いろりばた会議(3月集会) (99/03/ )
| 今月のいろりばた会議は「スリーマイル原発 大事故20年」目に際して、原 発事故の原因を改めて考えてみる話を中心にしていました。 実際、米国のスリーマイル原発事故は、米国の原発政策を後退させていますし 、原子力発電所から出る廃棄物の問題は、今でも解決できていません。事故が 確率として低くても、実際に起こる可能性がある限りは起こるでしょうし、日 本でも「もんじゅ」の事故は起こっています。 で、スリーマイル原発の方ですが、今の通説では「人為的な事故」として扱わ れているようですが、今回は人為的なミスが決定的なものではなく、原子炉の 安全性の根本的なお話を聞くことができました。ただ電力会社の方は作業員の 操作ミス的なお話にしていますが、コンピューターは故障のCHECKをすること はできても、完全にコンピューターだけで判断できるわけもない。 逆に、プログラムを組段階で予想を越えるような事態が起きれば、「????」 という文字を延々と出力をして、作業をする人間に判断を任せるしかない。 スリーマイル原発の場合は、そんな状況の中で数単位で的確にどの部分が故障 を起こしているのかを、人間が判断しなくてはいけなかった状況でしたから、 これはもう人間側の判断ミスと言い切るのは無理がある話です。 核分裂の制御が、予想を越えてしまったら、これはもう仕方がない。設計の段 階で予想できないようなミスが重なればどんなに安全だと語られても、無意味 だったわけです。 |