香り立つような甘ぁーい物語「長いお別れ」。


かの有名な物語って感じですねぇ。

フィリップ・マーロウって探偵は本当にカッコいい。香り立つような文章で、美しく印象的なセリフも多い。 でも、悪く言えば、ちょっとスカシてるわけです。そこが、私は時々鼻につくこともあります。でもこれは別格!。

テリー・レノックスという脇キャラ、彼は実に鮮やかな印象を残すんです。
マーロウとテリーのやりとりの部分は、ちょっと他の小説では味わえない気分になります。深い文章による 美しいシーンの連続で、それはもう、うっとりさせられます。 バイブルとして何度も読み返す男性ファンがいたりするの、わかりますよ。実は私もです(笑)。

影響をモロに受けた作品が後を立たないのも無理と思いますよ。誰もがこんな作品を書きたいと思うでしょうねぇ。「さらば愛しき女よ」も素晴らしいです。未読の方には、ぜひ一度あの文章を味わってみて頂きたいと思います。


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