いろりばた11月例会(98/11/06)


原発関係
時間:18:30〜21:30
場所:神保町区民会館
料金:700円
主催:いろりばた会議
今月のいろりばた会議は「使用済み核燃料輸送容器」のデータ改ざん問題を扱 っていましたが、報道としては 「10/07 19:50 輸送容器のデータを改ざん 原電工事の職員が  共同通信経済ニュース速報」 という報道があります、内容を要約してみると、原子炉からでる使用した後の 燃料を運搬するための容器のデータをごまかして報告した事件です。 もうちょっと細かく書くと、輸送するための容器の中から放射線を漏れ出さな いように、「ホウ素と水素」を混合したモノを充填するそうで、その充填する モノは「レジン」という合成樹脂の遮蔽物質。 このホウ素が、中の核燃料から出る放射線を防ぐ役割を持っているのですが、 設計段階に想定した値よりも低いと、それだけ外側に放射線が出やすい。 これは、メーカとしてしても嬉しくない状況ですから、厳しくCHECKをしなけれ ばいけない。 しかし、CHECKをしてみるとホウ素の量が足りなかったようで、想定した値より も低い値が出てきてしまったために、数値を書き換えて報告をした。 それが発覚したニュースです。 つまり、安全ではないけど「安全」だったと報告したようで、原発関係のニュー スでは大きく扱われてます。また問題も大きかったようで 「10/07 21:16 改ざん>またも原子力関連業界の安全意識欠如を露呈  毎日新聞ニュース速報」 なんて記事もあります。 かなり敏感に反応していますが、もとからこの容器は運搬するためのものですか ら、運搬中に放射線が漏れているなんて話は、やはり嬉しくありません。原子力 発電所の一番の問題は、核のゴミを安全に管理できるのか?って点だとも言える わけで、使えば使うほど、ゴミの管理に金がかかる。 それよりももっと安全に使えるエネルギーを使うなり考えるなりした方がある意 味で良いわけです。無用に原子力発電所に依存をする必要もない。それに実は、 電力ピークは年間で夏のほんの一時期だけとも言われています、原発に依存をし なくても、もう十分に電力は余っているとも言われてます、原子炉のように1度 火を入れると、停止が容易でないモノよりも、もっと安全で使い勝手のよい発電 方法を考えるべきとも言われている。 本当に原子力発電が必要なのかも、ある意味で疑問でしかないわけで。

back