いろりばた会議12月例会 (97/12/06)


地球温暖化防止の京都会議の評価と原発シュラウド交換という非人間的作業への従事

時間:18:30〜21:00
料金:700円
場所:神保町区民会館


COP3の京都会議の報告と日雇い労働者の実態を語っていただきました。COP3の方は 温暖化防止に対して有効な方針をきちんと作れなかった話と、地球温暖化と言っても実際 は「気候変動」という形で、暖かくなる場所もあれば低くなる場所もあるわけで、実際の 所どうなるは未知の部分が大きいとも言える話のようです。 最近の動向だと 「12/06 09:06 切り札かクリーン基金 先進国からの新しい資金 共同通信ニュース速報」  温暖化防止京都会議で導入が有力となってきた「クリーン開発基 金」。発展途上国にとっては、先進国から新しい資金の流れになる 可能性があるだけに、議定書採択に影響しかねないほど大きな問題 となっている途上国と先進国の深刻な対立を解消する切り札として 注目されている。  途上国と先進国の対立は五日午後の本会議で表面化した。二酸化 炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出抑制・削減義務を将来的 に途上国に負わせようとする決定案をニュージーランドが提案、途 上国が一斉に反発した。 なんて記事があります。日曜日の10ch(関東圏:テレビ朝日」でも温暖化防止京都会議 を取り上げていましたが、屋根と壁全面に太陽電池を付けたビルを紹介していたり 天窓がある住宅を紹介していたり、色々と工夫を重ねている番組を見ましたが、やっぱり 意識改革のような感じで、変化を歓迎する風潮がないと変化しそうにないですね。(^_^; シュラウド交換の話は 「07/29 19:19 原発の老朽化対策 シュラウド交換 福島第1・3号機で開始 NHKニュース速報」  原発の老朽化対策として「シュラウド」と呼ばれる原子炉内の構造物を 取り替える世界でも初めての大がかりな工事が東京電力の福島第一原子力 発電所三号機で始まりました。  「シュラウド」というのは沸騰水型の原子炉の中に据え付けられた▼直 径五メートル▼高さ七メートルのステンレス製の大型の筒で核燃料のある 炉心を覆って冷却水の流れを整える役目を果たしています。  「シュラウド」の交換は設計段階では想定されていませんでしたが、最 近になってアメリカなどの原発で腐食によるひび割れが相次いで見つかっ ていて、万一シュラウドが運転中に壊れた場合、大きな事故につながりか ねません。  福島第一原発三号機で始まった工事は、この「シュラウド」をまるごと 交換する世界でも初めての工事で、まず古いシュラウドを遠隔操作で切断 し、運び出すことになっています。  新しいシュラウドの据え付けには作業員が放射線が非常に強い原子炉の 中に入らなければならず、東京電力では、被ばくする放射線の量を最小限 に食い止めるために短時間で作業を交代させる方針で、合わせて千人の作 業員がこの工事にあたることになっています。  国や電力業界がこうした工事に乗り出した背景には、原発の新しい立地 が地元住民の反対などでますます難しくなるなか、今ある原発をできるだ け長く運転しなければならないという事情があります。  東京電力では、このあと二千年度までに、この三号機以外にも運転開始 から二十年以上たつ福島県内のほかの三つの原発でも交換を行うことにし ていて、国内の原発は商業用の原子力発電が始まって三十年余りで本格的 な老朽化対策の必要に直面することになりました。 「12/04 18:43 福島第一原発3号機の配管にひび−東電 時事通信ニュース速報」  東京電力は四日、福島県大熊町の福島第一原子力発電所3号機(沸騰水型、出力七 八・四万キロワット)の定期検査中、原子炉圧力容器内の底部分に取り付けてある炉 内圧力計測用の配管内側にひびが見つかったと発表した。外部への放射能漏れはない という。  県原子力安全対策課などによると、ひびが見つかったのは炉内中性子計測装置を収 納している予備のステンレス製配管(直径約五センチ)で、ひびの長さは約二センチ 。東電は、溶接部などに腐食でひびが入る「応力腐食割れ」の予防のため、老朽化し たシュラウド(炉内隔壁)を含む炉内構造物を交換する保全工事を五月から同施設で 行っている。東電で詳しい事故の原因を調べている。 [1997-12-04-18:43] と色々出てますが、その交換を日雇い労働者が行なう話です。非常に危険とも語られて いますし、被爆のアラームが鳴ってもすぐに移動できないような防護服では、被爆率が 高まる可能性がありますが、この日は日雇い労働者が最近の不況のあおりを食らって 寝る場所もなく、又彼らを襲撃する若者が増加している話も出てます。シュラウドに関 してはまだまだ情報を得なければいけませんが、これから原子炉がどんどん古くなり事故 の発生率も高まるのは事実でしょう。なるべく危険なエネルギーを使わない政策に方向を 転換しないと、大事故に繋がる危険性があります。

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