有名なだけある「Yの悲劇」


X、Y、Zと続く、大変有名なシリーズでアリマス。 耳が不自由になり引退したシェークスピア役者ドルリー・レーンが主役です。 彼はなかなか個性的で魅力的な探偵です。彼の住むハムレット荘の描写自体面白い。

「Y」は、狂気のハッター家で次々と起る惨劇物語です。本格ミステリ好きには少々物足りない筋かも知れません。 しかし、読者をぐいぐい物語に引き込んでいく力がありますね。読み終わるまで、本から手を放せないかも(笑)。 「狂った・・家」という話はミステリではおなじみの舞台設定ですが、犯人の意外性はもちろん、解決に向けて深まっていくドルリー・レーンの苦悩、そして彼のとった結末ゆえに魅力が深まってるといえるでしょう。

こんなにスゴい話なのに、私の周りで読んだ人がいないのはどーしてだろう・・・。面白いよね?。 同作者のエラリー・クィーンシリーズはイマイチ肌に合わないみたいだった。やっぱ、これですよ。


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