お母さんのための
日経新聞入門講座
VOL012-地域別営業損益 98/JUL/9 朝刊19面「連結に見る企業収益1」
7月上旬の日経新聞は98年3月期連結決算のまとめ記事が多かったですね。連結時代の到来を感じさせます。
この「連結に見る企業収益」も、
7月 9日 第1回 地域別営業損益 7月10日 第2回 最終損益 7月11日 第3回 連単倍率 7月15日 第4回 ROE 7月16日 第5回 業種別増減益率 と、5回シリーズでした。この中で第1回と第3回以外は、単独決算についての分析方法をそのまま連結でもやってみた、という感じですね。第1回の地域別営業損益というのは連結ならではです。
連結財務諸表には、セグメント情報というのが注記されています。事業の種類別セグメント情報、所在地別セグメント情報、海外売上高の3項目です。
この記事にある、地域別営業利益は、所在地別セグメント情報に記載されます。地域の区分についてはそれぞれの企業が、国又は地域ごとの事業活動を反映するよう、自ら決定できます。ですから、他社との比較が直接できるとは限りませんが、いわゆる多国籍企業が、世界中のどの地域でどのように利益を獲得しているかがわかります。
単独決算が商法によって公告すべきと決められているのに対し、連結決算書は公告の義務はありませんから、有価証券報告書を見る機会のないお母さんには、余り馴染みがないかも知れませんね。2000年3月期からは、公開企業の決算書と言えば、連結、となるでしょうから、今後は見る機会も出てくるかも知れません。
日本経済新聞社 http://www.nikkei.co.jp/