井の頭自然講演会「さとやまの動物たち〜アナグマ・タヌキ・ハクビシン」
日曜日に、井の頭自然講演会に行ってきましたが、日本の動物の話を中心に、
最近の都会に住み始めている中型の哺乳類のお話を拝聴してきました。
簡単に書くと、タヌキやキツネの話。
都内でもタヌキが暮らし始めているそうで、かなり23区にも近づいているし、
一部は区内にも住んでいるそうで、公園や普通の庭にある緑を好んでなんとか
生活圏を維持している。
まさか元から23区に居たわけでもないでしょうから徐々に移動しているのでし
ょう。なかにはタヌキだけではなく、アナグマやハクビシンなど普段は見なれ
ない生物も人家の近くに居るそうです。
たしか10ch(関東圏:テレビ朝日)の関西圏のお笑い芸人が視聴者からハガキ
を貰って様々な要件を処理する「探偵ナイトスクープ」って番組の中で、屋根
裏に何か居て「うるさい」から、何がいるのか探ってくれって依頼から、実際
に天井裏を探ってみると「モモンガ」(むささびだっけ?)が住んでいた話が
ある。(^_^;
そんなわけで人家に野生生物が間借りしてしまう、ついでにエサも豊富だった
り、人間がエサを与えたり、と食糧事情も良かったりすると都会でも暮らせる
ようです。
ただし最近も少し話が出ていた「カイセン」(確かダニが皮膚の下の脂肪層に
食い込んでそこで繁殖する病気)が広がって個体の発病率が高い。とくに密集
して生きる都会型のタヌキは、広がりも早い。
最近は下火になっているそうですが、カモシカにも同じ病気が広がっている。
その中で病気に強い個体だけが生き残り、それが繁殖する。
なんとなくそれで個体数のバランスが取れている感じもある。
なんか、タヌキの話ばかり記憶に残ってますが(^_^;、これ以外にもハクビシン
やテンの話も出ていました。ハクビシンも天井裏がうるさいので、見てみると足
跡が残ってたなんて話もある。
それでも、都会に緑地が無くなれば生き残れそうにもない。今回は井の頭公園の
生い立ちの話もありましたが、戦前、戦中に都市空襲を考慮して「グリ−ンベル
ト」を作る、防火森林というか延焼を防ぐ役割。当時から、空襲の可能性を考え
ていた人達が居た。先見の明がある。というか、小説家の中でも既に予言してい
た人も居ますし、戦争になれば自国も無事ですまないと思うのが当然とも思える。
それでも「グリーンベルト」を作る話は感動してしまう。
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