「97反戦反核東京集会」(97/10/09) (97/11/10)

「97反戦反核東京集会」(97/10/09)

時間：10:30～
料金：700円
場所：文京区民センターの4F

「97反戦反核東京集会」 Pagori 11/9の分科会の方に参加してきましたが、いつもの文京区民センターの4F で「核・原発・プルトニウムと新ガイドライン」の方を拝聴してきました。主な内容は、原子力発電所に使うウランを精製する段階で出る廃棄物で劣化ウラン弾を作り、それを戦場で使う事で敵兵も味方も同時に被爆をしてしまう、危険な兵器をもっと世間に知っていただこうという趣旨です。劣化ウラン弾の威力は、世間では知られて居ないようで（私もよく知らなかったが）、兵器としてはかなり有効のようです。湾岸戦の時にも、イラク側の戦や地上兵器を航空機で銃撃して成果を上げたとも言われている。その後、「湾岸戦争症候群」などで従軍した米兵士の子供に障害が発生したり、地元の子供たちが知らないで劣化ウラン弾が散乱した場所に遊んだ為に被爆をして病気になる話なども少しずつ情報が出てます。威力はあるが、環境汚染を引き起こす「劣化ウラン弾」は、原子力発電所を運用する過程で発生する「廃棄物」で、安価に安易に作られたもの。その汚染のひどさは、原子爆弾並みとは言わないけど、それ相応の汚染の実態があります。日本では、劣化ウラン弾は使わずに「タングステン」を使ってますが、日本でもウラン鉱さいの使い道として「劣化ウラン弾」を使わないという保証はないです。配信CHECKをすると劣化ウランに関しての情報はかなり入ってくる。 8/16の毎日新聞では沖縄の鳥島の劣化ウラン弾の汚染に配慮して、在日米軍の「劣化ウラン弾」を、「日本から完全撤去」して韓国に移送したニュースがあります。（韓国は韓国で移送の反対運動もあったそうですが）実は、米国でもこの劣化ウラン弾を使う射撃場は2ヶ所しかないそうで、好き勝手に使うような印象は持てない。たとえ敵国であっても、放射性物質をばらまくのは危険でもあるし、何よりも環境の放射能汚染が恐い。ちなみに米国でも反対の動きがある＊＊＊ _#「＜劣化ウラン弾＞実験場周辺住民の反対運動](毎日新聞 97/08/22 18:56) _#【米陸軍アバディーン実験場２２日岸本正人】米メリーランド州の陸軍アバ _#ディーン実験場で４０年以上続く劣化ウラン弾実験に対して、周辺住民の反 _#対運動が広がっている。実験中止を要求しているのは、実験場に隣接する同 _#州最大の都市、ボルチモアの市民団体「アバディーン実験場市民連合」など _#。同団体のリチャード・オークス代表（５９）は、１９９３年１１月以来、 _#劣化ウラン弾実験反対を訴えている。＊＊＊その中で「全米がん協会の調べでは、人口１０万人当たりのがんによる８９年から９３年までの平均死者数は、メリーランド州東部の同実験場の風下にあたる東方のデラウェア州が全米５０州のトップで、メリーランド州は４位を占める。」との報告もあるそれに対して「州政府は『がんの原因が劣化ウラン弾によるとの証拠がない』」と証拠の提示を求めているように見えますが、素人にそこまで検証義務を負わせるのは行政の怠慢の気もする。ちなみに＊＊＊ _#「＜劣化ウラン弾＞米、湾岸戦争に危険認識」(毎日新聞 97/08/23 01:52) ＊＊＊の記事では、「湾岸戦争で本格実用する１１年前の実験段階で、軍は劣化ウラン弾の危険性を認識していたことを示している。」と、危険を承知で運用していた事を暴露してます。しかし、味方の兵士にまで被害を与えているのでは、あまり良い兵器とは言えない気もするが(^_^; 劣化ウラン弾の配信は８月あたりで止ってますが、再度、危険性を確認して、廃止や撤廃の方向があると良いと思う。

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