「野生生物の保全」 (98/09/12)


国際シンポジウム 野生生物の保全および管理に関する新たな動向
時間:14:30〜17:30
場所:弁護士会館2館
料金:無料
主催:国際比較環境法センター
配信 いつもの弁護士会館で「国際シンポジウム 野生生物の保全および管理に関す る新たな動向」を拝聴してきました。 話の方は、かなりハイレベルですから、よく判りません(^_^; 一般的に有名なのは「ワシントン条約」でしょう。野生生物の乱獲などを規制 するものですが、日本は商業利用してきた「ウミガメ」の規制で、伝統的なべ っこう細工に影響があるのでは?という話もありますが、しかし今の若い人達 がべっこう細工に興味を示すわけでもないですし、単純に商業製品としての素 材「べっこう」を使い続ける必要性もない感じはしている。 日本の場合はそれよりも最近のペットブームのおかげで、動物の密輸の方で「 ワシントン条約」がよく取りざたされる。あれです。 しかし上野動物で、陸に住んでいるホシガメ類を保管してますが、これも密輸 で押収されたもの。昨年のニュースで「08/30 21:55 カメの密輸入でペット店 員らを逮捕…名古屋」というのがあります、この場合も十数匹のカメの話題を 扱ってます。 で、今回はその関係の話題。その中で「最新」の状況を語って貰ってますが冒 頭で書いた通りに、専門過ぎて一般人が拝聴する会議ではなかったようで(^_^; だいたい理解できた部分では、いくつかの条約をまとめて、類似項目を抽出す る話もありました。基本的には、法律の解釈の問題で専門家の意見調整も難し いし、野生生物を利用する側の解釈もあれこれあります。日本なんかは、鯨問 題で、今だにとくにクジラを食べたいという欲求が大衆にあるわけでもないの に、まだクジラを商業利用したいという企業が残ってます。 配信 これなんか奇妙な感じも覚える。 日本は既に様々な「食材」を輸入もしてますし、別にクジラを食べる必然性も ないです。しかし「伝統」だからというこれも奇妙な理屈で無理に商業利用を しようとしてます。伝統的な食材だから、日本全土に売り出す必要性もないで すし、世界的に「野生生物の保全」に力を入れたいと願っている国々も多くな っていますし、日本はとくにクジラを捕獲し続ける必要性もないです。 こんな日本ですから、けっこう安易に世界から食料になるものやペットになる ものを求めてしまうけど、そんなものよりも日本固有の生物をもっと食べるな り、愛でるなりする方が「愛国主義」的で良いと思うのだけど?(^_^; 日本はなんだかんだ言っても、案外「国内」に目を向けないですし「愛国」的 でもないのが、本音の部分なのでしょう。

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