「とうきょうのカラスをどうすべきか」(99/01/17)
日曜日は、立教大学で日本野鳥の会の後援で「とうきょうのカラスをどうすべ
きか」と題して、カラス問題を扱った講演会に参加してきましたが、東京のカ
ラスの問題が扱われたのは、最近の鳥獣保護法の改正で、野生動物の捕獲を県
や市の単位で狩猟許可が出るために、安易に殺害の方向性が出る可能性に危惧
しての講演会でした。
カラスが増加したのは、やはり東京のゴミ問題とも関係するし、人間の都合で
増加した野性動物にどう対応するべきなのか?
カラスは、かなり環境に順応することに関しては能力が高いカラスですから増
加すると、他の野生動物にも影響が出る。
ということで、鑑賞に適した小鳥などを増やしたい人からすれば、カラスが増
加すると、狙われやすいし捕食もされやすくなる。ということで、どうも扱い
が難しくなりがち。
基本的には、カラスを増やすようなエサを出さない方向性もあるのですが、飽
食の東京でそれをするのが難しい。また最近、カラスに「餌付け」をする人も
居て、カラスが人なれする話もある。
昨年の「緑の日」で、新宿御苑に行った時にカラスに餌をやりをしている人を
見たこともある。エサをやる人の周囲にぐるりとカラスが居て、投げたエサを
キャッチする。
なんか、初めてみるとカラスに囲まれて「恐くはないのか?」心配になるけど
馴れると案外カワイイわけで、エサやりをする人の心理も理解できる。
しかし、これがハトやスズメと異なるのは、カラスを他の野鳥よりもはるかに
「認識能力」が高いために、人になれ過ぎると「猿害」のように、人間に近づ
き過ぎて人間に被害を与える可能性もある。
サルの場合も、人間の餌付けから人になれて人間の領域に入り込んでしまった
ために起こる話ですから、カラスの場合もそうなる危険性もある。
サルの場合は、山に追い返す作戦もあるのですが、まだどうなるか判ってませ
ん。カラスの場合は、どこかに追い返す事はできそうにないですから対応は、
やはり難しそうです。
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