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「花岡事件」の話 Pagori
昨日、いつものアジア記者クラブで「『花岡事件』対鹿島交渉と日中平和」の
テーマで石飛仁さんのお話を聞いてきましたが、私は花岡事件の事を知りませ
ん。そこで参考文献を調べると
「花岡事件」 石飛仁著 現代書館
「花岡事件を追う 中国人強制連行の責任を問い直す」 野添憲治著 御茶の水書房
「花岡事件の人たち」 野添憲治著 社会思想社
「花岡事件 異境の虹 企業の戦争犯罪」 池川包男著 社会思想社
「花岡事件」 劉智渠述 岩波書店
「花岡事件を見た二〇人の証言」 野添憲治著 御茶の水書房
「安藤昌益入門 花岡事件から昌益の発掘・教材化まで」佐藤貞夫 民衆社
「花岡事件の人たち 中国人強制連行の記録」 野添憲治著 評論社
「花岡暴動 中国人強制連行の記録」 赤津益造著 三省堂
「花岡事件と中国人 大隊長耿諄の蜂起」 野添憲治著 三一書房
などが見つかります。案外多いな。花岡事件の概要は有名なのでしょうが書き
ますが「太平洋戦争末期に土木作業を行っていた鹿島組(現鹿島)が秋田県大館
市花岡工事現場へ強制連行した中国人が、過酷な労働に耐えかねて起した暴動
事件」として紹介されています。このあたりの情報は上記に書物で情報を得ら
れるのでしょう。
ただ私が今回、聞いた中では、既に鹿島側は賠償には応じているようですが、
どのような形で償うかで、現在裁判中との事です。配信の方をサーチすると
こんな具合です。読売新聞では
|95.07.26 第2次大戦中、強制連行の中国人25人 日本の8社に賠償要求
|95.08.03 李 振平氏(中国人強制連行被害者協議会副会長)死去
|95.08.08 対日賠償支援団体の記者会見を強制解散/中国公安当局
|95.09.08 [遺された言葉]李振平さん 「戦争は国も人もみな不幸にする…」
|95.12.01 戦時中の中国人強制連行の実態 劇で伝える「花岡事件」東京・文京で上演
|95.12.21 花岡事件賠償訴訟 悲惨な被害実態を5人が法廷で陳述/東京地裁
|97.02.04「花岡鉱山事件」の賠償訴訟結審/東京地裁
|97.12.11「花岡事件」原告の訴え棄却 「20年過ぎると請求権消滅」/東京地裁
ただ、昨年の記事では請求権消滅という事ですが、
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|読売新聞97.12.11「花岡事件」原告の訴え棄却「20年過ぎると請求権消滅」
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|(略)
|提訴に先立つ九〇年、鹿島は花岡事件を歴史的事実として企業責任を認め、
|原告に謝罪したが、その後、「認めたのは道義的責任」として賠償に応じな
|かったため、九五年六月、耿さんらが提訴していた。
|(略)
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と、賠償のみを突っぱねた話になってますが?私が聞いた範囲では、死亡した
中国人の永代供養なども行うとも語られていましたが、実態と整合してないな。
石飛仁さんは、今後、小説や映画などでより広く世間にアピールする話もあり
ます。また漫画などでも既にこのテーマで出版されているとの事。
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