時間ほどの間に、お話していただけました。 面白いです。案外。(というと失礼だな) 事件が起きて、逮捕、取り調べと続く時に、少年の場合はやはり刑事の尋 問に馴れていない為に、嘘の自白を引き出され易い話もある、成人ですら 一度疑いをかけられると、自分の潔白を晴らすのは大変とも思える。それ が、未成年の場合は、大人に迎合してしまい余計に潔白を晴らし難い話。 また、最近の少年は「自己防衛能力」の低い人が居るとも語られていた。 それは、罪を犯してなくても、犯した少年でも、どうも対人で相手を説得 するのが苦手とも言えるようです。 本筋は面白かったですが、この講演の中でめずらしく、変わった人が居た のでついでに書く。(なんか最近増加している気もするが(^_^;) 彼女は、手を上げて質問を始めたのですが、どうも糾弾口調になっている。 あまりに典型的な感じを受ける中年女性が「被害者救済を求め」ていた。 その典型的を説明するのが困難ですが、20年前のTVに出ていたPTA関係者 みたいな(なんだ、そのみたいなつうのは)人で、その主張の中に誘導尋 問を容認する発言があった。まあ、私も詳しくないけど、犯行を自白させ るためには、誘導尋問もOKつうならば、それはかなり恐い話にもなる。 「警察はこのようにして、誘導し、犯罪人をつくりあげる。」のPage http://www2.big.or.jp/~marcato/yudo.html #犯人を作り上げる話が読める。「これは調査ではなく、説得である」って #のが事実ならば、誘導されるのは、困るな、一般市民として。 問題は、これが何も知らない人で、一般人の質問で、それなりの姿勢ならば 、よくある話なんだけど、彼女はどうも「被害者を救済するために動いてい る」らしい事が、語っている内容で判る。でも彼女は被害者を救済するため には、少年に自白させるために誘導尋問を容認すべきと(熱い調子で)語る。 なんか恐い。何がどう恐いのか、書かないけど恐い。 彼女もどうも、あの神戸の事件にショックを受けたようですが、あの事件に 呪縛されるのも、ちょっと違う気もする。あの事件は、これからの日本の若 者の誰もが、自分より弱い人間を殺して首を切って校門に置くつう事件では ない筈で、あの事件を念頭に「被害者救済」の運動をされても困るとも思え る。でも実際、あの事件はそれだけ、インパクトが強かったのだろうな。 #うーん、成人だって南京大虐殺みたいな事ができるわけだから、子供だから #それが出来ないと言い切れるわけがない。早熟(悪い意味で)な子供もいる #だろうし。ずーっと前にある少女(12歳程度)が、近所の赤ん坊を、マンショ #ンの屋上から投げ落として殺した事件もあった。あれは少女の精神不安だけ #ではなくて、人恋しさから、愛を向けられている赤ん坊に憎しみを投射して #無意識の中で死亡させた例とも思える(詳細忘れた(^_^;)。子供が子供を殺し #てしまう話は、実は昔からあるわけで、あの事件だけが「特殊」(別の意味 #で特殊だろうが)とは言い切れないとも思っている。

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