尾崎悌之助(1910〜1986)
明治43年鳥取市生。京都高等工芸学校卒。
関西美術院に学ぶ。黒田重太郎に師事。
昭和32年行動美術協会会員。
昭和61年11月9日、鳥取で歿。享年76歳。
最近、また父と酒を飲みたくなった。飲みながら絵の話を聞いてみたい。
温和で誰からも愛された。父の回顧展の画集の前書きに故向井潤吉氏が書いて下さった。
「私達の行動美術協会の仲間には、古家 新、伊谷賢蔵、田中忠雄、尾崎悌之助君と、
奇しくも京都高等工芸学校を年代の重なる出身者が多いが、いずれも共通して
温和篤実な人ばかりである。恐らく関西という土地柄のせいだろうが、
わけても尾崎君は大きい声を挙げたのを耳にしたこともないし、他人を押しのけて
前へ出る野心も持ち合わさず、むしろ黙々と微笑しながら、一方、大胆に自由に
振舞った生涯は、結局は山陰の有徳人であり、その芯にユーモアを多分に含ませた
駄々ッ子のような描写表現は、やはり偽りのない尾崎君の真骨頂である」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一部抜粋
父とは異なる道に進むことになった私だが、絵について、いろいろ教わった。
父の画集を開いて見ていると父に連れられて描きに行った事が懐かしく思い出される。
画集の一部をここに展示します。御覧下さい。