アフガニスタン難民弁護団
 

声 明

 

 2001年12月21日
アフガニスタン難民弁護団

 当弁護団が、収容しないように求めたにもかかわらず、東京入国管理局は、本日、難民認定手続中のアフガニスタン難民5名を再度収容した。
 昨日、郵便にて急遽呼び出されたにもかかわらず、本日、上記5名は、自らの意思で入管に出頭した。このことからもお分かりのとおり、5名は、その居住地を明らかにした上で、入管の呼出しに応じたのである。すなわち、本日の収容は何らの必要性もないものであって、人権を無視した暴挙である。また、難民心理学の第一人者である桑山紀彦医師の精神分析によると、上記5名は、ATSDに罹患しているのであって、同医師は、収容によりその疾患が深刻になると指摘している。入管は、現在、未だ危険度が高いアフガニスタンに上記5名を送還するための手続を進め、現実に送還できるまでの間、無期限収容を行うものと思われる。これは人道に反する行為であり、到底許すことはできない。
 また、自ら収容所に向かった上記5名の心情は察するに忍びなく、弁護団は上記5名の勇気と人間性に、最大限の敬意を表する。そして、改めて、東京高裁裁判所第9民事部決定及び東京入国管理局による再収容に抗議し、東京入国管理局には、一刻も早い再解放を要求する。

以上
 



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