<歴史>
固形香料(練り香水)から“香水”へ
14世紀“ハンガリー香水” アルコール抽出法の発明
18世紀“ケルンの水”オーデコロン
19世紀中頃 合成香料の開発
上流階級の贅沢品から大衆化
20世紀 モードの世界と香水の融合
クチュリエ達が自社ブランドのドレスに合った“香りの装い”を提案
<香料の産地>
フランス グラース
匂い手袋から香水の町に
香りのマナー&テクニック
<香りのグルーピング>
ノートによるグルーピング
フローラルノート | 2種類以上の花の香りを組み合わせたもの。 ビギナーにおすすめの、優しく愛らしい香調。 香水の中で最も多いノートで、人に受け入れられやすい。
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シプレーノート | オークモス(樫の木に棲息する苔)をイメージした香り。 秋や冬に似合うフォーマルなもの。 重厚で「品格」「気品」を表現。 秘めやかで大人の魅力。
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オリエンタルノート | アンバーグリス、シベット、ムスク、カストリウムなど 特殊な動物性の香料。 あたたかみのある、セクシーで女っぽい濃厚な香り。 刺激的で、個性的な印象。
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シトラスノート | レモン、ベルガモット、オレンジなどの柑橘系の香り。 フレッシュで若々しい印象。 精神的にもリフレッシュ効果あり。 どちらかというとユニセックス的な香り。
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その他 | ラベンダーがベースのフゼア、葉巻の香りをイメージした タバック、皮の香りのレザーなどがある。 男性用として利用されることが多い。
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STEP1:自分の探す香りのイメージを明確に
・ノートの中から好きな系統を探す
STEP2:正しいテイスティング
・香りとの相性を十分に検討
<つけすぎは最大のタブー>
適量を知ること
<賦香率で変わる香りの持続性>
種 類 | エッセンス濃度 | アルコール濃度 | 持続時間 |
香水 パルファム PARFUM | 15〜20% | 96° | 5〜7時間 |
オー・デ・パルファム EAU DE PARFUM | 10〜15% | 85〜90° | 5時間 |
パルファン・ド・トワレ PARFUM DE TOILETTE | 10〜15% | 85〜90° | 3〜4時間 |
オー・デ・トワレ EAU DE TOILETTE | 5〜10% | 80〜85° | 2〜3時間 |
オー・デ・コロン EAU DE COLOGNE | 3〜 5% | 75〜80° | 1〜2時間 |
<香り立ちの3つの段階>
トップノート:つけた直後から5〜10分くらいの間香る。
揮発性の高いレモン、オレンジ、ベルガモットなどの柑橘系が多い。
ミドルノート:つけてから30分〜1時間を経過した後の香り。
その香水の要の部分。
ジャスミン、バラ、リラ、スズランなどのフローラル系やバジル、シナモンなどのオリエンタル系など
ラストノート:つけてから2〜3時間を経過した後の香り。ムスク、アンバーなどの動物性の香りやシプレー系、樹脂系のものが多い。
RULE1:効果で使い分けるボディの適材適所
・脈打つところに(静脈に)
・体温の高いところに
・体の外側ではなく、内側に
・下半身につけるとよりほのかに
RULE2:香水は点で、トワレは線で、コロンは面で
・香水は一滴を指先で軽く叩くように点を打つ感じで
・トワレは線を引くように伸ばす
・コロンはまんべんなくスプレーしても大丈夫
RULE3:香水=2・3滴 トワレ=香水の2倍 コロン=香水の5倍
・においをはっきり感じたらつけすぎ
・つけすぎたらエチルアルコールでふき取る
・ざっとシャワーを浴びる
・全身の6・7カ所に分散してつける
RULE4:フレグランスをつけてはいけないシーン
・お見舞いに行くとき
・お葬式
・レストラン(お寿司は特に)
RULE5:密室で迷惑にならない楽しみ方
・劇場、映画館ではハンカチなどに
・オフィスではシステム手帳などに
<温度・湿度による変化>
湿度が高いと香りがいつまでも残ります。また、温度が高いとフレグランスはより強く香ります。
・アジアのリゾートで購入するときとヨーロッパで購入するときでは同じ香りでも違う印象に
TECHNIC:季節によって使い分けよう
春…グリーン・フローラル
夏…シトラスコロン ライトフレッシュなフローラル
秋…ウッディ・シプレー・アルデヒト系
冬…オリエンタル・スプレーノート