いろりばた会議10月例会 (98/10/03)
シュラウドとは「原子炉圧力容器に燃料集合体を支えるために取り付けられた
仕切り板」のことで、日本の原子炉ではそれが劣化しているとも伝えられてま
す。そのために、福島の発電所でシュラウド交換を行ってます。
その情報公開がされていない。
炉心に入りこんでの作業ですから、被爆率が高いのですが、どうも外国人労働
者や、日本でも「日雇い」労働者が使われていて、また仕事をする場合も、仕
事の説明をきちんとしないで行われている、また労働者も交換をした労働者か
ら情報が漏れないように、口止めもされている、と報告があったのが、10/03
の「いろりばた」会議です。
ちなみに「シュラウド」は防熱カバーのことで、あの弾道ミサイルのテポドン
から切り離されて三沢沖に落下したとも伝えられてますが、米国情報だけです
から日本側は確認してません。
シュラウド交換の情報は案外少なく、報道でもそれほど多くはないです。最近
では、シュラウドを必要としない設計にするニュースもありますが、原子炉を
建設する余裕が(日本には)敷地的に無いですから、次世代の原子炉が建設され
るのかも?判りません。
原子炉の場合は、火力や水力のように出力調整ができない。
つまりいきなり止めたり、動かしたりが難しい。しかし、電気の消費量は夜間
に急激に下がりますから、夜間はどこかで「電気を使わない」と困る。
そのために「揚水発電」という、水を高い場所に送り込んで「発電しているか
のような」工夫をして、ごまかす。「揚水発電」は実は、電気を生み出すわけ
でもなく消費をするために、運転されている。
と、いう話もありましたが、一般人にはあまり知られてません。(^_^;
原子炉と揚水発電は、ペアということで、原子炉を新しく作る場合は、揚水発
電所も作くる、その夜間電気の消費先がないとつまり原子炉は建設できない。
原子力発電所は日本では既に飽和してますから、今後新しい原子炉を作れると
は思えませんが、従来ある原子炉を潰して新しくする場合もあるでしょうから
、シュラウド交換のような危険な作業はこれからも行われる。
さらに、原子炉から出た廃材の問題もありますし、普通あまり報道されてませ
んが、原子炉の危険性は実は原子炉から排出される「ゴミ」の問題になるわけ
で、放射性物質がどんどんたまる。
なんか、そのうちに取り返しのつかない事故とか起きそうだな。(^_^;
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