孤独で根暗なマット・スカダーが好きだぁ。


昔アル中探偵の、今は元アル中探偵となったマット・スカダーのシリーズです。
個人的には、やはりアル中だった頃のスカダーが好きです。 あの孤独で根暗で感傷的な感じ・・・。「長いお別れ」は好きだけどマーロウはちょっとスカシすぎと 感じる私にちょうど波長が合うんです(笑)。 ちょっと人生脱落しちゃっていながらも、なんとかやっていってる頃のスカダーに心惹かれてました。 元アル中探偵になってからは、そういう感じは薄れていってて、ちょっと残念ではありますが。ま、幸せになったんだからいいとしよう(笑)
根暗というからには、確かに物語展開の派手なものはありません。でも、登場する脇役達が実に魅力的です。だからやめられない。

有名なのは「八百万の死に様」でしょう。脇役チャンスがいいんですよー、ホントに。 その後「聖なる酒場の挽歌」を読むと、浸れます。 このシリーズでちょっと困るのは、数冊は早川書房で残りは二見書房と、分れて出版されていること。 集めにくかったですねぇ。

しかし、こちらのスカダーさんは、うちの父より年上なんだもんなぁ。うーん。


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