「二っ塚」 (98/09/15)


日の出のイベント開始より早めに着いたので、ちょっと足を伸ばして林道を歩 いていると、看板を見つける。 そこは、こんもりした場所で「塚」と言われると、そうかもしれないと納得す る程度。看板にはこんな事が書かれていた。
看板 「二っ塚 物語  今から何百年もの昔、峠の麓に貧しい母と娘が済んでいたました。不幸にし  て不治の病にかかった母親は、山に生きたまま埋められることを願い、親思  いの娘も一緒に葬られることを涙ながらに願って、この地に埋められました。  それ以来、二つの塚と呼ばれ薄幸の親子をしのんで心ある村人が掃除や土盛  りをして、今も供養しているのです。」
左の塚 右の塚
苔むした切り株 読んだ後は、悲しい話と感じるよりも怖くなる。何故に「生きたまま埋められ る」必要性があるのか?娘さんも同じように、死なずに埋められたのだろうか? いわゆる即身成仏のようなパターンなのだろうか? しかし、塚というか土塁のようなその場所は、2つに別れている。同じ場所に 共に葬られている?わけでもない。別々の状態で土中に埋められたのだろうか? 判らないことは多いけど、なによりも地元の人達に今でも記憶されているし、花 も継続して交換されている。もう少し詳細に「語り伝えられている」部分もある かもしれない。しかし怖くて検索する気にもならない。日本のどこかに、地元の 人しか知らないそんな場所が、まだまだあるのだろうなとも思える。今度はそれ が気になり、もっと怖くなる(;_;)

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