南京大虐殺60年東京国際シンポジウム
(97/12/14)
南京大虐殺60年東京国際シンポジウム
時間:97/12/14 10:00am〜18:00pm
料金:1000円(資料代+500円)
場所:星陵会館(地下鉄永田町)
南京大虐殺60年東京国際シンポジウム Pagori
12/13,14日に東京で「南京大虐殺60年東京国際シンポジウム」が開催されま
した。わたしもついでに参加してきましたが、資料代も含めて1500円。2日で
延べ750名程の参加者が居たそうですが、確かに満席状態で立ち見もちらほら
出る程、盛況でした。基本的には南京大虐殺の研究者の方々の発表でした。
中国から参加された研究者の発表もありましたが、実際、提示されている陣中
日記を読んでみるとかなりの数の被害者が出ている事は、間違い無い感じです。
それよりも藤岡信勝東大教授(東京大学教授。教育学。自由主義史観研究会代
表。「新しい歴史教科書をつくる会」副会長。主著に「自由主義史観とは何か」
等。54歳。)の主張である「南京大虐殺30万人はウソ」の中で中国人の市民
の死亡が「47人」と語る話を聞けた(^_^;
いやさすがに藤岡信勝東大教授ですね。47人まで矮小化するのは極端だとか
思わないんでしょうか(^_^;
又、最近の「新しい歴史教科書をつくる会」の人達が、各県の教育委員会の「思
想調査」を依頼した話もあるそうです。なんでそんな事をするのかといえば、99
年に彼らが作る「新しい歴史教科書」の審査に影響があるので事前に障害になる
可能性がある方々をCHECKする話なのでしょう。
ああ、恐い。彼らの行動や姿勢の危険性がまだ世間に知られていないから、やり
たい放題です。(^_^;
というよりも本当は、近現代史を教えない現場の話も問題なわけですが、日本人
が過去の罪悪をきちんと後世に伝える前に「歴史を変容」させる可能性すらある。
最近の本屋の「架空戦記」の多さにさすがに辟易としてますが、あっちの方が「本
来あるべき日本の姿」として容認される。もう容認したくてしょうがない。敗戦
した時に、日本はどっちかつうと「被害者」として自分を認識したかったのかも
しれない。だから前面に原爆の悲惨さが語られたのかもしれない。原爆の被害は
確かに悲惨だけど、それで免罪されても困るのかもしれない。
もっとも当時は日本中の都市が「焦土」化してますから、もう充分に物理的、精
神的に「被害者」なんですが、それでも「加害」の部分を忘れても困る感じ。
そんなに「加害者」としての位置が、嫌なんだろうか(^_^;
60年前の加害者としての事実くらいは認めろよ、とも思うが。(47人はなぁ(^_^;)
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