★ 伊勢崎もんじゃ焼き 編(群馬)★




 群馬県伊勢崎市では、土手を作らずに焼き、しかもイチゴ味で食べているとのこと。ウィキペディアその他によりますと、浅草から伊勢崎線沿いにもんじゃ焼きが伝わり、伊勢崎にてシロップ入りが発明されたそうです。古い京言葉が地方に残っているように、最も伝統的なもんじゃ焼きが残っているのかも。小学校の前にある「島田もんじゃやき店」にお邪魔しました。
 お店は昔懐かし駄菓子屋さん風。お家の一階の一部が店舗になっています。基本的に、もんじゃ焼きしかありません。種類はイチゴシロップ入りの「あま」、カレー粉入りの「から」、ミックスの「あまから」。お値段各々1杯120円也!。ベビースターは一袋30円払います。お金を払うと、キャベツをざく切りしてフードプロセッサにかけ、それを味つけしたダシに入れて、切イカを加えて出してくれます。具もなく粉もゆるめ、キャベツもみじん切りですから、ソレをざっと混ぜたら一気に鉄板へ流し、焼けばいいというわけです。
いただいてみる。もぐもぐ…なるほど。
粉がゆるいのでトロミがつきにくい。鉄板に焦げ付いた部分を残してさらい、焦げだけ食べる。食べたら、さらった部分を戻して再び焦げを作って食す。「あま」の味はね〜・・・。これは食べてみなければ想像つきにくいわ。昔さ、甘いけど何が入ってるかわからん駄菓子っていっぱいあったでしょう?ああいうお味なの。わかります?。本当に駄菓子の味なの。正当なB級グルメ。これを好んで食べるには大人になりすぎちゃったわ。あーもう大人なんだわ、と変なところで自覚に目覚める。次に「から」も食す。ベビースターを入れたら、普通に「ベビースターカレーもんじゃ」だった。やはりもんじゃ川源流に最も近いのは、この組み合わせか。
 途中、お持ち帰りのお客さんも来店。しゃぶしゃぶのまま普通にビニール袋につめて輪ゴムできっちり止めて渡していました。この時代になっては、こうそっけないのがかえって新鮮。
 都心ではこういう駄菓子屋さんはなくなっちゃったね。幼少時、100円で何を買うかが人生の最大事だったのを思い出しました。時々、うちのお客様から昔の駄菓子屋もんじゃの話を伺ってはいたんです。なるほどね。伊勢崎にきてイメージが理解できたような気がします。
しっかし、これ、商いとしては厳しーい!(笑)。
 かねがね、私は嫩樹のもんじゃ焼きって、昔懐かし路線ではないかと思っていたんです。月島もんじゃって粉も多めで具も豪華。ちょっと違う。うちは基本シンプルをオススメしてますからねえ。オコゲ重視で、ごちゃごちゃ入れるのはおすすめしていない。きっと伊勢崎と月島の間ぐらいの立ち居地なんだわな。

(参考HP:伊勢崎もんじゃ公式HPへ『GO』!)


TOP MEMU MAP TICKET