反原発の焦点を学ぶ・いろりばた会議(99/01/22)


「爆撃下のイラクの民衆と放射能」
時間:18:30〜
場所:千代田区立神保町区民館
料金:700円
主催:いろりばた会議
今月のいろりばた会議は、「爆撃下のイラク民衆と放射能」と題して、現地で 薬を支援して救援活動をしていた女性のお話を拝聴できましたが、どうも米国 の攻撃は、現地で調査をしてから攻撃をしているわけでもなく、かなり大ざっ ぱ、目標を決めて破壊したようです。 フセイン大統領が良い悪いとは別に、イラク国民に被害を与えてしまう爆撃方 法は、まずいとしか思えない。 爆撃時の攻撃で死ぬ人達が「何人」と出ますが、実際はろくな医療設備もなく 重症患者が収用されても、死んでしまう。 爆撃で死ななくても、治療もできないまま死んでしまう人達が、時間が経過す るほど多くなる。内臓破裂でも、抗生物質もなく包帯を巻いただけで寝かされ ている病人は、回復する確率が少ないのも当然。 現地で、活動しているからこそ判る現状の話は、迫真性がある。 また、ミサイルの爆撃とは別にその破片が学校や病院に飛び込んで、死者を出 す話は、精密爆撃でも、ミサイルの単体で十分に殺傷能力がある話です。弾道 ミサイルのように、弾頭部が落下するものと異なり、でっかい本体ごと突入し て破裂する爆弾ですから、破片と言っても建物を潰すほどでっかいようです。 本当にイラクの爆撃が、制裁になっているのか?疑問もありますし、武力攻撃 で解決で現状を打開する力があるのか?疑問に思えてくる。 今回は、これ以外にも「東京圏で地震が来る話」やとうとう「原発の解体廃材」 を、一般のゴミ捨て場に投棄したり、再利用する可能性の話も出てます。 日本の原子力安全委員会が「クリアランスレベル」についての、一般人から意見 を聴く話もありますが、もちろんそんな話はあまり知られてない。なにしろもら った資料の中では、廃材を再利用して「フライパン」にしたとき、そこから発生 する(放射線)線量率を報告もしている。 つまり、原子炉を解体したときの廃材で、フライパンを作ったらどれだけ汚染さ れて人体に影響が出るのか?という計算をしている。話です。 というか、こうゆう部分を資料がある方が恐い(^_^; 原子力発電は、人類が扱うにはまだまだ「やっかい」なわけで、汚染物質の処理 は難しい。その部分をクリアできないまま、やみくもに使い続けるのは、ちょっ と問題。まずは、立ち止まってみるって姿勢も大事でしょう。

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