「いろりばた7月例会」 (98/07/17)


発電所はあり余っている!
時間:18:30〜21:00
場所:神保町区民会館
料金:700円
主催:たんぽぽ舎
えーっとおやじ週刊誌を読むと最近は特に「原子力発電所」の有用性が語られ る場合があります。日本の電気は実は三割だか四割だかを原子力発電所が作る つうあれです。そんなに割合が大きいのであれば、もうこれは必要不可欠なん だ、と思いがちですが、実はそうでもない。 というようなお話を7/17にいろりばたの例会で聞いてきましたがやや乱暴に要 約すると、実は日本の電気は原子力発電所が無くても問題ない。とこれもいろ いろ資料を見せてもらいながら説明を聞きましたが、実は原子力発電所は「出 力調整がし難い」性質を持ってますから、簡単に止めたり可動したりできない。 で、そうなると常に一定の出力を保ちながら動いてないといけないわけですか ら、お昼のピーク時や夜間の電力の落ち込みの時の差を他の発電所を使って、 調整することになる。 ですから火力や水力がその調整役に回るわけです。 ところがそのピーク時というのが、実は夏のある一定期間だけ、電気が大量に 使われる時期に合わせていますから(例会では1年のうちの13日程度と説明 されていた)、もうほとんどの期間はそのピークとは無縁。 その部分に着目すると原子力もあって火力もあってっとその必要性があるかも しれませんが、一年のうちに半月を外せば、原子力がなくても特に問題がない。 このあたりは数字などを示しながらあれこれ書かなくてはいけないのでしょう が、生の資料を見ない限り、文字だけではなんとなく判りづらいと思える。 政府は温暖化防止策のために、最近は原子力発電所をもっと作ろうとこれもか なりコワイ話をしていますが、実は原子力発電所を作ると、それに合わせて調 整用の火力や水力発電所を作らないといけない、ついでにその発電所を作る為 の建材にも莫大なエネルギーが必要になり・・と、あまり温暖化防止策とは全 然無関係な世界に入る。 それ以上に忘れてはいけないのは、原子力発電所からでる廃棄物、低濃度のも のはそろそろ一般廃棄物として捨てられ、高濃度のものは、その貯蔵施設の建 造に何千億、その施設の維持のためにこれも何十億と必要になる。もうコスト がバカ高い上に廃棄物の保存がきちんと何十年も管理できるのか判りません。 実際に低濃度の廃棄物をドラム缶に埋めておいても内部の状況をCHECKするよう な体制にはなっていない。知らないうちに浸水していた、なんて話を聞くと、 これも人間のすることですから数十年単位でも何を埋められているのかどのよ うな状況なのか、なんてCHECKを続けられるわけもない。 そんな話を聞くと、原子力発電所の必要性よりも、安全に管理するだけのコス トが異様に高いのでは?と思えて仕方がない。 私は国内に1基や2基程度はあっても良いと思ってますが、今のようにやたら とあると、これも管理や安全性のために今後莫大なお金が使われるわけで、必 要以上に原子力発電所を作っても仕方がない。 と最近は特に思える(^_^;

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