「新ガイドラインの背景を読む」 (98/05/28)
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日本のガイドライン整備に関してあまりメディアに露出をしないのは、やはり
人々の関心が低くなっているからでしょうか?実は昨年あたりから、集会やら
何やらで、動きがあったのですが、大衆はその手の話にそれほど関心を持たな
くなったようで、最近では忘れられてます。
国会でもあまり審議もされずにどんどん進んでいるようです。今月のアジア記
者クラブは「新ガイドラインの背景を読む」と題して最近の動向を語っていた
だきましたが、私が気になったのは「岩国」基地の拡張計画の方。どうも沖縄
といい、岩国といい知らないまにどんどん、軍港の整備をしているようで。
ちなみに海上自衛隊岩国航空基地は、山口県岩国市にある米海兵隊が管理する
日米共同使用の基地です。昨年から、海上へ基地移動をするための工事が行わ
れているようですが、基地の移設というよりも、拡張だそうで、滑走路を1本
から2本に増す予定です。ちなみにアドレスを置いときます。基地の紹介が出
ているページです。
海上自衛隊岩国航空基地 http://www.urban.or.jp/home/jsdfplo/page2.html ちなみに海を埋め立てますから、干潟が潰されるようで、どうも資源の保全つ う観点から見ても困った話に思える。 ついでに、最近、インドネシア情勢の悪化により自衛隊機をシンガポールに派 遣をして、何もしないで自衛隊機撤収させてますがこの名目は「待機」とのこ と、しかし自衛隊機は「待機」の名目では派遣をするのはまずいらしい。 産経新聞の「邦人救出 自衛隊機派遣の問題点」(98/ 5/19 17:39)では、 (略) ところが「前進待機」のための海外派遣は法的な根拠がなく、一方、準備を進 めている海上保安庁の巡視船の派遣も法的には明確な規定がない。 【準備行為】《前進待機は法適用外》 外務省の柳井俊二事務次官は、十八日の記者会見で、インドネシアの邦人救 出に、自衛隊輸送機を派遣した法的根拠について、「邦人救出は自衛隊法一〇 〇条の八に明記されているが、その前の二つの段階は、慣行もなくはっきりし ていなかった」と述べ、準備段階については法的規定がないことを認めた。そ のうえで柳井次官は、今回のインドネシア危機にあたって、(1)自衛隊機の 国内での出動準備(2)待機のため国内から海外への出動−について、外相が 防衛庁長官にそのつど要請を行うとの手続きを決めていたことを明らかにした。 (略) 「新ガイドラインの背景を読む」でも、同じ話は出ていました。ちなみにここに 出ている自衛隊法100条の8は雑則として有名で、なにか抜け穴的に使われている そうで、規定外の要求があると自衛隊法100条の8にどんどん、付け足す話もあり ます。(^_^; 日本人の大好きな「なし崩し」つうパターンなんでしょう。日本人を助けるため には、自衛隊機があたかも必要のように主張をする。しかし民間機の方が、パイ ロットの経験が豊富で、その上に大量に輸送できるボーイング社の旅客機を使え ば効率的。自衛隊のC-130なんかでは、旅客機の何分の一も運べないとのこと。 ついでに産経新聞も、「現在、政府は自衛隊法の改正案を国会に提出している。 成立すれば、邦人救出の手段に、航空機だけでなく自衛艦などの艦船が加わる」 とこれもお話の中で出ていました。 やはりイージス艦こんごう級が、派遣されるのだろうな。(^_^; もうすでに巡洋艦以上の能力を持つ船が、アジアにまた日の丸をつけて派遣され る。もちろんその時はほとんど強襲揚陸艦みたいな大型輸送艦「おおすみ」も共 に、派遣されるでしょう。ついでに制空権も必要ですから、空母も随行しないと 安全なんて確保できません。(ちなみに、派遣される場合は、「安全が確保され る場合」と明記されるうようですが、軍艦派遣するほど緊急の場合に「安全が確 保されない」と助けにいけないならば、あんまし意味が無い(^_^;)) |