シリーズとしていうと、家庭問題を取り上げるものが多く、かなりマンネリです。だから、物語の縦筋を重視する読者は、つまらないかもしれません。横筋を重視する読者にはお勧め。 音にすると低いゴーン・・という感じの暗い秘密を抱えた人間達、それを観察し、心の奥を探るリュウ・アーチャーという探偵。 この探偵は殆ど自分の感情を記しません。恋もしないし。暗さを湛えた視線で、いつも一歩下がって見つめている。悲劇的結末へ向かっていくことが多いです。 なんといっても、あの文学的な文章がたまらなく好きですね。
ただ、早川文庫とポケミスに分れて出版されている上、なかなか全シリーズ入手できません。 「ブルーハンマー」「地中の男」、誰かお持ちの方、貸して下さい(笑)。
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