「戦争と女性への暴力」国際会議 公開シンポジウム (97/11/03)


「戦争と女性への暴力」国際会議 公開シンポジウム

時間:9:30〜
料金:1000円
場所:御茶ノ水の全電通ホール




「戦争と女性への暴力」国際会議 公開シンポジウム Pagori 11/4に御茶ノ水の全電通ホールで「戦争と女性への暴力」を拝聴してきました。 国際会議ということで、台湾、中国、韓国、セルビア、米国、スリランカ、オー ストラリア、インド他とかなり多彩なパネリストが参加して、朝9時から5時ま で目いっぱい使っての講演。この日600名以上の聴衆が参加をしてますから、 けっこう大きめの講演会でしたが、NGOのボランティアが資金ゼロから、国連 の関連機関に働きかけるところまで動いている事を報告してました。 もちろん日本の従軍慰安問題も扱ってますし、バングラデッシュ独立戦争当時の パキスンタン軍の暴力や米軍基地周辺の米兵の暴力、などの女性への悲惨な状況 を根絶すべく、運動する方向のようです。 クマラスワミ国連報告官のメッセージも貰ってますし、これを機会に、日本の従 軍慰安婦の補償問題も積極的に活動もするとの事。実際、最近の風潮として「自 由主義史観」が浸透する事に反発して、逆に人権運動的なものが、活性化してま す。案外、一般人には目に触れない形で、「反自由主義史観」の方向がより強固 に結束した形で動いてる。何にしても地道に働きかけをしている人達の方が、世 間を変容させる力が強いようで。(^_^; ちなみに最近、いわゆる自由主義史観の方々の動向もCHECKしてますが、本気で 歴史教科書を作る方向で動いているようですが、現場でそれを資料として使う、 教師が現れるのか、興味もある。現場で、それを使って行く教師が増加し、生徒 もそれを信じる、というような構図ができるのだろうか?生徒の何割かは、確か に教師の教えを忠実になぞる生徒もいるだろうけど、まあ大半は、そんな歴史 の授業で何か「愛国心」を覚えたり、日本の戦争責任がどうのなんて話は、膨 大に暗記しなくてはいけない事の一つでしかないのかもしれない。 人間が感動する事は、多様ですから、音楽に興味を持つ子供、スポーツに興味を 持つ子供、漫画に興味を持つ子供、あまりに多くの選択肢があるわけで、決して そんな、歴史認識程度で単一の方向に目を向けさせる事は、出来そうにない。 日本は既にその、多様で複雑な選択を与えられる国に成長してしまった。後戻り は無理だろうな。

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