アジア記者クラブ例会 (98/03/25)
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「フィリピンの風」−現地の報告と著作の紹介 Pagori
3/25に「アジア記者クラブ例会」へ行ってきましたが、浜なつ子さんが 書いた本を題材に、「フィリピンの風」というテーマでお話をしていただき ました。講演が終わった後に、著書を探してみましたが、残念ながら見つけ られなかった。 「神様からの贈り物」 浜なつ子著 どうぶつ社 \2,200 「マニラ娼婦物語」 浜なつ子著 三一書房 \1,240 が出版されていますが、東南アジアへルポに行かれた方で現地の状況をよく 語ってもらえた。今回は 「マニラ行き・男たちの片道切符」浜なつ子著 太田出版 を中心にお話してますが、やはりこの本も見つからなかった、大き目の本屋 で探さないと無理な気もする。来週にでも探す予定。 で、今回は前回とちがって雰囲気がやや「荒れて」いたのがやや印象深いと いうかちょっと喧嘩腰になってしまったのが残念ですがそれは置いといて、 現地で活動されている状況がよく見える。「マニラ行き・男たちの片道切符」 をまだ読んでいませんから私もあれこれ書けませんが、本の内容を浜なつ子 さんのお話からまとめると、東南アジアにのめり込んでしまう日本の男性に ついて、やはり女性のきめ細かな心配りに感動するそうです。また雰囲気が 非常に「下町」的な感覚で人々が助け合って生きる。とにかくお金が無くて も周辺の人に食事をさせてもらったり、雨露をしのぐことが出来る、逆に大 金というかお金を持っていると「なくなる」(このあたりの詳しい話はして もらえなかったですが)そうで、貧乏の方が住みやすい話です。 そういった内容で、日本の男性がフィリピンに永住してしまう。また家財を 処分して住んでしまう。そういった内容です。 ちなみに、ストリートチルドレンの話も少々出ていましたが、やはり多い。 ストリートチルドレンの類型として3つのパターンの話もありましたが、1 つめは、親が居ない、親に捨てられた子供たち、2つめは、家族は居るがそ の家庭であまり優遇されていない子供たちが、道端などで暮らす。家から通 う子供も居る。3つめは、親の扶養能力が無くて、子供が働いている場合、 ここも詳しく聞き損ねましたが、道端で暮らすというよりもその子供たちも 郊外から都市に向かって乗り物を乗り継ぎながら通うそうです。 そんな感じで子供たちの間で、結婚というか子供ができる場合もある。12 歳くらいで子供ができると、その子供たちもストリートチルドレンという形 で暮らす場合もある、とそういった子供たちが継承されてしまう話もありま す。著者の方はけっこう前向きというか肯定的にお話してもらえましたから 、雰囲気としては「良かった」んですが、逆に影の部分(ストリートチルド レンの状況とか)を知らないとバランスは悪くなりがちです。まあでも、肯 定的だから悪いつう話もないので、私は面白かったですが。 |