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〜Part.3〜

 

Q6、B1号の最後を確認するシーンと合同捜査本部のシーンの撮影日が一緒だったそうですが、髪型が違いますよね?(雨の埠頭のシーンはいつもの前髪をアップにされていて、合同捜査本部の最後のシーンは前髪が降りていました)あの髪型の変わり具合は意識されてやられたことなのでしょうか?

はい。勿論2つのシーンは時間が経過している事も有りますが、何より髪を下ろす事で、それまでのアップにした時のアクティブな厳しいイメージよりも、日常的な平和感を出したかったので。
でも実は、埠頭で実際に雨を降らせたので髪が下りちゃったんです。それでセットし直している時に、あぁ、これはドライヤーで乾かすだけのナチュラルな髪型がいいやって。不幸中の幸いでした。

Q7、「仮面ライダークウガ超全集」のインタビューにおいて、米山さんご自身が桜井の設定としてより「熱血」という部分を全面に出すように演じておられたと載っていました。桜井剛というキャラクターを語るのに重要なキーワードである「熱血漢」という設定は最初からあったものなのでしょうか?
それとも米山さんが演じていかれる中で、自然に出来上がった設定だったのでしょうか?


これは出演のきっかけとなった亀山刑事役のオーディションまで話は遡りますが、その時僕がイメージし表現したものが刑事としての正義感という部分でした。その最初のイメージが最終的に熱血漢という形でキャラクターの方向性を導いたのは間違い有りません。ただやはり当初は同僚の一条、杉田とのキャラクターのバランスは考慮しました。その上で、ストレートで活のいい刑事を演じる事で「熱血」という言葉が当てはまるキャラクターに出来上がっていきました。

Q8、クウガに出演されていた役者さんとも色々と交流があったと思いますが、それぞれの出演者の方の印象をお聞かせいただけますでしょうか?

出演シーンが限られているため交流の有った方も限られてしまうのですが、一番一緒にいる時間が多かった松山さんについては、役の上でまだ小さい娘がいるという設定でしたが、話しているとまるでその家庭にお邪魔している様な雰囲気を感じてしまう、いいパパって印象が有ります。
次に多かった葛山くんですが、普段は穏やかで落ち着いた話し方をするのですが、カラオケに行った時は圧巻でした。そこは最近では少なくなったステージのあるカラオケバーでしたが、ヒーロービジョンのプロフィール通り歌いまくってました。その時の印象が強くカラオケ王。
オダギリくんは後半よく一緒になりましたが、話し上手な人だなーっと思いました。聞き上手というか相手の話しを引き出すのがすごく上手いんです。そういう意味では五代とだぶる部分が有りますね。

Q9、撮影中や、合間などでの失敗談ですとかありますでしょうか?また、楽しかった事などをお聞かせください。(お答えいただける範囲で結構なので、裏話などがあれば・・・)

これはQ10の”小道具の扱いで大変だったこと”にも重なりますが、拳銃を撃つシーンが多かったじゃないですか。あれってモデルガンに火薬を仕込んで実際に発火するのですが、桜井用の拳銃がどうも調子が悪く、「用意・スタート」「(バーン)」のはずが、「用意・スタート」「・・・」というのが結構あったんです。あの間の悪さは何ともいえない失笑を買いましたね。
ましてやその後もう一度火薬を詰め直して、「(バーン)」よしっOKと思ったら、火薬の勢いで銃身がとれて落ちてしまったんですよ。
「用意・スタート」「(バーン)」「(ボトッ)」‥‥。これは流石に笑い声は出ませんでしたが、居合わせた人は胸中みんな大爆笑だったのではないでしょうか。

Q10、収録で大変だったことなどお聞かせ願えますでしょうか?例えば、ロケ、天候、小道具の扱い、演出面での苦労など。特に一条さんと一緒だった雨の埠頭のシーンは見ていてとても寒そうなんです。

寒さと云えば、収録中はそれ程気になりませんでしたが、それよりも集合場所の東映大泉撮影所に向かうのが結構つらかったですねー。たいてい朝6時集合なんですが、僕は電車で通っていたので冬場は駅からの道のりが遠いんですよ。寒いし、暗いし、独りだし。夜の暗さは嫌いな方じゃありませんが、朝の暗さと、朝一の電車の中って何とも閑散としてるんですよ。気持ちを引き締めて出て来たはずが、着く頃にはすっかり萎えてしまうんです。尤も、朝の星空はネオンが光ってない分きれいだった事は儲けものでした。

Q11、桜井さんは共に戦った仲間をどんな風に思っていたと思いますか?
特に、手帳にまで戦いをチェックをしていたという事がファンの間で「桜井さんって五代くんファンだったのかな?」などという想像も呼んでいます。(奈奈ちゃんやおやっさんといい勝負かも、とまで言われたりもしています。)

桜井は五代のファンというよりは、言葉が微妙ですが、持ち前の正義感からくる尊敬と憧れが有ったのではないでしょうか。それは実際に現場で未確認生命体と対峙するなかで、自分の力の足りなさを実感し、クウガの解決力に魅せられていたのだと思います。それがストレートに、言葉となり行動に現われていたのだと思います。

Q12、桜井さんはどんな私生活を送っていると思いますか?(趣味ですとか、休日の過ごし方、そして彼女とかはいると思いますか?)

基本的に一条と同じ仕事人間だと思いますが、彼程ストイックさは無いので、休日には仕事は頭から離れてゆっくりしていると思います。私生活ではあまり活発な方では無いと思うので、どちらかと云えばイン・ドアー派。ズバリ趣味は植物栽培。今風に云えばガーデニング、昔風に云えば園芸のイメージなんですよ。彼女は絶対にいませんね。これは確信します。

Q13、クウガはかつてないぐらいにフォームチェンジをした仮面ライダーですが、(グローイングフォームからアルティメットフォームまで11形態!)一番好きな(好み)のクウガはどれですか?

戦闘能力などを考慮しなければ、グローイングフォームがシンプルで好きです。

Q14、自分と桜井さんの似ている点と、コレは正反対だと感じている部分はありますか?

似ている点はやっぱりパンが大好物のところでしょう。逆に反対のところは体育会系なのりかな。警察って上下関係が厳しくて、部署ごとの集団意識が強いってイメージがあるんですよ。だからその点を意識したし、Q7にも繋がりますが、性格的に理屈で考えるより即、行動する体力派の部分も、普段の僕にはちょっと離れていますね。

Q15、自分の中で、桜井剛という人物と向き合うことがあったと思いますが、米山さんにとって桜井剛というのはどんな人物なのでしょうか?(既に超全集などでも掲載されていますが、桜井さんの性格なども含め、米山さんが客観的に見た桜井剛という人物についての評価など。また、そのままの意味での「米山さんにとっての桜井剛」の意味は?)

僕は役というのは、本来自分の持っている感覚や性格の部分部分を、環境に応じて拡大したり縮小したりして組み合わせて出来上がったものだと思っています。つまり演じられている人物はその役者の内面を表現したもう一人の自分だと思うんです。だって演じているのは自分ですから。ですから前問で正反対の部分があると云いましたが、それは少なからず僕が持ち合わせている部分でもあるんです。そういう意味で桜井剛という人物は、僕のパラレル・ワールドの中の一人だと思います。
 

最後にファンに向けてメッセージをお願い致します。

クウガのテレビ放送が終了してかれこれ一年以上が経過しましたが、いまだに根強いクウガファンが沢山いらっしゃることには本当に驚かされます。そして私にも沢山のファンレターやプレゼントを戴いていることに大変感謝しております。今回この様なかたちでふたたび桜井剛と向き合ってみると、本当にいい役に巡り逢えたと思います。そしていざインタビューに答えようとすると、自分自身のこと同様、こっ恥ずかしかったり、あらためて考えてみたりする部分があって少々手こずりました。でも少しでも、私のことやクウガに対する思いが伝われば幸いです。
次回も映画で 桜井剛として是非皆様にお会いしたいところですが、それはさておき、また違う自分もお披露目出来る機会があればと思っております。それまで変わらぬご声援の程、宜しくお願い致します。最後に、この様な機会を与えて戴いた管理人様にも御礼申し上げます。

 

本当に有難うございました!